【JUSTY STYLE】〜小編成吹奏楽部を初の金賞へ〜 尚志学園尚志高等学校吹奏楽部

吹奏楽や合唱練習において欠かせないキーボード「JUSTY」-ジャスティ-。音楽の基礎となる「ハーモニー」「チューニング」「メトロノーム」機能のほかに、リモート操作、持ち運びもできるという利点から、全国の部活動や団体に導入されています。このシリーズでは実際にJUSTYや周辺の電子機器がどのように活用されているかご紹介していきます。第1回目は、福島県郡山市にある「尚志学園尚志高等学校吹奏楽部」のみなさんにお話を伺いました。

JUSTY STYLE

~ 小編成吹奏楽部を初の金賞へ ~
尚志学園尚志高等学校吹奏楽部

吹奏楽や合唱練習において欠かせないキーボード「JUSTY」-ジャスティ-。音楽の基礎となる「チューニング」「ハーモニー」「メトロノーム」機能のほかに、リモート操作、持ち運びもできるという利点から、全国の部活動や団体に導入されています。このシリーズでは実際にJUSTYや周辺の電子機器がどのように活用されているかご紹介していきます。第1回目は、福島県郡山市にある「尚志学園尚志高等学校吹奏楽部」のみなさんにお話を伺いました。

離れた場所からアプリでJUSTYの操作ができるので、大活躍しています。

2018年夏の福島県吹奏楽コンクールで、初のゴールド金賞を受賞された尚志高校吹奏楽部。人数と練習環境を教えてください。

鈴木先生 –
現在、1年生と2年生合わせて19名です。
練習時間は、平日は3〜4時間弱、土曜日は朝から夕方までやっています。休みは日曜日と、お盆・お正月くらいですね。
音楽室が部室になっています。あとはパート練習で空いている選択教室を使うことがありますが、場所には苦労しますね。そのとき空いている部屋数に合わせて、練習形態を決めている感じです。

比較的少人数かと思いますが、苦労されている点はありますか?

鈴木先生 –
一人一人が上手くないといけない点ですね。
春に入部したときは初心者であっても、3ヶ月後の夏にはコンクールのレギュラーになるので。
また、毎年バンド全体のサウンドが変わります。なので、毎年アレンジを加えた校歌の楽譜ファイルを作っているほどです。
でも、新入生が入って来る春の最初の合奏は楽しみでもありますね。「あ、今年はこんなサウンドなんだ」というような新鮮な出会いがあります(笑)。
即戦力が必要な分、練習のクオリティをあげていくことが重要です。JUSTYを活用しながら一音一音の美しさ、響きにこだわってやっていきたいと思っています。

JUSTYを導入して1年弱とのことですが、JUSTYの第一印象を教えてください。

鈴木先生 –
Bluetooth®を使ってアプリ(JUSTY Remote)で操作できることに驚きましたね。手元でiPadの画面を見ながら音量やテンポの変更、音やメトロノームの再生・停止ができるので、ホール練習では大活躍しています。
デジタルネイティブな世代の生徒達にとっても、手元のアプリで操作できることは画期的だったようですよ。

生徒さんもJUSTYを操作しているんですね。

鈴木先生 –
私が不在にしているときは、部長が合奏の指示をしています。指揮台まで出て行かずに、自分の席で座ったまま、遠隔操作できることが便利なようです。
パート練習やセクション練習でも使っています。今は1台しかないので、交代で使っていますが、理想は各パート1台ずつです。本当は木管、金管、打楽器、合わせて5台くらいほしいです(笑)。

複数台あれば、常に正しいハーモニー、リズムを意識できる環境が実現できますね。
ところで先生は音楽の授業でもJUSTYを使っていらっしゃるそうですね。

鈴木先生 –
授業では合唱のハーモニーを教えるのに使っています。純正律の揺らぎのない響きを伝えるのは言葉では難しくて、やはり耳で聴いてもらうのがいちばんですね。クイズのように「どっちがいい響き?」と生徒に聴き比べてもらうと、体感できるんですね。すぐ理解してもらえます。

よく使う音色、おすすめの音色はありますか?

