ラジカセ感覚の簡単レコーダー体験から垣間見たCD-2uの活用シーンと、大人の音楽ライフ。
ピアノのレッスンや、コーラス練習。それらの発表会などの録音機材として、広く使われている「CD-2u」。簡単操作で録った高音質な音を「パソコンを使わずにCDを作れる」というのが人気なところ。アカデミックなシーンで使われることが多いこのレコーダーですが、バンド録音や旧メディアのダビングにも使えるので、おやじバンド世代の中でも活躍します。この記事では実際に製品を体験した、「おやじバンド」ユーザーの声とともにCD-2uを紹介します。
一般的にレコーダーというと、記者の方たちが使用するICレコーダーなどが思い浮かぶと思いますが、音楽の現場でレコーダーというと、業務用音響機器からコンピューターを用いたものなどもあります。レコーダーは基本的には音を録音するもので、大きく分けるとICレコーダーのように本体にマイクを内蔵しているものと、外部機器からの入力を受けて録音するものがあります。今回紹介する「CD-2u」は本体にマイクを内蔵しているタイプですが、外部機器からの入力も受けられる、マルチなレコーダーです。
「CD-2uは操作が簡単。」と好評いただくことが特に多い製品ですが、その理由の一つは、「日本語表示」。ボタン周りの文字を日本語に変える、日本語パネルシートが同梱されている上に、本体液晶を日本語表示にすることが可能なんです。一見難しそうな操作も日本語で表示されていると、安心感が違いますよね。CD-2uを体験していただいた、音楽をこよなく愛し、Vドラム「TD-11KV」を駆使して今もバンド活動されているコマタさんも、「録音する時はボタンを押すだけでいいんですね。ラジカセみたいで、簡単そう。」操作パネルも日本語付きシートがあって分かりやすい。」とすいすい操作されていました。
操作が簡単な機材だから、音質が悪い?なんてことはありません。CD-2uは簡単操作でありながら、「音の多いバンド・サウンド」も高音質で録音ができるレコーダーです。手持ちで使うレコーダーに比べて、本体は少し大きいですが、その分マイク間の距離が広いこともあり、ステレオ感のあるサウンドを収録可能。録音前の設定も特に必要ありません。マイクを音源(バンド)の方に向けて、付属のガイドや日本語表示のパネルの指示にしたがって録音ボタンを押すだけ。CD-Rの直接録音も可能なので、ラジカセ感覚とはまさにこのことですね。実際にCD-2uでバンドリハーサルを録音してもらった、コマタさんが世話役を務めるバンド「Sisico Cafe Orchestra」のメンバーの皆さんからも「生録OKがいいですね」「CDに直接書き込めるから、あとで練習用にも使えそう」「しかも帰りの車で今日の演奏を聞きながら話せる。リズムがズレてたら車の中でテンションだだ下がりだけど・・・。笑」と評価は上々。簡単操作だからこそ演奏に集中できる。というのもポイントです。
カセットテープのダビングにもCD-2uは役立ちます。おやじバンドの方々の多くは、学生時代からバンド活動の経験があるのではないでしょうか??皆さんそれぞれ、いろいろな思い出を残してることでしょう。これまでCD-2uをお試しいただいてきたコマタさんも、ずっと音楽を愛してきたオヤジさんの一人。ご自身の演奏が収録された1981年~1983年のカセットテープを大切に保管されていると伺ったので、取材時にお持ちいただきCD-2uを使ってダビングしてもらいました。ラジカセなどの再生機器は安価に手に入りますが、テープ自体が古くなると思わぬかたちで記録が失われてしまうケースもあるため、コマタさんも、実はこれが一番やりたかったとのこと。
ストリーミングやデータ全盛の昨今ではありますが、「やっぱり僕らの世代はメディアがないのって安心できないから、こうゆうのいいな!」とお話しされる通り、メディアとして残すことを重要視される方もいらっしゃいます。そんな時にコンピューターいらずで作業できるCD-2uは活躍しますね。ダビングももちろん、簡単操作 & 簡単設定。録音に実時間がかかりますが、懐かしのサウンドを聞き返しながらダビング作業をするのも、これまた一興。昔の仲間を集めて酒の肴にしてみたり、、、余裕のある大人な時間の過ごし方ではないでしょうか?演奏するにとどまらない、バンドの楽しみ方だと思います。コマタさんも帰りの車内ではカセットをダビングしたCDを聞きながら運転されていたようです。いろいろなデータがネットワークに保存されていて、CDドライブを持たないコンピューターが増えている時代ではあるものの、物理メディアの必要性も改めて感じました。
お洒落で、楽器も弾けて、燻し銀ってこういうこと?と感じる、かっこいいオヤジたち。取材を快く受けてくださったコマタさんも、週末は住宅街のカフェテリアに集まり、自分たちのリズム感の中で、バンドの練習をしています。仕事では責任あるポジションで働く世代。だからこそ敢えてゆるく、一人ひとりが自立したスタイルで、音楽を楽しんでいる、そんな余裕がオヤジ世代の人生をより一層良いものにしているのか。CD-2uの取材の中、そんな多様性あふれる音楽ライフについて、ふと考えてしまう日となりました。『CD-2uで充実した日々を!!』とはさすがに言えませんが、音楽を軸にした充実したライフスタイルとは何なのか…音楽とメディアの視点から、「今あえて」考えるのも、「大人」なリア充ライフなのかもしれません。
取材協力
(株)マルコプランさん
牛久市 アトリエ&カフェ『SISICO』さん
Sisico Café Orchestra
コマタさん(ドラム)
グラフィックデザイナーのコンチ(ベース)
銀行マンのタケウチ教授(キーボード)
エンジニアのコーちゃん(ギター)