“演奏できるミキサー”として、セットリストの定位置を獲得しつつある[Mix Performer MX-1]。その鍵となるエフェクターの特長を、「BEAT FX編」「MASTER FX編」と2回に分けてお届けします。
Line up:MASTER FXについて / エフェクトtype / MX-1パフォーマンスMovie
MFXってなんだ?
[MFX=MASTER EFFETCT…?]
今回は本体右側にある[MFX]に注目。まずはMASTER FXを絡めたパフォーマンスMovieをご覧ください。
何となくイメージできたのではないでしょうか。これはMASTER FXの略で「アウトプット部の直前に掛かるエフェクター」となっています。
ミキサーにインプットした音すべてに掛かるエフェクト、ということですね。「えいやっ!」で雰囲気を変えるエフェクトが感覚的に使用できます。
エフェクト・タイプ
[6 MFX Onborded and more…]
タイプは[DELAY]、[FILTER]、[SCATTER]、[FLANGER]、[BIT CRUSH]、[ROLL]の6種類。6種類とは書きましたが、それぞれのエフェクトには数多くのバリエーションが用意されています。例えば、[DELAY]の中にも様々なバリエーションがあり好みやシーンに応じて選ぶことができるのです。
- DELAY
テープ・エコーなど、シンプルながら重要なディレイ
- FILTER
ローパス、ハイパス・・・切り替えで様々なタイプを選択可
- SCATTER
フレーズを切り刻んで再構築、AIRAシリーズの代名詞
- FLANGER
曲の”つなぎ”で使いたくなる、モジュレーション系エフェクト
- BIT CRUSH
強力なローファイ・サウンドを生成、の維持
- ROLL
ダンス・ミュージックで聞かれる”連打”ならこれ!
エフェクトのかけかた。
エフェクトをかけるには、本体中央に位置する大きなノブを使います。ノブのセンター・クリック(中央でカチっと止まる部分)を境に、左右で違った効果が得られるものが多いのです。例えば、[FILTER]ではこのセンター・クリックより右に回すとHPF、左に回すとLPF、といった具合。
やみつきロール
そして、一度使うとやみつきになるのが[ROLL]。音を連打するような効果が得られるこのエフェクトは、ダンス・ミュージックでは超定番と言えます。
上手く連打されるタイミングが掴めてくると、本当に面白いです(笑)。
ちなみに…
[SCATTER]も音を連打させるエフェクトの一つ。こちらはオートでリズミカルに連打してくれたり、連打と共に別のエフェクトが掛かったりと[ROLL]とはまた違った楽しさがあります。偶発性がおもしろいところですが、感覚をつかめばある程度狙ってコントロールすることも可能です。
最後に。
[Daisuke Asakura Plays AIRA & JD-X]
MX-1のエフェクターによる効果は、先日公開した浅倉大介さんのパフォーマンス・ビデオでもご覧頂けます。MASTER FXのROLLを入れるタイミングや、もう一つのエフェクトBEAT FXの使いどころ、エフェクトをかけている入力ソース(どのシンセの音か)にも注目です。
MX-1に搭載された、もう一つのエフェクト「BEAT FX」の解説も合わせてご覧ください。