鈴木先生 –
吹奏楽では、クラリネットの音色を基準音にチューニングしていますが、コラールではオルガン音色も使っています。
音楽の授業では、打楽器の音を使ってアンサンブルに一味加えたりもしています。チェレスタの音色でハリーポッターのテーマを弾いてあげたりすると、生徒たちは喜びますし、自然と楽器への関心を高められると思いますね。

JUSTYを演奏用のキーボードとしてお使いになることもあるんですね。

鈴木先生 –
チューニングやハーモニーを聴かせるという用途だけだと、もっと少ない鍵盤でいいのかなとは思うこともありますが、JUSTYのメリットは61鍵あってピアノと同じ幅の鍵盤なので、普通のキーボードとして演奏できるのもいいですよね。
今度のクリスマスコンサートでは、管楽器アンサンブルの伴奏としてJUSTYを使おうと思っています。本体のシャンパンゴールドの色がクリスマスっぽくて、ステージ映えもすると思います。

レコーダーを活用して録音を聴くということは自分の音を客観的に聴くことができますよね。これが上達への近道だと思います。

JUSTY以外に練習をサポートする機材は何を使っていらっしゃいますか?

鈴木先生 –
ハンディレコーダーですね。
実は、私はEDIROLの初代ハンディレコーダーを持っていまして。
このR-07はまだ使って日が浅いんですが、さっそくホール練習や本番の演奏を録音しました。
ホールの客席において録音し、部室に戻って来てからみんなで聴きました。あと、自宅でじっくり聴き返して、次の指導のポイントを考えるのに使っています。あとは、自分の授業でも指導方法の振り返りに使っています。

なるほど。R-07を使うとハーモニーを作っていくのにどんな効果がありますか?

鈴木先生 –
録音を聴くということは自分の音を客観的に聴くことができますよね。リアルタイムでは自分の演奏を客席で聴くことはできないですし。吹きながら自分の耳で聴く演奏と、録音した演奏のギャップを埋めていく。これが上達への近道だと思います。実際生徒に自分達の演奏を聴かせてみると、ちょっとしたショックを受けるみたいです。自分の声を録音すると、自分の声ってこんなだったかな?っていうことあるじゃないですか(笑)。あの感じです。

では実際R-07を使われてみて、これが便利という機能はありましたか?

鈴木先生 –
音質の良さは昔からなのですが、進化しているのは、JUSTY同様、アプリ(R-07 Remote)からR-07を操作可能なところですね。このアプリで録音のスタート/ストップもできるし、画面も大きくて操作もわかりやすいです。

R-07やCD-2Uをご活用いただいている学校では、毎日の練習のなかで聴き返し練習に活用されています。フレーズ単位で自分たちの演奏を録音し、聴き返す。そしてすぐ演奏に修正点を反映する。
サウンドの縦と横を合わせていく段階だけでなく、曲がある程度形になってからは表現をつけるのに活用されています。

鈴木先生 –
実は普段の練習のなかでは、まだ使ってないんです。部室のような狭い場所で録ると、前列の楽器の音が大きく録れてしまうんじゃないかと思いまして。

指揮台の後ろにマイクを立てて録音しているところが多いですね。ご心配されるような前列の楽器が大きい音で録れてしまうということはないので大丈夫です。

鈴木先生 –
そうなんですね。では、さっそくこのあと部室で、R-07を使って聴き返し練習をしてみようと思います。

部室に移動して、生徒さんにお話を伺いました。この日は2年生の部長さんをはじめ、副部長のおふたり、1年生のみなさんが迎えてくれました。

2年生の部長さん

JUSTYが来てからは、自分の席からスマホでチューニング音を出したり、メトロノームを鳴らせるので、練習がサクサク進められます。

尚志高校吹奏楽部は、どんな雰囲気の部ですか?

