【速報!】
REBECCA 20年ぶりの再結成ライブを支えた、
最新のRolandシンセサイザーたち
REBECCAの再結成ライブ、その追加公演となった2015年11月29日(日)さいたまスーパーアリーナで行われた「Yesterday, Today, Maybe Tomorrow」。超満員となった本公演の様子は多くのファンがSNSで発信している通りの凄まじい完成度の高さ。ここではキーボーディストでありリーダーでもある土橋安騎夫が操るシンセサイザー関連の機材レポートをいち早くお届けする。
セッティング
正面には、ワークステーション・タイプのFA-08。右手側にはKingKORG(上段)とFA-06(下段)。そして2台のFAを橋渡しする形で設置されたのが、最新のアナログ/デジタル クロスオーバー・シンセJD-XA。さらに、横浜アリーナから引き続き、土橋安騎夫といえば!のJUPITER-8も左手側に鎮座。
そして、ここからはライブで活躍した各シンセサイザーをそれぞれの特徴や演奏ポイントを交えて紹介していく。
JD-XA
全編を通してリード専用機として使用。インスト曲「TIME」の主旋律や各曲の間奏などでは、4つのアナログ・パートをレイヤーしたりオシレーター・シンクで作られたと思われる強力なシンセ・リードで使用。「(It’s just a) SMILE」や「Maybe Tomorrow」のイントロでは、繊細ながらも非常に存在感のあるサウンドを鳴らしていた。
FA-08
オープニング曲となった「SUPER GIRL」をはじめ、エフェクトで加工されていない”素”に近いエレクトリック・ピアノや、80年代を代表する音色と言える「アコピ+エレピ」のレイヤー・サウンドなどのキーボード音色をメインに使用。代表曲「フレンズ」ではあのイントロのフレーズ、Aメロやサビで聞かれる印象的なサウンドなどで多用されていた。
FA-06
コード感のあるサウンドを中心に最も活用されていた一台。特にSuperNATURALシンセ・エンジンによる包み込むようなサウンドはライブ全体を通してよく聞かれていた。名曲「MOON」の間奏では、Rolandらしいパッドのサウンド、「Raspberry Dream」ではRolandらしい硬質な印象のアコースティック・ピアノや、歪んだオルガンの音色で使用。
JUPITER-8
要所で数回しか使用されていないながらも、そのサウンドとルックスによる存在感は抜群。シンセ・ファンにとってはJD-XAとJUPITER-8の音を聞き比べられるという非常に貴重な体験にもなったことだろう。ラックにセットされていたSDE-2000とSDD-320によるサウンド・メイクは当時の音の再現には必要不可欠だったのかもしれない。
REBECCAといえば、NOKKOの個性的なボーカルとスター・プレイヤーの演奏が特長。加えて、土橋安騎夫による楽曲の数々は印象的なメロディと、何よりも心に響く抜群のコード・ワークを持っている。Rolandシンセは当時からシンセ・パッドやストリングスといったいわゆる「コード弾きで支える」音色を得意としていたこともあり、REBECCAというバンドとの相性はピッタリだったのかもしれない。20年ぶりの再結成ライブで選ばれたJD-XAとFA-06、FA-08は、最新のシンセサイザーでありながらも古き良きシンセ・サウンドをも鳴らすことができる機種であることを再認識。※実はこれって凄く珍しいことで、大体が「復刻」か「今っぽい音」に振り切れるんです。
そのRolandシンセも活躍する『Yesterday,Today,Maybe Tomorrow LIVE in YOKOHAMA ARENA 2015』の超贅沢&豪華爛漫なLIVE DVD/BLD が12月2日(水)に一般発売となるとのこと。本公演を見られなかった方や、Rolandシンセ・ファン必見の一枚になりそうです。
REBECCA Yesterday,Today,Maybe Tomorrow
LIVE in YOKOHAMA ARENA 2015
LIVE DVD/BLD
PRODUCTS INFO
“アナログ/デジタル クロスオーバー・シンセサイザー”
JD-XAは、アナログ・シンセならではの音の質感と、デジタル・シンセが持つ多用途性を一台に凝縮したシンセサイザー。4つのアナログ・パートは、JD-XAのために新規開発。フィルターやアンプに至るまで、すべてがアナログ回路によるサウンド。4つのデジタル・パートにはSuperNATURALシンセ・エンジンを採用。煌びやかなPCMサウンドやSuperSaw波形による分厚いサウンドなど、デジタル・シンセならではのサウンドを提供します。
“ゼロから音楽を生み出す新しいワークステーション”
現代のハードウェア・シンセサイザーに求められるリアルタイム性、スピーディなワークフロー、そして汎用性を実現するため、ミュージックワークステーションのあり方を徹底的に再構築して合理化を図ったシンセサイザー。音源モジュールINTEGRA-7から継承した膨大なサウンド・ライブラリ、プロクオリティの豊富なエフェクト、SuperNATURALサウンドをはじめとする音色の豊かな表現を実現するリアルタイム・コントロール、読み込み時間なしで16個のバックライト付きパッドから瞬時にオーディオ・フレーズを再生するサンプラーを備え、あらゆる形の音楽表現に対応します。FA-06は61鍵盤モデル
“ゼロから音楽を生み出す新しいワークステーション”
現代のハードウェア・シンセサイザーに求められるリアルタイム性、スピーディなワークフロー、そして汎用性を実現するため、ミュージックワークステーションのあり方を徹底的に再構築して合理化を図ったシンセサイザー。音源モジュールINTEGRA-7から継承した膨大なサウンド・ライブラリ、プロクオリティの豊富なエフェクト、SuperNATURALサウンドをはじめとする音色の豊かな表現を実現するリアルタイム・コントロール、読み込み時間なしで16個のバックライト付きパッドから瞬時にオーディオ・フレーズを再生するサンプラーを備え、あらゆる形の音楽表現に対応します。FA-08は88鍵盤モデル