Crossfaith、彼らの活動拠点は今や日本にとどまらない。その圧倒的な存在感とパフォーマンス性により、ヨーロッパ各地で行われるフェスでは常連と言っても過言ではなく、さらに2013年にはアメリカ進出も果たしている。
そんな国内外様々なステージを席巻している彼らが選んだ次なるステージは・・・何と「世界遺産」。その歴史的瞬間の様子は既に多くのメディアで取り上げられているため、既に堪能した人も多いだろう。そこRoland BLOGでは、このステージの”楽器”にスポットを当てたレポートをお届けする。
Teru (Program / Vision)によるDJブースの機材レビューをお届け。
JD-XA
Rolandの歴史を踏襲した、新世代の怪物ともいえるJD-XAを今回初めて導入。準備期間があまりなかったのと、JD-XAのポテンシャルが底なしだったので、今回のライブではAstral Heavenのピアノのように主にMIDI鍵盤として使用しました。時間をかけて、ゆっくりJD-XAを触り倒してみようと思ってます。当日は雨が降ったり止んだり。機材面でもちょっとヒヤッとしましたが、小雨の仁王門をバックに妖艶に光るJD-XAのライトアップした姿は美しかったですね。今回のステージには、バッチリ合っていたと思います。
SP-404
MCや楽曲同士をスムーズに繋ぐためのSE演奏用に使用しています。ノイズやインパクト音など、FXの再生にも使っていますね。とてもフレキシブルな演奏ができるので、ライブ用途、特に普通の楽器だけではカバーしきれない場面には最適です。
SPD-SX
スティックを使って叩くタイプのサンプラー、とも言えるSPD-SXは、今回2台用意しました。ひとつはSUB DROP(ライブ中に出す「ドゥーン!」という低音)だけに使用しています。贅沢ですね(笑)。もう一台は専用スタンドのPDS-10を使用し直立させ、歪んだキックとスネア、パーカッションをインポートしRaise Your Voice、Xenoなど、ニュー・アルバムに収録した新しい楽曲でスティックを使って演奏しています。
そして、日本の史跡にふさわしい演奏となった「和太鼓ソロ」が大きな話題となったTatsuya(Drums)によるレビュー。特にエレクトロニック・ドラムにフォーカスしたコメントを頂けた。ちなみに、ここで解説いただいたハイブリッド・サウンドはライブのみならず、レコーディングの現場でも大活躍しているとのことだ。
TD-30 / RT-10K
今回使用したのは、RolandのV-Drums TD-30の音源モジュール部分と、キックトリガー RT-10K。音源モジュールの中でバンドに合ったハイブリッドなキックサウンドを作り、そしてそれを演奏する生のキックドラムで鳴らせる様にRT-10Kのキックトリガーを装着しました。
Roland BLOGでは、今後もCrossfaithに関する様々な話題を提供していきます。ご期待ください。
Crossfaith Official WEB:http://www.crossfaith.jp/
“Analog/Digital Crossover Synthesizer”
JD-XAは、アナログ・シンセならではの音の質感と、デジタル・シンセが持つ多用途性を一台に凝縮したシンセサイザー。JD-XAのために新規開発した4つのアナログ・パートは、フィルターやアンプに至るまで、すべてがアナログ回路によるサウンド。4つのデジタル・パートにはSuperNATURALシンセ・エンジンを採用。煌びやかなPCMサウンドやSuperSaw波形による分厚いサウンドなど、デジタル・シンセならではのサウンドを提供します。そしてアナログとデジタル、この二つのエンジンはサウンド・クリエイターの発想に応えるフレキシブルなルーティングを実現し、縦横無尽な音作りを可能にします。
“Drum Sound Module”
楽器の振る舞いまでも再現する、ローランド独自のBehavior Modeling Technology。この技術から生まれたSuperNATURALの濃密な表現力が、Vドラムを次のステージへと押し上げます――。TD-30は、ローランドの最先端技術を結集して生まれたVドラム音源のフラッグシップ・モデル。新開発の「V-Drums SuperNATURALサウンド・エンジン」を搭載、USB MIDI機能、ソング・プレーヤー機能など電子ドラムの活用の幅を広げる基本性能も強化。またアンビエンス専用フェーダーの搭載、視認性の高いディスプレイの採用など、使いやすさの面でも徹底的にブラッシュ・アップ。ドラマーのシビアな要求にも万全の対応力を発揮し、ライブで、レコーディングで、自然かつ表現力豊かなドラミングが実現します。
“コンパクト・サンプラーの世界標準。”
SP-404SXは、12個のパッドと3つのつまみによる直感的なプレイが可能なコンパクト・サンプラー。打感を追求した自照式のパッドは暗いDJブースでも優れた視認性を実現。最大合計120種類(12サンプル×10バンク)のサンプルをアサイン可能。ループやワンショットを組み合わせて、多彩なセッティングが実現します。また、滑りにくいラバー・コーティングのコントロールつまみにより、正確なエフェクト・コントロールを実現します。
“Sampling Pad”
世界中のドラマー/ パーカッショニストに支持されるローランドのサンプリング・パッドが、パフォーマンス性能をさらに磨き上げ、生まれ変わりました。軽量&コンパクトなボディに、プロ・クオリティの演奏性、サンプリング機能を凝縮。ドラミングに新たな可能性をもたらす強力なパーカッション・パッドとして、またバンドの表現領域を広げるライブ用サンプラーとしてなど、幅広い音楽シーンで活躍。卓越したパフォーマンス性能を発揮します。