【SUPPORT】お局の豆知識 Vol.003 ~ BOSS のアサインって何なの??? ~

覚えてしまうととっても便利な“BOSS のアサイン”について、長年 GT シリーズと葛藤してきたお局だからこそお伝えできるポイントを「お局の豆知識」としてご紹介いたします!!

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こんにちは。ローランドお客様相談センターの WEB 担当がお送りするローランド・ブログ「サポートカテゴリー」です。
今回は、覚えてしまうととっても便利な“BOSS のアサイン”について、長年 GT シリーズと葛藤してきたお局だからこそお伝えできるポイントを「お局の豆知識」としてご紹介いたします!!
BOSS のアサインに関する仕組みを知るだけで、音楽の表現力、可能性がさらに広がるかもしれません♪ぜひご覧ください。


~ BOSS のアサインって何なの??? ~

皆様ごきげんよう。BOSS のアサイン普及委員会理事、お局です。様々な BOSS 製品に搭載されているアサイン機能を皆さんに知ってもらいたくて、普及活動に励んでいます。
先日も私の友人(遠州弁ネイティブスピーカー)から、こんな相談を受けたの。

「今度パート仲間でバンドやることになっただけどぉ、うちの旦那がギター弾くじゃん、だもんでエフェクターっつーの借りただよ、あんたんとこの GT なんとかってやつ。とりあえずペダル踏みゃあ音が変わるだけど、もっとさぁ、こう、ギュイ~ンてやりたいだよね~・・。」

※要約:パート仲間でバンドをやることになったため、ギタリストである夫のGT何とかを借りたが、もっと派手にしたい。

はいはいはい。ギターを弾く方ならピンときちゃいました?
ギュイ~ン = 足で音をコントロールってことよね。きっと。
アーティストがギターを弾きながら足を動かすと、魔法みたいに音が変わるでしょ? コンパクト・タイプをいくつも並べて足で踏んでいくことでも音は変わるんだけど、マルチエフェクターだと、さらに色んな効果を付けられるんです。

そう、それが “ アサイン ”

アサイン以外にも、ペダル・ファンクションていうコントロール機能が一緒に搭載されていることが多いんだけど、今回はより高度な技にチャレンジできるアサインを紹介するわね。

まず、

アサインとは何か。

・・・ご存じの方はすっ飛ばしちゃっていいわよ。

BOSS のアサイン (ASSIGN) は、BOSS のルーパーやエフェクター(マルチ・タイプ)など色々なものに搭載されているコントロール機能のこと。その名のとおり、何らかの機能を何らかの操作子に “割り当てる” ってことね。

例えば、自動車に乗ってアクセル・ペダルを踏めば前に進む、ブレーキ・ペダルを踏めば止まるわよね?アサインでは、何の操作子でコントロールするか、を 「SOURCE (ソース)」 、何の機能を動かすか、を 「TARGET (ターゲット)」 として設定するので、自動車の例だと SOURCE をアクセル・ペダル、TARGET を「前に進む」とすれば、アクセル・ペダルで車を前進させることができる。同様に、SOURCE をブレーキ・ペダル、TARGET を「止まる」とすれば、ブレーキ・ペダルで止めることができる。
簡単でしょ♪

実際には、ほかにも SOURCE の動作モード、最大値/最小値、ACT RANGE などなど細かく設定することができるから、より思い通りの効果をつけられるのよ。
ここからは、各パラメーターについて説明していくわね。

~ SOURCE ソース~

そーっす。ソースです。アサインの第一歩です。この SOURCE はコントロールの源ってことで、何を使ってコントロールするか、ってことね。

SOURCE になれるのは色々だけど、本体についているスイッチやペダルのほか、外付けしたエクスプレッション・ペダルとかフット・スイッチとか、MIDI IN 端子のある機器なら、シンセサイザーなんかから送られてくる MIDI 情報を SOURCE にすることもできるのよ。

SOURCE が決まったら、次!!

