V-Drums Inside Story Chapter List
1997年のデビューからこれまでの道のりにおいて、ローランドVドラムはいかにして完成度を高め、ドラマーの期待に応えてきたのか。進化の礎となった独自テクノロジーの解説をはじめ、ここでしか読むことのできないインサイド・ストーリーをご紹介します。
Chapter.02
アンビエンス(臨場感)と音作りの可能性
ローランドVドラムはいかにして完成度を高め、ドラマーの期待に応えてきたのか。独自のテクノロジーをはじめ、そのすべてに迫るインサイド・ストーリー。
Chapter 02
Ambience
&
Sound Make
楽曲中のドラム・サウンドも、ドラマーが演奏中に聴いているサウンドも、適度な残響や臨場感があることで、より自然で音楽的なサウンドに仕上がります。Vドラム音源のフラッグシップ TD-30では、理想的な残響音をつくり上げるためにDSP資源を惜しみなく投入。新開発のアンビエンス・セクションを搭載し、用途に合った臨場感や残響を作り出すことができます。また、本体パネルのアンビエンス専用フェーダーで、臨場感や残響を手元で調整することもできます。
聴いて実感。Ambienceとドラムの関係。
1.ノーマル(オールOFF)
反響のごく少ない部屋で演奏した感覚で演奏が可能です。ドライなサウンドを収録する際はアンビエンスをOFFにします。
2.オーバーヘッド・マイク
ドラム録音に不可欠なオーバーヘッド・マイク・サウンドを加えることで、自然な音の広がりと音の艶が得られます。パッドごとに調整できるので、キック、タムの音の輪郭を際立たせたり、シンバルのきらびやかさを増やすなど、積極的な音づくりも可能です。
3.ルーム・アンビエンス
部屋の種類、サイズ、マイクのポジションなどを調整し、レコーディング・スタジオやコンサート・ホールの残響を再現できます。また、より太いドラム・サウンドに加工したり、ゲート・リバーブのような特徴的な残響を付加するといった音づくりも可能です。
4.リバーブ
ドラムに最適化されたリバーブを搭載。キック、スネア、タムの音のつながりをよくしたり、楽曲の中にドラム・サウンドをなじませることが可能。楽曲との一体感が増したリッチなドラム・サウンドに仕上がります。
さまざまな音楽ジャンルに対応できる、豊富なプリセット・キットを搭載したVドラム。録音スタジオのコントロール・ルームで調整されたレコーディング・サウンド、ライブ会場の客席で聴くことができるライブ・サウンドなど、電子ドラムの可能性を広げる音色が多数搭載されています。キック、スネア、シンバルなどのアコースティック・ドラムに加え、エレクトロニック・ドラム、パーカッションなど実に多彩。エフェクト・サウンドなども幅広く取り揃えています。
Vドラム音源のフラッグシップ TD-30は、楽器選び、チューニング、マイクの調整などが自在に行える「Vエディット」機能を搭載。ドラム・サウンドを形づくるさまざまな要素を、アコースティック・ドラムと同じ感覚で調整できます
■V-EDIT: マフリング(ミュート)
キック、スネア、タムのミュート方法を選択し、微妙なオーバー・トーンを調整可能です。
■V-EDIT: シェル・デプス
ピッコロから深胴まで、シェルの深さ調整が自由自在。深さ違いのサウンドを曲調に合わせて使い分けることも可能です。
■V-EDIT: マイク・ポジション
収録マイクの微妙な位置調整により、ドラムの音質補正が可能です。
Vドラム音源のフラッグシップ TD-30には、強力なエフェクトも用意されています。各パッドの音色に対してレコーディング・スタジオ並みの音質調整が行える、3バンド・イコライザーとコンプレッサーを搭載。音の輪郭を際立たせるサチュレーター、個性的な音を生むフランジャーなど21種類のマルチ・エフェクトでは、積極的な音づくりも思いのまま。加えて、キット全体の音圧と音質をトータルに補正するマスター・コンプレッサー、4バンド・マスター・イコライザーも搭載。最終的な出音までイメージ通りに調整できます。
■パッド・コンプレッサー
音の立ち上がりを調整したり、音圧感のあるサウンドにすることができます。
■パッドEQ
グラフィック表示に対応した3バンドEQを搭載。パッドごとの音質補正が可能です。
■アンビエンス・セクション
ドラム・サウンドに不可欠な臨場感を調整可能。オーバーヘッド・マイクによる音の艶と広がり、ルーム・アンビエンスによる部屋の鳴り、リバーブによる残響がコントロールでき、ドラム・キット全体のサウンドに一体感が得られます。
■マルチエフェクト(タイプ)
音の輪郭を際立たせるサチュレーター、個性的な音を生み出すフランジャー、オーバードライブ、ディレイなど全21種類の中から選択できます。
■マルチエフェクト(DRY+MFX)
各種マルチエフェクトでは、インサーション・エフェクトのように、エフェクト音だけを出力することができます。
■マスター・コンプレッサー
瞬間的な音のピークを圧縮することで、ドラム全体の音圧を持ち上げるマスター・コンプ。他の楽器に埋もれにくいサウンドへと調整できるほか、録音機器への過大入力を抑えることもできます。
■マスターEQ
ドラム全体の音質を調整するイコライザー。4バンド(LOW/MID1/MID2/HIGH)のブースト/カットによる音質補正が行えます。
V-Drums Inside Story Chapter List
1997年のデビューからこれまでの道のりにおいて、ローランドVドラムはいかにして完成度を高め、ドラマーの期待に応えてきたのか。進化の礎となった独自テクノロジーの解説をはじめ、ここでしか読むことのできないインサイド・ストーリーをご紹介します。
Chapter.02
アンビエンス(臨場感)と音作りの可能性