【INFO】クラシック・オルガンのすすめ。

古楽器の魅力をご家庭に提案する『ローランド・クラシック・シリーズ』。極上のクラシック・オルガン・サウンドを奏でるC-380u/330u/200の紹介です。

パイプオルガンについて

「楽器の王様」として称えられ、親しまれているパイプオルガンは、たくさんのパイプに空気を通して音を出す楽器。その起源は古く、ギリシャ神話にも登場した葦を束ねて吹く笛「パン・パイプ」であるといわれています。紀元前3世紀には後の原型となる水圧式オルガン「ヒュドラウリス」が誕生。当時オルガンは、屋外で、競技などを盛り上げていたようです。パイプオルガンはやがて教会の楽器として広まり、上流階級では舞踏会を彩り、ルネサンス時代にはヨーロッパ全土に浸透。17~18世紀前半に全盛期を極めました。時代や国で様式が異なり、代表的なものにはバッハも名曲を残した全盛期時代の「バロックオルガン」、19世紀にコンサート向けに作られ、オーケストラさながらの音色で人々を魅了した「ロマンティックオルガン」「シンフォニックオルガン」などがあります。

音色について

パイプオルガンのパイプは表に見えるだけではありません。その裏に大小たくさんのパイプが並び、世界規模のものでは3万本以上にものぼります。1本のパイプで出せるのは1音色のみ。弾きたい音色のパイプをストップ(音栓)で選び、組み合わせて演奏します。音色の種類は無数にありますが、以下のように大別されます。

プリンシパル系

最も基本的な音色。よく響く、いわゆる「パイプオルガン」らしい音です。

フルート系

柔らかくあたたかな音色が特長で、太いパイプを通して鳴らします。

ストリング系

バイオリンやチェロのような弦楽器の音色で、細めのパイプから鳴らします。

リード系

主ににぎやかな音や主張の強い音で、トランペットやオーボエなどがあります。

古楽器の魅力を現代へ

美しく繊細な音色が楽しめる反面、取り扱いがデリケートで、手が届きにくかった古楽器。その魅力を磨きあげ、最先端のデジタル技術で現代に甦らせたのがローランド・クラシック・シリーズです。高いクオリティと演奏のしやすさ、そしてこだわりのデザインが、憧れの古楽器を手にする満足感を約束します。

世界の銘器の音を再現。すぐに鳴らせる高品位な音色を多数内臓。

音を出すために、設置場所の選定から綿密な調整/整音、音選びなど、さまざまな準備が必要な古楽器。ローランド・クラシック・シリーズなら、ご自宅に届いて電源を入れればすぐに、最高品質の音で演奏できます。内蔵の楽器音色はどれも、世界の銘器と呼ばれる古楽器の音を再現したリアルで高品質なものばかり。音色選びもシンプルなボタン操作で簡単です。

古典楽器のピッチや調律への変更も指一本で。

バロック・ピッチ(415Hz)やベルサイユ・ピッチ(392Hz)といった古典楽器特有のピッチや、ベルクマイスター/キルンベルガーなどの古典調律法に対応。指一本で切り替えできるので、その曲が作られた当時のチューニングで演奏することができます。

調律不要。いつでもどこでもベスト・コンディションの音で。

アコースティックの古楽器は本来、チューニングやメンテナンスに気を遣うデリケートな楽器。ローランド・クラシック・シリーズならデジタルですので調律は不要。いつでもすぐにいい音とタッチでの演奏が楽しめます。さらに温度や湿度、持ち運びによるピッチの狂いがありませんので、雨天時はもちろん、空調の効かないオープンスペース、照明の当たるステージ上などの条件下でも安定した状態でお使いいただけます。

軽量・コンパクトで美しい外観。さまざまな場所で演奏を。

高いクオリティを省スペースで実現。ご家庭のリビングや音楽教室、教会などさまざまな場所で演奏を楽しめます。木のぬくもりがやさしい外観は、コンパクトながら細部にもしっかりとこだわっており、置くだけで辺りを優雅な雰囲気で満たします。アコースティック楽器に比べて軽量で、移動や持ち運びに便利。コンサートなどにも活躍します。

古楽器の知識は不要。電子楽器初心者にも演奏しやすく。

すべての機種にシンプルな操作パネルを搭載。古楽器の知識がなくても、電子楽器に不慣れな方でもすぐに演奏がはじめられます。音色選びや音質、響きの調整も思いのまま。お気に入りの音で演奏をお楽しみください。

音量調整やヘッドホンでシーンに合わせた演奏を。

音量調整が自在。シーンに合わせて調整したり、他の楽器と合わせるなど、さまざまに活用できます。またヘッドホン対応ですので夜間でも心おきなく演奏を楽しめます。音量を変えても、ヘッドホンで聴いても、高品質な音はそのままです。