部長 –
学年関係なしに仲が良いです。代々、なぜか元気で明るい部員が多いです(笑)。仲の良い秘訣は、先輩から後輩に積極的にコミュニケーションをとっているから・・・かな。男子同士はゲームの話で盛り上がったりしています。

1年生にお聞きします。1年生から見て2年生はどんな先輩ですか?

1年生 –面白くて、楽しい先輩が多いです。それに、楽器のこともアドバイスをくれて参考になることも多いし、心が自然に開く雰囲気があるというか・・・親しみやすいです。

先日はコンクールで金賞受賞、おめでとうございます!吹奏楽をやっていて、良かったと感じるのはどんな時ですか?

部長 –
コンクールや定期演奏会で、ホールで演奏し終わったときの残響が印象に残っています。そのときの達成感は忘れられません。コンクールで金賞を取ったときは、先輩が泣いている姿に言葉が詰まりました。

初の金賞ですものね。喜びもひとしおだったのではないでしょうか。
コンクール以外では、どのような演奏の機会がありますか?

部長 –
スプリングコンサート、夏の定期演奏会、イルミネーション点灯式、クリスマスコンサート、あとは年に何回か地域のイベントに出演しています。定期演奏会はダンスや歌を取り入れたりして、お客さんに楽しんでもらえるよう工夫しています。

忙しいですね!でもステージの回数が多いからこそ、早く上達したり、ステージに慣れることができるという面もありますね。曲はどのように決めているのですか?

部長 –
LINEのグループがあって、一人一人がやりたい曲を出し合います。みんなで集まった時に曲を聴きあって、最後は多数決で決めています。そういったところは、仲が良いのと少ない人数だからできることかなと思います。

皆さんからみたJUSTYのこれは便利!という機能はなんですか?

部長 –
スマホで操作できることと、スマホだから操作画面が見やすいことです。JUSTYが来てから、先生がいない時は、私が自分の席からスマホで操作してます。基準の音に耳で合わせてもらいながら、各自が手持ちのチューナーを見て目でも確認します。
耳を鍛えるためには正しいチューニングを聞いて、リズムを細かく分解して、毎日の積み重ねの練習が大事です。パート練習の時は、音楽室から持ち出して、教室まで持っていきます。今は1台しかないので、交代で使ってます。
 
副部長 –
他の楽器の音が出せるのは面白いなと思いました。セッティングしていたときに、いろいろ触っていたら偶然トランペットの音が出て。驚いたんですが、発見って感じでした(笑)。

アプリだと音色も選びやすいので、ぜひ使ってみてください。効果音やボイス音色なども入っていますので、定期演奏会の劇などで活躍しますよ。

最後に、「これからの尚志高校吹奏楽部」をどうしていきたいか、聞かせてください。

1年生 –
人数が少ない分、個々の技術を上げていくことが大事なので、JUSTYやレコーダーを使って効率的に練習して、次は県代表になれるようみんなで一丸となってやっていきたいです。
 
副部長 –
仲が良い反面、楽しすぎてけじめがつけられなくなる時があるので、練習に集中するときとそれ以外の時間をしっかり分けることが課題です。そして、来年はたくさん新入部員が来てくれるように、自分を含め一人一人がアピールできる部にしていきたいです。
 
部長 –
部活が何よりも楽しいという位、居心地のいい環境にしていきたいですね。

インタビュー終了後、1年生がハイドンの「ディヴェルティメント」を演奏してくださいました。先生もバリトンサックスで参加。先生が低音部を支え、1年生とは思えない個々のサウンドの良さが光る演奏でした。
そして、その場ですぐにR-07による聴き返し練習を実践。生徒さんは自分たちの演奏を聴きながら、「えー・・」と言ったり首をかしげたりして、ちょっとショックを受けている様子。しかし自発的に譜面に書き込みを行う姿が見られました。
自分たちで気づき、より良い方向に変えていくこと、それが前に進む力になる。とても仲が良く、意見を言い合える尚志高等学校吹奏楽部。
合言葉は「JUSTY!」。Rolandはこれからの活動も応援していきます。

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