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PIANO 
Roland BLOG -SUPPORT CATEGORY-
こんにちは。ローランドお客様相談センターの WEB担当がお送りするローランド・ブログ「サポートカテゴリー」です。
今回は、多くのお問い合わせが寄せられる“ピアノのペダル動作”にまつわるお悩みを、“Piano Diary”の第 2 弾としてお届けいたします。ピアノをお使いいただいて気になる点やお悩みをお持ちの方は必見です!!ぜひご覧ください。
2018年1月〇〇日 晴れときどき曇り。 ～デジタルピアノのペダルが壊れてる！？～
雪がふりそうな寒いある日。
プルルルルルル～ お客様相談センターに、1本の電話が…
お客様：「昨日、ピアノが届いたんですが・・・、ペダルを踏んでいないのに、高い音だけペダルの効果がかかってるみたいで。買ったばかりなのに、壊れてますか？」
不安そうな声。ペダルを踏まないのに、高音部だけ効果がかかるなんて、壊れているかも…と思ってしまうよね。高い買い物だから、当然不安になるに決まってる。（心配しなくても大丈夫！壊れてないよ～！と、心の中で叫びつつ）
私：「ご心配をおかけして申し訳ございません。アコースティック・ピアノの高音部は弦が短いので、ダンパーでおさえてしまうと音が止まってしまうため、高音部にはダンパーがありません。そのため、ペダルを踏まなくても自然に音が伸びます。ローランドのデジタルピアノでは、その動作を再現しているので、高音部の音が響くのは、正常な動作ですよ。」
お客様：「えぇー! 知らなかったです。壊れてなくてよかったです!!」
壊れていないことに安心されたのか、声が明るくなって、電話を切られた。
ピアノのレッスンでも、なかなかピアノの構造を見ることはないよね。グランドピアノの仕組みなんて、ピアノを習っている人のどのぐらいの人が本当に理解しているんだろう。そんな疑問を持ってしまった私は、実験台として、超アナログ人間な妹に聞いてみた。
私：「ピアノってさ、高音部にダンパーがないって知ってる?」。
妹：「え!? ダンパー? ペダルのこと??」
私：「・・・」
（だめだ。全然わかっていない。。）
妹：「え!? どれがダンパー? 黒いカツオのたたきみたいなやつ?」
（彼女の目には、カツオのたたきにしか見えないのだろうか。）
私：「そう、それだよ。」
私：「高音のところに、弦を押さえるダンパーがないでしょ。ピアノの中の構造をちゃんと見てみて。」
妹：「あ、ほんとだ～♪」
この黒いところがダンパー。ピアノの中を見るとよくわかる☆
妹のように、ピアノを習ったことがあっても、知らない人はきっと多いだろうな。まあ、うちの妹にかぎっては、興味がないだけかもしれないけど。。。
ダンパー・ペダルは、弦の振動を止めているダンパーを上げたり下げたりするペダル。鍵盤を弾かない時は弦の振動を止めるために下がっているけど、ダンパー・ペダルを踏むとダンパーが持ち上がり、鍵盤を弾いた指を離してもダンパーが戻らないので、弦の振動が続いて音が響き、徐々に減衰していく。
ピアニストはこのダンパーを使って音の伸びや響き方をコントロールしながら美しいピアノの旋律を奏でる♪
アコースティック・ピアノは、弦の短い高音部にはダンパーがついていない。ローランドのデジタルピアノは、アコースティック・ピアノの動作を再現している。だから、高音部の音が持続していても、壊れていないから、安心して欲しいな♪
しかも、ローランドの PDA（プログレッシブ・ダンパー・アクション）ペダルは、このダンパーが動きはじめる瞬間から重みを感じる踏み応えがある♪ ペダル効果の効き始めがつかみやすいから、ハーフ・ペダルの微妙な余韻や響きもコントロールしやすいんだよね～☆
ローランドのピアノを持っている方が、ダンパーのことがわかったうえでペダルを踏むと、きっと音の響きも変わってくるはず。
基本的なペダルのことについて、知りたくなった方は、「ピアノのペダルってどう使うの」 をチェックしてほしいな。
今夜は、ペダルの響きを意識しながらドビュッシーの「月の光」でも弾こうかな♪
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