~ MODE の話~

MODE ですよみなさん。ここでの MODE っていうのは、SOURCE に指定したコントローラーを操作するたびに ON <-> OFF が切り替わるか、1回の動作で ON->OFF とするか、ってこと。
それぞれトグル(TOGGLE) とモーメンタリー(MONETARY) と呼ばれていて、取扱説明書なんかで見たことあるかもしれないわね。
※ 機種によっては、トグルを 「ラッチ (LATCH)」 と呼ぶものもあります。

車のアクセル・ペダルは踏んでいる間だけ働くから、モーメンタリーと言えるわね。
照明のスイッチで1回押すごとに点灯<->消灯ってなるのがあるでしょ?あれはトグルね。

フット・スイッチでエフェクトの ON/OFF みたいな動作をコントロールする場合は、MODE はお好みで大丈夫。
エクスプレッション・ペダルを使って音量レベルとか●×タイムを滑らかに変化させたりとかしたい場合はモーメンタリーにするのがポイントよ。

~ CATEGORY / TARGET って? ~

お待たせしました。これこそがアサインのメイン・イベント!!
そう、何を動かすか、です!!
でも、何で 2つも設定しなきゃいけないの? って思いません? TARGET だけで良くない? って。
CATEGORY は、対象となる機能をまとめた題名って感じね、言ってみれば。「EQ」とか「OD/DS」とか。で、TARGET でその中の特定の機能を指定する、っていうイメージね。
OD/DS 一つとっても、ON/OFF だったり TYPE だったりとホントに色んなパラメーターがあるから、選びやすいように CATEGORY と TARGET の 2段階にしてあるのよ。

~ MIN / MAX 2人組 ~

こういうユニットいそう・・ メイン・イベントが無事終わったからって油断しちゃダメよ。MIN / MAX の働きなくして良きアサインは得られない!!
MIN は最小値、MAX は最大値で、設定できる値は CATEGORY/TARGET の設定により変化します。例えば CATEGORY/TARGET を OD/DS の ON/OFF にした場合、MIN は OFF、MAX は ON となります(初期設定)。

一方、OD/DS の EFFECT LEVEL にした場合、MIN で音量の最小値、MAX で音量の最大値を指定できます。
通常時は EFFECT LEVEL を 50、SOURCE を動かしたときだけ 100 にしたいなんて場合は、MIN:50、MAX:100 とするといいわよ。こうすると、SOURCE を動かすことで EFFECT LEVEL が 50 <-> 100 と切り替わるようになるの。

MIN / MAX の 2人組、いい仕事するでしょ?

~ 番外編:ACT RANGE LO / HI ~

ACT RANGE が搭載されていない機種もあるんだけど、MIN / MAX がパラメーターの値の範囲を指定するのに対し、ACT RANGE は SOURCE 自体の可動範囲を LO / HI に分けて、より高度なコントロールをする場合に使うのよ。
エクスプレッション・ペダルを SOURCE にしたときに出番が多いかしらね。通常は初期設定のままで OK。
例えばエクスプレッション・ペダルをかかといっぱいにした状態では何の効果もなく、少しでも動かしたらエフェクトを ON にしたい場合、ACT RANGE LO:0、ACT RANGE HI:1 とかにすればできちゃうのよ。

実例で言うと、エクスプレッション・ペダルを少しでも動かしたらリバーブが ON になり、そのままペダルを動かしてリバーブ・タイムを変えたいなんてときは、リバーブ ON/OFF を設定したアサインの ACT RANGE LO で「0」、ACT RANGE HI で 「3~5 ※」 などに設定しておくと、かかと側いっぱいにしたときはリバーブが OFF、少し動かしたらリバーブが ON になるの。
※ ACT RANGE HI の値は、お使いの機器と使い勝手に合わせて微調整してね。
同時に、別のアサインで同じソースにリバーブ・タイムを割り当てておけば、リバーブが ON になった後、そのままペダルを動かすことでリバーブ・タイムが変わり、またペダルをかかといっぱいに戻すとリバーブが OFF になる、なんて使い方もできるのよ。便利ねぇ~

通常、アサインが搭載されている BOSS 製品では、1つのパッチにつき複数のアサインを組み合わせることができるから、合わせ技で色んなことができるのよ。そう、今月発売された GT-1000 なんて、アサインの設定がすごく簡単になっていて、私ビックリしたわ!!是非試してみて。

今回はここまでにしておくわ。次回は「~応用編:あわせ技コレクション~」を紹介するからお楽しみに☆


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