こんにちは。ローランドサポート窓口の WEB 担当がお送りするローランド・ブログ「サポートカテゴリー」です。今回は、Vドラム製品において、見逃しやすいけど重要なアクセサリー品に関する皆さんの疑問を解決します。ぜひご覧ください!!
初心者向けからプロ・ユースまで、幅広いラインナップで人気のローランドの電子ドラム「Vドラム・シリーズ」。Vドラム・シリーズは音源、パッド、スタンドなど一式がセットになった 「Vドラム・キット」で販売されていますが、実際に演奏するには別売のアクセサリー品も必要なんです。
そんなアクセサリー品、別売とはいっても Vドラムを演奏する上では必要不可欠なものですよね。
そこで今回は、Vドラム・キットと合わせて使用される、アクセサリー品に関する疑問を解決します!
まずは、ローランドから販売しているアクセサリー・パッケージに関するお役立ち情報をご紹介。
ローランドでは、Vドラムを始める方に最適な、ドラム・スローン、ドラム・スティック、キック・ペダルなどをセットにしたアクセサリー・パッケージを販売しています。
アクセサリー・パッケージに関してよくお問い合わせいただくのが、パーツの紛失や破損による補修用部品の購入についてです。このアクセサリーパッケージ、何度かセット内容をリニューアルしていて、お問い合わせのときやパーツが欲しいときに「自分がどのパッケージを買ったのかわからない!」という方もいらっしゃるんです。
そこで、お問い合わせのときやパーツのメンテナンス等をお考えの方向けに、これまで販売されたアクセサリー・パッケージの見分け方と、それぞれのパーツの取り扱い状況をまとめました!ぜひご活用ください。
続いては、みなさまから寄せられたアクセサリー品のお悩みを Q&A 形式でご紹介していきます!
Q1.演奏しているとキック・ペダルのビーターが外れてしまいます
アコースティック・ドラム用のキック・ペダルを使用するモデルをお使いのお客様からよくいただくのが、「演奏中にビーターが外れてしまう」というお問い合わせです。
ちゃんと締めても抜けてしまうと、ペダルの故障を疑われるお客様も多いのですが、ローランドのキック・ペダルで「ビーターが止まらない」症状で修理をご依頼いただいたケースでは、点検した結果「ちゃんと締めれば抜けない」つまり正常な状態であることがほとんどなんです。
このビーター、どうやって止まっているかというと、ネジをドラム・キーで閉めて固定するだけの極めてシンプルなもの。ロッドを差し込まない状態で回してみて、動きに異常が無ければ基本的に故障ではないと考えてOKです♪
抜けないようにするポイントは、ネジをしっかり締めること!って当たり前なんですが・・、適切な締め具合はペダルによっても異なるので、どれくらいが「しっかり」なのかは、なかなか判断が難しいですよね。
確実に言えるのは、すぐに抜けてしまうなら締め方が足りないということ。その場合は、もう少し強く締める必要があると考えましょう。ドラム・キーを使って手で締める場合は、もう回らないというところまで締めて問題ありません。
※電動工具などは必要以上に強い力がかかり、部品の破損などの恐れもあるため注意しましょう。
そしてもう一点重要なのが、演奏前のネジの締め直しです。キック・ペダルに限らず、演奏の衝撃によってネジで固定している箇所は徐々に緩んでくる場合があるので、ネジは定期的に締め直しを行いましょう!
Q2.スタンドに設置したハイハット・パッドが回ってしまいます
アコースティック・ドラム用のハイハット・スタンドに設置するタイプの「Vハイハット」をお使いのお客様から「ハイハット・パッドが回ってしまう」というお問い合わせをいただくことがあります。
Vハイハットは、ハイハット・スタンドのシンバル・ロッドに固定するのですが、シンバル・ロッドが緩んでいるとロッド自体が回ってしまうので、ハイハット・パッドをいくら固定しても回ってしまうんです。このような場合は、パッドを一旦外してから、ロッドが回らなくなるまで時計回りに締めて固定し、再度パッドをセッティングしましょう。
Q3.ドラム・スティックは指定のものはありますか?
ドラム・スティックは、とくに指定や推奨するものはありません。もちろんドラム用として販売されているものに限りますが、お好みのものをお使いいただいて大丈夫です♪まだどんなスティックいいかわからないという方は、Vドラムとの相性も考慮された、アクセサリー・パッケージ DAP-3X のスティックの情報を参考にしてみてはいかがでしょうか?
※ DAP-3X のドラム・スティックの詳細はこちら
なお、スティックは何でもOKなのですが、スティックの状態は常にチェックしておきましょう。スティックが割れたり欠けたりしていると、そのまま使い続けることでパッドを傷める可能性があるので、早めの交換をおすすめします。
Q4.ヘッドホンやアンプはどんなのがいいの?
Vドラムを演奏するには、音声を聴くためのヘッドホンやアンプも必要ですよね。とりあえず自宅にあるもので済ませてしまいたくなるところですが、プロ・クオリティのサウンドを搭載したVドラムに使用するヘッドホンやアンプは、何でもいいってわけでもないんです!
ポイントは、迫力あるバス・ドラムの重低音からシンバルのきらびやかな高音域まで、幅広い音域をフラットに再生できることと、演奏の強弱に本物のドラムのように反応する、Vドラムの持つ広いダイナミックレンジをカバーできることです!
Vドラムに適したモニター環境を用意することは、いい音で気持ちよく演奏できるのはもちろんのこと、打撃の強弱や打点位置による音色変化など、Vドラムの優れたレスポンスをしっかりと感じることができるので、ドラムの上達にもとっても重要なんです!
ヘッドホンなら、幅広い帯域をフラットに再生することが出来るモニター用ヘッドホンや、電子楽器用ヘッドホンがおすすめです。手持ちのイヤホンじゃダメなのかというと、イヤホンも使用可能ですが、一般的に音楽のリスニングがメインのイヤホンはリスニング用にチューニングされていて、フラットな周波数特性ではありません。また、Vドラムで使用すると音が歪んでしまったりする場合もあるので、あまりおすすめはできません。イヤホンを使いたい場合は、ライブや音楽制作向けのモニター用のイヤホン(イヤーモニター)がよいでしょう。
アンプも同様に、幅広い帯域をフラットに再生できるモニター用アンプやキーボードアンプがおすすめです。ギター用アンプで使えないか?という相談をいただくことも多いのですが、ギター用アンプはギター信号の入力を想定していて、周波数特性も設計もモニター用アンプとは大きく異なるんです。また、ギターアンプに限らず、電子楽器の接続を想定されていないアンプ等での使用は、音が歪んでしまったり、最悪の場合スピーカーの故障につながる恐れもあるので注意が必要です!
最後に、ローランドで取り扱いのある、おすすめのヘッドホンとアンプをご紹介します。
~Vドラム用におすすめのヘッドホン~
電子ドラム演奏に特化したチューニングと実用性を備えたヘッドホン V-MODA VMH-D1
幅広い用途で使える高音質モニターヘッドホン RH-300
通気性がよく長時間の着用にも適したオープンエアー型モニターヘッドホン RH-A30
~Vドラム用におすすめのモニター用アンプ~
Vドラムに最適化されたモニター・スピーカー PM シリーズ
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