【MY STORY】私がエアロフォンを吹く理由 Voice 003

オーナーとエアロフォンの関係を探る、ユーザー(プロも)参加型の特別企画。オーナーが感じるエアロフォンの魅力について、ダイレクトに語っていただいています。 [Voice.003 藤本匡光]

My Story

私がエアロフォンを吹く理由

Voice 003
 藤本 匡光 

 こんにちは。皆様は、「エアロフォン」という楽器をご存じですか?世の中にありそうで無かった、どなたでも楽しく演奏できる新感覚のデジタル管楽器です。開発チームのあらゆる試行錯誤の中から生まれたばかり。そんなエアロフォンは、今、世界中で、サックス奏者をはじめ、多くの管楽器奏者の方がトライし、新しい演奏スタイルを楽しんでいらっしゃいます。実際に演奏された方のご意見やご要望、時には厳しいお言葉に、真摯に耳を傾けて、この楽器を成長させていきたいと強く思っています。

・使われている方が、この新しい楽器をどのように楽しんでいるか?
・エアロフォン・オーナーの楽しみをさらに広げるためにはどうすれば良いか?
・まだエアロフォンの経験のない、多くの方々にその楽しさを知ってもらうためにはどうしたら良いか?

そういったことを考えぬいた結果、本連載を企画してみました。「MY STORY 私がエアロフォンを吹く理由」と題したこの連載は、オーナーとエアロフォンの関係を探る新しい企画です。
連載3回目は、なんとプロのサックス・プレイヤーが登場!ローランドのエアロフォン開発はもちろん、発表時から続くプロモーションにもご尽力いただいているサックス奏者の藤本匡光さんです。アコースティックのサックスはもちろん、数々のウィンド・シンセサイザーを巧みに使い、数々の有名アーティストと共演/サポート/レコーディングされている藤本さん。Aerophoneを用いた演奏/解説動画をWEB動画として公開されたり、Facebookで独自のエアロフォン・コミュニティを作成されたりと、ご自身の活動の中でもエアロ丼を演奏してくださっています。今回登場してくださった藤本さんへの感謝とともに、エアロフォンの魅力が多くのお客様へ伝われば素敵だと思っています。それでは、インタビュー形式の本編をごらんください。

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藤本さんのサックス歴を教えてください。

今年でサックスを吹き始めて33年です。初めてサックスを手にしたのは、中学2年生の時でした。当時の担任が弱小吹奏学部の顧問をしていたのですが、恒例の春祭りの演奏部員が少ないためクラスから数人、楽器を吹いているフリ、いわゆるアテブリ要員を募ったんです。ギャラの代わりにハンバーガーを食べさせてくれるというので、まぁ、食べ盛りですからねぇ、ヒョイヒョイと釣られて参加したというのがサックス人生の第一歩でした。食い意地が張っていなければ、将来は警察官になってバシバシ取り締まりをするのが夢だったんですけれど…。ちなみに、今は会社の取締役はしてますけどね(笑)
 
その後、10代で神戸から上京し、バンドでのメジャーデビューを重ねながら、数えきれないほどのアーティストと共演をさせていただいています。「楽器をやればモテるかも!」という幻想には騙されましたけどね。
40歳になる前に、原因不明の左顔面麻痺になったんです。サックスを吹きたくても吹けないツライ時期がありました。回復して思ったのは、「原点回帰」といいますか、「サックスで自分のやりたいことをもっともっと表現したい」ということでした。最近は、音楽仲間とsmooth jazzを中心とした楽曲制作を楽しんでいますよ。

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藤本さんが初めてエアロフォンを演奏した時の感想を教えてください。

2016年8月下旬、友人T君から一本の電話がありました。
 
T「詳しいことは言えないんだけど、9月9日、空いてる?」
 
私「空いてるでぇ~。」
 
T「じゃあ、明後日Rolandに行ってみてっ!」
 
私「お、おぅ、了解。」

2日後、Rolandさんに行くと、そこにはスターウォーズに出てくるストームトルーパーが持っていてもおかしくない「武器みたいな白い物体」が鎮座していました。もちろんすぐに気づきましたよ、サックスと同じキー配列を持つ楽器、Roland初のウインドシンセだとね。早速吹かせてもらうと、サックスそのままのキー配列ですから運指に慣れるのに時間はかかりませんでした。でも、まだプロトタイプでしたからね、細かなニュアンスのコントロールは難しいぞというのが正直な印象でした。その上で強く感じたのは、「音質が凄く良い!!」ということでした。
 
私がウインドシンセを初めて手にしたのは、29年前です。当時はコントローラーとは別に音源が必要だったので、高価な上に、重くて持ち運ぶのは重労働でしたね。数々の機種を買い替えながら現在に至りますが、ウインドシンセはニッチな市場だけに、Rolandさんが新規参入してくるとは夢にも思いませんでした。Aerophoneの「音色の良さ」は、Rolandさんがシンセサイザーなどで培った技術を投入してきたわけですから、あたり前といえばあたり前なんですけど、ウインドシンセの歴史においてこんなに軽い本体からこんなに高音質な音が出ることには驚きでした。

