ローランド・プロダクツが活躍している軽音楽部を紹介する「軽音日誌」。今回は東京都立武蔵丘高等学校の軽音部顧問、室井先生にお話しを伺いました。
軽音楽系の部活やサークルを設立する高校が増えている昨今。軽音楽連盟を立ち上げる都道府県、そして連盟に加盟する高校も年々増えています。顧問の先生たちも、放課後や休日の限られた活動時間を有効活用し、より良い指導を行うために試行錯誤を繰り返しています。今回は、東京都立武蔵丘高等学校の室井利仁先生に、部活動でHS-5を使用することの有効性について語っていただきました。
普段の練習はどの程度の頻度でやっているのでしょうか?
私が赴任したばかりの時は、週に2回程度でした。もっと活動できるよう、まずは当時の部長の子と協力しながら、より効率よく練習する方法を考えました。また、先輩が後輩に個人練習の仕方や音楽理論を教えられるように指導することで、バンド単位ではなく、練習室以外でも「部活」として活動する意識を持つきっかけになりました。そういった活動を経て、今では月曜を除く、週6日練習をしています。毎日やりたいのですが、やはり学生ですので一週間の内、1日は休みを入れて勉強する時間を設けないと学校から怒られてしまうので(笑)
HS-5を導入して、部活の活動はどのように変わりましたか?
最大の効果は、普通教室でバンドアンサンブル練習が可能になったことです。今までは視聴覚室や、音楽室などに機材を運んで練習していました。HS-5と電子ドラムを組み合わせれば、楽器とヘッドホンという必要最小限の機材で、普通教室も練習スタジオとして使用できるようになります。練習環境が増えたことで、部活の時間内に練習できるバンド数も増えました。
HS-5を使用するメリットは何でしょう?
まずは静穏性ですね。楽器をHS-5につないで練習している時、外に出る音はボーカルの声/電子ドラムのヘッドをたたく音/ギターやベースの弦を弾くシャカシャカした音だけです。しかし、ヘッドホンの中では、ギターのアンプシミュレーターなど、エフェクトがかけられたバンドサウンドや、クリック音を鳴らしています。
次に、自分のミックスで、聴きたい音を上げるなど、HS-5に接続している部員それぞれが、自分の演奏しやすい練習環境を作ることができることです。生徒にとっては、楽器のバランスを取る感覚を養う練習にもなっています。何よりメンバー同士、互いの音をしっかり聴くことができる環境が良いですね。
HS-5はPCやUSBメモリーに録音することもできます。
そうですよね。その録音機能も簡単にできるため気に入っているようです。ボタン一つで練習中に録音可能で、録音が終わったらそのまま自分たちの演奏を聴き返すことができます。「聴き返し練習」で普段聴くことがない自分の声や演奏を聴くことが可能となり、日々の練習における課題を見つけやすくなるので、上達を早める効果が期待できます。
武蔵丘高校軽音楽部では、一年生の時からオリジナル楽曲の作成を推奨し、大会や合同ライブにはオリジナル曲での出場を条件にしているそうです。さらに、音源審査がある大会に向けて、部員たちによるレコーディングも積極的に実施しています。(すごい…)HS-5もレコーディング機材に含まれているとのこと。
部活でレコーディングまでやるのはすごいですね。
せっかくなら良い音で録る技術を学んでほしいと思いますし、「良い音で録りたい」という気持ちで取り組むことで、機材の正しい使い方や機材の良し悪しも判るようになります。
また、3年生にとっては、オリジナル曲を最終的にCDに仕上げることで、部活でやってきたことの集大成として形に残すこともできるんです。
充実した設備でレコーディングしていますね。
レコーディングは、パソコンのDAWとStudio Captureを使用して、マイクも16本使用するなど、本格的にやっています。最初は私が仕切っていましたが、今はレコーディング係を設けて、基本的に全て生徒に任せています。各楽器のバランスチェックも全員で実施して、みんなで作り上げています。
HS-5はどのように使用しているのでしょうか?
HS-5はバンドレコーディングのキューボックス代わりにしています。自分の音を聴くための装置として、また聴きたい音を選んでボリュームを上げ下げできるようになっています。これにより、全ての楽器を違う部屋で、バラバラに録音することが可能になりました。
一昔前の軽音楽部は、バンド単位で個々に練習して終わることが当たり前でした。今は、部員全員が一緒にウォーミングアップをしたり、音楽理論を学ぶ時間を設けたり、パート毎に分けれて先輩が後輩に指導したりと、部活単位で活動する方針の高校が増えています。また、各都道府県の軽音楽連盟主催のライブや、複数の高校で集まって実施する合同ライブなど、文化祭以外にも発表する場がたくさんあります。「発表の場が多い=より多く練習する機会が必要」となった今、音や場所の問題に対してソリューションを提供するHS-5が注目を浴びているのですね。
軽音ブログでは、全国の軽音部や軽音サークル/同好会などを訪問し、興味深い活動を紹介予定です。それでは、また次の学校で…