調律法 ( テンペラメント ) について

楽器の演奏においては、それぞれの時代の楽曲の曲想をそのまま活かした美しいハーモニーで演奏できるように、多くの調律 法が生み出されてきました。アコースティック・チェンバロやパイプ・オルガンで用いられる次の5つの代表的な調律法も、 ローランド・クラシック・シリーズではワンタッチで切り替えて演奏することができます。

平均律

現在のピアノと同様に1オクターブを12分割した調 律法で、転調が自在なうえ、転調しても響きが変わ
りません。

ベルクマイスター

すべての調性が使えるバランスのよい調律法で、各調性の響きの個性も持っています。平均律に似た比較的使いやすい調律法で、バッハの時代に広く用いられました。

キルンベルガー

ベルクマイスターに近い調律法ですが、各調の個性がよりはっきりしており、転調の使いこなしが、やや難しくなります。バッハより後の時代の調律法です。

バロッティ

ベルクマイスター同様かなり平均律に近く、転調の際も特に制約はありません。

ミーントーン

パイプ・オルガンによく使われた調律法で、美しい長3度を持つかわりに、使える調は限られています。そのため、転調にはかなりの制約があります。

MEMO

たとえばバッハの曲であれば、当時の調律法であるベルクマイスターで演奏することで、響きが変化し、作曲家がイメージした音の世界をリアルに楽しむことができます。調によって音の表情が変化するという特徴を的確に把握して作曲されていることがよくわかります。

 

C-330u

Classic Organ

荘厳なパイプの響きをご家庭に。
夢のオルガン演奏を、身近にかなえる一台。

 音楽の父J.S.バッハが活躍したバロック時代。それはオルガン文化が大輪の華を咲かせた時代でもあります。小型で可憐な響きのポジティブ・オルガンから荘厳な響きで大聖堂を満たすパイプオルガンまで数々のオルガンが生み出され、現代音楽の基礎をなす奇跡のような美しさをたたえた楽曲たちが誕生した時代。
 そんな豊饒なオルガン音楽の世界を、もっと身近に楽しんでいただきたい。そんな想いから、ローランドがいまの時代に送り出すのがクラシック・オルガンC-330uです。


C-380u

Classic Organ

省スペースながら重厚な外観に、
本格的なパイプオルガン・サウンドを凝縮。

 壮麗でリアルな古楽器のサウンドと演奏感を、最新のデジタル技術によって再現したローランド・クラシック・シリーズ C-380uは、長短さまざまな何千本もの大規模なパイプオルガンの複雑な響きと演奏感を省スペースで実現しました。
 落ち着きのあるダーク・オーク調の高級感あるデザインで、鍵付きのロール式鍵盤蓋を装備。教会やホテルの結婚式会場などの公共のスペースにも最適なオルガンです。


C-200

Classic Organ

高品位なオルガン・サウンドをコンパクトに凝縮した、76鍵ポータブル・オルガン。

 本格的なオルガン性能を、わずか12kgのボディに凝縮。しかもコンパクトながら、2段鍵盤のオルガンや
ピアノの演奏表現も可能な76鍵の鍵盤を採用しています。
 チェンバロ、フォルテピアノなど、古楽アンサンブルに最適な音色も内蔵。手軽に持ち運んで、バロック・アンサンブルやコーラスの伴奏など、さまざまなシーンで演奏を楽しめるポータブル・オルガンです


C-330e/380の代表的な音色でのデモ演奏

コラール「愛するイエスよ、我らここに集まりて」BWV73

J.Sバッハ

印象的な音色の旋律が美しいバッハの名曲です。

コラール「心はずませ」

J.パッヘルベル

ポジティブ・オルガンで演奏されるコラールです。

オルガン協奏曲第13番 HWV295

J.Sバッハ

副題「カッコーとナイチンゲール」を色々な音色で演奏しています。

ノエル エトランジェ

L.C.ダカン

フレンチ・ボイシングのリード管やフルー管の音色で演奏しています。

バッサカリアより BWV582

J.Sバッハ

バッハ・オルガンの響きをお楽しみください。

ソナタ第2番第3楽章OP.65-2

F.メンデルスゾーン

大型オルガンの迫力のある音色で演奏しています。

トランペット チューン アンド エアー

H.バーセル

オーケストラ・トランペットとフル・オルガンの共演です。

愛の挨拶

E.エルガー

オーケストラ・オーボエのソロとロマンチックなセレステ音色の共演です。

この記事をシェアする
Recommend 関連記事