そうそう、前述のT君の依頼は、Roland新製品発表会でAerophoneを演奏することだったのです。私は、感動すら覚えた高音質音源「スーパーナチュラル音色」を伝えようと、あえてクラシックや邦楽の有名曲の旋律を演奏しました。高音質なだけではその楽器をシミュレートできませんが、ウインドシンセ特有のブレスコントロールで、オーボエやチェロ、尺八などの音を気持ちよく奏でさせていただきました。
 
Aerophoneプロトタイプでの「細かなニュアンスのコントロールは難しい」と感じた点は、あっという間に改善されていきましたね。発売までに何度も何度も本体ファームウェアのバージョンアップがあり、どんどん吹きやすくなっていきました。ハードウェア的にも改良がなされました。発売後、たった半年で音色追加、パラメータ追加、エディターの発表など、バージョンアップが頻繁に行われていますから、これからの進化が楽しみです!

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藤本さんのブログには動画がたくさんアップされていますが、内容はどうやって考えているのでしょうか?

動画投稿サイトYouTubeを本格的に活用するようになって2年。登録いただいている方は、1,400名を超えました。自分が子供の頃に聞いていた懐かしの曲をサックスで演奏するがメインでした。仕事としてではなく、好きなことをしているという感覚が何より楽しいんです。最近ではAerophoneに関する動画もあげていますよ。
そもそもウインドシンセは、限られた人が手にするイメージがありました。ブレスでダイナミクス(音の大小)をコントロールできるので、アコースティックな楽器に負けない表現力を持ち合わせている反面、敷居が高かったのも事実ですからね。でも、Aerophoneが発売されてからたった半年で、YouTubeでAerophoneを演奏する老若男女の動画が見られるようになってきました。これまでウインドシンセを演奏したことのない方たちでさえ、好きな音色を選び、好きな曲を思い思いに公開されています。知り合いの70歳位の方も、Aerophoneの演奏動画をYouTubeにあげていらっしゃいます。最近では老人ホームの慰問演奏など精力的に活動なさっているそうです。軽くて持ち運びしやすくてバリエーション豊かなAerophoneだからこそできるんですよね。また、80歳代後半の男性は、元々プロのサックス奏者としてバリバリ演奏されていましたが、高齢を理由に現役を退いていました。ところが先日、Aerophone演奏でステージ復帰を果たし、素晴らしいライブを成功させたと伺っています! 絶滅危惧種のようなウインドシンセ界が、にわかに活気を取り戻しつつありますよね。Aerophoneがそのカンフル剤的な役割の一端を担っているんですよ。
 
ウインドシンセ初体験で手にしたのがAerophoneというユーザーに、私が少しでも役に立つ情報をお伝えできないか・・・と考えて、Aerophoneの設定方法や演奏方法を動画にしてアップしています。これからも”ゆる~く”ですが、Aerophoneについてお伝えしていこうと思っています。


藤本さんのエアロフォン・レビュー動画です。
<ローランド公式Aerophone Editorの操作説明動画も合わせてどうぞ!>

サックス・プレーヤーとしてエアロフォンの可能性をどのように感じてますでしょうか?

サックス奏者でありながら、オーボエやファゴット等のダブルリードを含む管楽器音色やバイオリン・チェロ等の弦楽器、民族楽器等をリアルな音色で演奏できたり、シンセ系音色もサックス運指のまま表現できたりするのは、素直に楽しいです。表現の幅も広がりますね。それぞれの音色の「楽器っぽさ」を表現するための奏法研究の勉強にもなります。
私のサックス教室の教え子も、数人Aerophoneを購入したのですが、運指の練習にとても役立っているようです。やはり練習場所を気にしなくて良いのは嬉しいですね。本体に音楽プレーヤーやスマホを接続できるので、ヘッドフォンをしてカラオケを流しながら思いっきり練習できるのは楽しいと言っていますよ。サックスよりAerophone自体にはまってしまうのは、サックス指導者の立場からすると複雑な気持ちですが(笑)

Facebookにエアロフォンのコミュニティを公開されてます。反応はいかがでしょうか?

産声を上げたばかりのAerophoneですから、まだ情報も十分とはいえず、またユーザー同士のコミュニティもありません。交流・情報交換の場になればと思い、グループを立ち上げました。Aerophoneをお持ちの方だけでなく、この楽器に興味を持っていただきたいので、どなたでも楽しくご覧いただける場にしていきたいと思っています。皆さんと一緒に盛り上がれば、新たな可能性が広がりますから、まずは是非ご参加頂ければ幸いです!
 
Facebook内で「ローランド・エアロフォン・クラブ」と検索していただければ、グループが見つかりますので、参加ボタンを迷わず押してください!ローランド・エアロフォン・クラブ(facebookコミュニティ)

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#3 藤本匡光さん

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