楽曲に合ったサウンドを鳴らすためにOCTAPAD SPD-30、SPD-SX、V-Pad PD-85のデジタル・パーカッションが並べられている。カラフルな「丸い缶」と「一斗缶」にはピックアップが取り付けらており、「缶」を叩くことでSPD-SXにインポートされたサンプル音を鳴らす。4つのPD-85BKはVドラム音源 TD-30内蔵のタム音色を鳴らしている。
TD-30本体内のCompやEQを使いアリーナのような大きな会場でも音がはっきりと聞こえるように調整。デジタル・パーカッションはアコースティック・パーカッションのようにマイクの音の被りを気にする必要がないので、PAでの音質補正がしやすいのもメリット。
今は打ち込み系の音楽がたくさんあります。それらをライブで再現するにあたり、デジタル・パーカッションを使うことによって、生演奏でもデジタルなテイストを立体的に表現できるという所に面白さを感じています。
OCTAPAD SPD-30では、ハンド・クラップやティンパニ、オケヒット、TR-808系の音色をよく使っています。叩く強さで2つの音色を切り替えられたり、音色を重ねたり、リバーブを付けたり、イメージする音色で自在に演奏できるのが楽しいですね。SPD-SXは、ウェーブ・インポート機能を使って音が追加できるので、インダストリアル系の重厚な金属音を取り込んで単音で鳴らしたり、マニピュレーターさんからフレーズのループ・データをもらって、それを自分でチョップ(波形編集)やノーマライズ(音量レベルの最大化)をして、1拍ずつパッドに割り当てて演奏したりしています。
パーカッションはバンド・サウンドに「色彩」を加える役目があるので、いろいろな「楽器」や「音」を鳴らす手段があることはパーカッショニストにとって強みなんですよ。
・Drum Sound Module [TD-30]・Sampling Pad [SPD-SX]・[OCTAPAD SPD-30]・V-Pad[PD-85BK]