【プロ直伝!】 Roland FA-06 FA-08で学ぶ、 一歩進んだキーボード演奏 Vol.3

【第三回】Roland FA-06 / FA-08ならではの機能を使って、バンド演奏をより快適に!ストリングス・サウンドにフォーカスした連載第三回!

【プロ直伝!】
Roland FA-06 FA-08で学ぶ、
一歩進んだキーボード演奏

~Simple Tips for keyboard Player~

新しい生活、新しい環境。なにかと新しいコトに挑戦する機会の多いこのシーズン。高校生や大学生の中には、軽音部や軽音サークルに身を投じていく人も多いのではないでしょうか?ここでは2014年の発売以来、多くのキーボード・プレイヤーから絶大な支持を得ているRoland FA-06 / FA-08を使って、バンド演奏をより快適に楽しむためのノウハウを伝授していきます。

第三回 ストリングス編

壮大なオーケストラのテイストを気軽に楽曲に取り入れられる音色「ストリングス」も、キーボーディストには欠かせない強力な武器といえるでしょう。今回はFA-06 / FA-08ならではのストリングス音色とその表現方法を中心に紹介していきます。

Roland最高峰のストリングスが入っている

FA-06 / FA-08には、Roland最高峰のストリングス音色が収録されています。前回までの連載でも度々出てきたSuperNATURALという独自技術によるサウンドで、特に弦楽器ならではの”抑揚表現”を簡単に再現できるのがポイントです。

鍵盤を弾く強弱やモジュレーション・バーを倒すことで得られるのは、単なる”音量”の変化ではありません。鍵盤を弱く弾けば弦をやさしく擦る音、逆に強く弾けばスピードを出して激しく弾く音が現れています。鍵盤を弾きながらモジュレーション・バーを倒すと、弦楽器独特の音色変化を持ったクレッシェンドが体感できます。例えると「今、プレイヤーがどのような弦楽器の音を出したいのか?」をFAが察知し、最適な音に切り替えてくれる、と言うとわかりやすいですかね。

SuperNATURAL仕様のストリングス音色の多くは、ピッチ・ベンダー上のS1 / S2スイッチにより、何と”奏法”そのものが切り替わります。例えば、ビデオ内では弦楽器ならではの奏法である「トレモロ」「ピチカート」をシーンに応じて瞬時に切り替えています(※左手側のスイッチ切り替えと音色の変化に注目してもう一度ビデオを見てみてください!)。多くのシンセサイザーに収録されているストリングス関連の音色は「ベーシックな音」と「奏法の異なる音」が別々の音として用意されていることがほとんど。しかしFAでは一つの音色で自在にバリエーションを切り替えることができるので、さも自分が指揮者になったかのような気分で演奏を楽しむことができるのです。

バリエーション豊富なストリングス/オーケストラ音色を追加

FA-06 / FA-08で使えるのはSuperNATURAL仕様のストリングス音色だけではありません。意外と知られていませんが、こちらに公開している高品質なストリングス/オーケストラ音色を追加することもできます。今回はEXP-10 Orchestra Collectionをインストールし、一人でストリングスとホルンのアンサンブルを再現できる音色を弾いてみました。ゲームで出てくる中世のお城をイメージしてしまう音ですね(笑)。一本目のストリングスとはまた違った、温かみのあるサウンドになっています。

FA-06 / FA-08にインストールできるEXPシリーズには、これまでRolandシンセサイザーやその拡張ボードに収録されてきた音色を中心に実用性の高いものが揃っています。実は、これらの音色は今でもプロの制作やライブ現場で高い頻度で使用されているものたち。まさに、即戦力といえるでしょう。

EXPシリーズはストリングス、ブラス、ピアノといった具合に音色ごとにタイトルが分かれているので、お好みに応じて好きなタイトルだけを拡張できるわけです。ちなみに、ダウンロードは・・・なんと無償です!!EXPシリーズの紹介は、こちらでもご覧いただけます。

もちろん、今回紹介したSuperNATURAL仕様のストリングスとEXPの拡張音色を重ねてみたり、拡張した音色をFAの大画面でじっくりエディットしたりと、自分だけのオリジナル音色を作ることもできます。本体に用意された音色を選んで弾くだけではなく、そこに自分なりの独創性を加えられるのがシンセサイザーの醍醐味。FA-06 / FA-08は、その範囲や可能性が非常に大きい機種といえますね。

次回は、きらびやかなベルや激しいリードなど、バンド内で絶大な存在感を醸し出すシンセ・サウンドを中心にお送りします。お楽しみに!!

講師:上野紘史

東京藝術大学 音楽環境創造科 卒業。 シンセサイザーやデジタル・オーディオ・ワークステーションを駆使しての演奏、作曲・編曲、作詞までもこなすマルチ・クリエイター。 小学生の頃からピアノ、中学 2年からはシンセサイザーに触れ音楽の魅力を追求。 高校3年の半ばで東京藝術大学への進学を志し、見事合格。 藝大卒業後は大手プロダクション スターダスト主催の「SDRオーディション サウンドクリエイター クリエイター部門」に合格。 現在は様々なバンド/ユニットへの参加や楽曲提供を行う傍ら、メジャー・デビューに向け様々なクリエイティブな企画に挑戦するBS11内の音楽番組「ミュージック☆ロード」に 出演するなど幅広い活動を行っている。

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