【INFO】V-Drums Inside Story -Chapter.03-

ローランドVドラムはいかにして完成度を高め、ドラマーの期待に応えてきたのか。独自のテクノロジーをはじめ、そのすべてに迫るインサイド・ストーリー。

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Chapter 03

Mesh-head,
V-Pad & V-Kick

エポック・メイキングとなった、網状素材のメッシュ・ヘッド。

ローランドと米レモ社との共同開発によって生まれ、Vドラムの優位性を象徴する存在となったメッシュ・ヘッド。運動器具である「トランポリン」の網素材から得たヒントをもとに、その開発はスタートしました。以後、2枚の網状素材を重ね合わせるなどの改良を重ね、それまで難しいとされた打感のよさと静粛性の両立を達成。発表と同時に世界中から大絶賛され、ローランドVドラムにとってだけではなく、エレクトロニック・ドラムの歴史を大きく変えるエポック・メイキングとなったのです。

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技術的な面でも高い評価を受ける、消音効果のメカニズム。

自宅でのドラム練習時にも、周囲に気兼ねなく演奏できるVパッドやVキックの静粛性の高さ。まさにメッシュ・ヘッドならではの、大きなアドバンテージのひとつです。メッシュ・ヘッドに採用されている網状素材とは、特殊な糸を編み込んだ、薄くて頑丈な生地風のもの。革やプラスチックで作られたアコースティック・ドラム用のヘッドとは違い、糸と糸のすき間から空気の振動が逃げるため、打撃音の発生を抑えることができるのです。

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独自のノウハウが凝縮された、メッシュ・ヘッドの自然な打感。

メッシュ・ヘッドに求められたのは、静粛性を高めることだけではありません。細やかな演奏ニュアンスを再現するためには、打感のすべてをドラマーが自然と感じられる領域まで高める必要がありました。あらゆる奏法におけるヒット感、レスポンスなどをひとつひとつ検証し、素材や厚みの改良が重ねられたメッシュ・ヘッド。ドラマーの好みに合わせて張り具合(テンション)を調整できるほか、叩く位置の違いによってスティックの跳ね返りが自然に変化します。また打撃時の衝撃を抑えることで、手首への負担を大幅に軽減。長時間でも気持ちよく演奏できるよう配慮しています。

あらゆる演奏情報を的確にとらえる、Vパッドのセンサー構造。

Vパッドには、演奏の微妙なニュアンスまで検出可能なセンサーが搭載されています。ダイナミクスや打点位置に応じた心地よい音色変化はもちろん、プレス・ロールやフラムによる表現、ヘッド・ショットからリム・ショットへのスムーズな音色変化や、スティックをリムにかける深さによる音色変化など、スネア・ドラムならではの繊細なテクニックにも対応しています。

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さまざまな使いこなしに対応できる、デュアル・マウント・ホルダー。

使いやすさにも配慮し、独自の工夫が施されたVパッド。PD-128-BC/PD-108-BCは、1つのホルダーで2タイプのスタンドへ取り付け可能となるデュアル・マウント・ホルダーが採用されています。これにより、ローランドのMDSシリーズで採用している垂直ロッド・タイプだけでなく、市販のタム・スタンドで採用されている水平パイプ・タイプでのセッティングも実現。市販のドラム・ハードウェアにVパッドを取り付けたり、アコースティック・ドラム・セットにVパッドを組み込んだり、さまざまな使いこなしに対応することができます。

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パワフルな演奏も確実に受け止める、Vキックの一体型メタル・フレーム。

Vキック KD-140-BCは、剛性に優れた一体型メタル・フレームを採用。亜鉛ダイキャスト製メタル・フレームとレッグの一体化により、衝撃への耐久性が向上し、優れた安定性を発揮します。また、レッグの先端にはスパイクを内蔵。設置場所に合わせてラバーとスパイクを切り替えることで、ステージ上から室内のカーペットまで、床面を選ばず設置可能です。ペダル取り付け部は、各種キック・ペダルの強固なセッティングが可能な形状になっています。

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V-Drums Inside Story Chapter List

1997年のデビューからこれまでの道のりにおいて、ローランドVドラムはいかにして完成度を高め、ドラマーの期待に応えてきたのか。進化の礎となった独自テクノロジーの解説をはじめ、ここでしか読むことのできないインサイド・ストーリーをご紹介します。

Ambience

Chapter.01

V-Drums SuperNATURAL サウンド・エンジン

Ambience

Chapter.02

アンビエンス(臨場感)と音作りの可能性

SuperNatural

Chapter.03

Mesh Head/V-Pad & V-Kick

V-Hi-Hat

Chapter.04

V-Hi-Hat & V-Cymbal /Drum Stand

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