【ARTIST】始めはみんな初心者。プロドラマーに聞く、最初の練習法。 Case.11

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。プロドラマーに初心者時代を振り返ってもらい、練習方法のヒントを探す、オリジナルコンテンツ。

プロドラマーに聞く、最初の練習。
Case.11
[松下マサナオ(Yasei Collective)]

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。凄腕テクニックを習得した彼/彼女らは初心者だったころ、いかにして練習に取り組んでいたのか??
この連載は、独自のインタビューから、初心者にも役立つ練習ネタを探る、ドラマー必見のコンテンツです!

シリーズ11回目は、プロドラマーの間でも話題沸騰中の「松下マサナオ」さんが登場! 17歳でドラムを始め、アメリカで2年間武者修行、2009年に自身のバンドYasei Collectiveを結成、その後FUJI ROCKFESTIVAL出演、NEW PONTA BOXと異色のツインドラムセッション、ピエール中野氏のソロプロジェクト『Chaotic VibesOrchestra』、他にも各セッションバンドへの参加など、精力的に活動。2016年にはマーク・ジュリアナとの対談、8月に行われるベニー・グレブの初来日公演ではオープニングアクトに抜擢されるなど、これからも将来を嘱望されているドラマーです。

自分で気付いて修正していく過程が大切

【Q1】ドラムを始めた時期と、そのキッカケは?

松下 – 高校一年生のときにギターをやってみたんですが、難しすぎたのですぐやめて、たまたま親戚の兄ちゃんが持ってたドラムを叩いてみたらスッゴク楽しくて。これならやれるぞって思って軽音部に入ってからは一日中叩いてましたね。

【Q2】始めた頃の練習方法、特に自分一人で行っていた練習法は?

松下 – 当時、スカコアやビジュアル系や、ミクスチャーとかもう全盛期で、その中のお気に入りのバンドの完コピしかやってなかったです。なんにも分からずとにかくマネ。けど今みたいにYouTubeとかないのでTV録画して一時停止と再生繰り返して、あー、こうやってるのか!と。。。おかげで視力も落ちました。地元のJAZZCLUBに行くようになってからはルーディメントを練習するようになりましたが、それまではとにかく完コピのみが道って感じでした!

【Q3】初心者の練習法で、ひとつだけオススメするとしたら?

松下 – 完コピ!YouTubeあるし笑。情報があふれてる時代だからこそ、これがやりたい!って思ったら自分を信じて続けてみてほしいです。たとえそれが間違っていたとしても、自分で気付いて修正かけてく過程が大切かと。僕はラッキーで、始めた当初から素晴らしいドラマーに直接会う事が出来て、指導もしてもらえた。だからと言ってはなんですが、自分を信じてひとしきりやってみて、それでもダメだったら誰かに師事してみるのも良いと思います。始めっからせんせ〜い!ってのは俺はあまり好きではないかな。

まとめ

今の情報化社会だからこそ完コピするためにデジタルデバイスを活用すべき、と教えてくれた松下さん。TV録画したものを再生‐巻き戻しするしか方法が無かった時代から考えると練習環境もかなり良くなってますね。そして松下さんが強く仰っているのは、まずは自分を信じること、信じて続けること、そして間違いに自分で気付いて修正していく過程がとても大事と。自分らしさを大切にする松下さんの言葉、説得力があります。皆さんもまずは自分を信じて、間違いを恐れず続けてみてはいかがでしょうか。

LINK

Release note

4thアルバム 『Lights』
2016年4月6日発売

LIVE

WE ARE ALL “LIGHT” TOUR 2016

ARTIST LIST

Case.01 藤原佑介「とにかく楽譜と耳コピを」

Case.02 KEN’ICHI 「言語を喋るのと同じ」

Case.03 桝谷マリ 「楽しんで音楽に合わせて」

Case.04 ユウイチ 「出会ったのは中学1年」

Case.05 はな 「初めて触ったのは高校生の時」

Case.06 川上優 「バスドラの音だけ聞こえやすくしてた」

Case.07 ナオミチ 「プラスチックのシンバルが割れるぐらい」

Case.08 神宮司治 「8ビートを叩けるようになった時の喜びは大きかった」

Case.09 山葵 「上手いドラマーはみんな口ドラムが上手いんですよ」

Case.10 Tatsuya 「大事なのはイメージ力」

Case.11 松下マサナオ 「自分で気付いて修正していく過程が大切」

Case.12 リアド偉武 「ゆっくりなテンポで頭で理解」

Case.13 Mally 「簡単なことほど難しい」

Case.14 澤村小夜子 「自由さを感じて、すぐにバンドは楽しいと思った」

Case.15 長谷川正法 「スティックを跳ね返らせる感覚を身に付ける」

Case.16 加藤勲 「練習でも演奏でも録音することが大事」

Case.17 ハットリクミコ 「エアドラムでずっと練習してました。」

Case.18 諸石和馬 「ドラムを叩き始めたのは小学生」

Case.19 山本晃紀 「好きな音楽に合わせて楽しく練習するのが一番」

Case.20 むらたたむ 「録音したり動画を撮ったり」

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