【KEION】軽音楽部 訪問日誌 -Page.2-

ローランド・プロダクツが活躍している軽音楽部を紹介する「軽音日誌」。今回は埼玉県私立国際学院高等学校 軽音楽同好会顧問の一ノ瀬武先生にお話しを伺いました。

ケイオン ニッシ
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今夏、各地で軽音楽連盟等が主催する軽音楽コンテストが実施されました。「軽音部としては最後の演奏です」という3年生の言葉も多く、部活の集大成としてふさわしい、熱い演奏を披露してくれました。
部活動やサークルを通して青春を謳歌する部員と、部員たちを見守り指導する顧問の先生。そんな軽音部の「現在の姿」について、埼玉県私立国際学院高等学校 軽音楽同好会顧問の一ノ瀬武先生にお話をうかがいました。keion_p2_001

“「軽音部=挨拶ができない、服装がだらしない」というイメージは古い”

文譜両道…

軽音楽同好会の顧問になった経緯を教えてください。

「クラシックやジャズのコンサートに行って、生の音楽を聴くのが好きだ」という話をしていたら、いつの間にか軽音同好会の副顧問になっていました。その翌年には、当時顧問の先生が他校に異動してしまい、私が繰り上がりで顧問になりました。楽器は何もできないのに…(苦笑)

どのように指導をされているのでしょうか?

以前顧問をしていた先生が色々な資料をお持ちだったので、それらを参考にしたり、口頭でアドバイスをいただいたりして、何とか最初の指導を始めることができました。そんな中、私が重点的に指導しているのは挨拶や服装など、音楽以外の生活指導です。
顧問になって1年目の夏に、他校が主催する合同ライブに参加する機会があったのですが、他校の部員の演奏レベルだけではなく、きちんとした挨拶や、服装といった生活指導もしっかりされていることに驚きました。その経験もあり、「軽音楽の活動を通して、音楽性と人間性の両方が成長できる」という意識を持ち、「学校や保護者の方に認めてもらえる活動をしよう」と目標を立てることができました。

練習の指導としては、ドクタービートなどのメトロノームを使った練習を心がけています。4月5月は新入部員もいるのでパート練習を中心にやり、6月以降は大会・合同ライブ・外部イベントに日程を合わせてバンド練習を中心にやっています。
また、少し変わった指導としては、英語の歌詞付があります。本校はユネスコスクールに加盟しており、国際交流が盛んです。そこで、普段からしているビデオを使った演奏チェックで、良い演奏ができた時は、英語の歌詞を付けてYouTube等に掲載し、音楽を通した国際交流ができるように準備をしています。

軽音楽同好会の顧問をしていて、良かったことはありますか?

生徒が大会で良い成績を取ったり、校外イベントの参加に声をかけてもらえたり、そしてそれらイベントを通して他校の方や異業種の方と交流が広まったりと、良かったことはたくさんあります。ただ一番嬉しかったのはコンテスト終了後に、他校の先生や生徒から、「国際学院のバンドの子みたいになりたい」と言っていただけた時です。目標としてくれる方がいるだけで名誉なことですが、そういった話を共有することで、何より生徒にとって自信となり、さらなる成長につながります。

“せっかく高校で楽器を始めたのに、練習環境の問題で諦めていくというのは残念だし、もったいない事だと思います”

熱意も環境もダイジ。

貴校でもHS-5を活用いただいているようですね。ありがとうございます。

はい、HS-5等を活用したサイレント練習システムが2つあります。
部員数が多くなってくると、練習場所と時間の確保が大切です。他の教室で勉強している生徒や、仕事中の先生方に迷惑がかからないような騒音対策が整っている場所は、通常校内にそう多くはありません。さらに、平日の放課後に練習できる時間は2~3時間程度です。学校によっては、1バンド週に1回30分程度のバンド練習しかできないところもあるようです。「練習が少ない=演奏力が上がらない。やる気をなくして退部する。」そんな悪循環で部員が減ることも少なくないと聞きます。
本校でも、音を出して練習できるのは2カ所(小講堂と視聴覚室)しかありませんでしたが、サイレント練習システムを合わせて、同時に4バンドが練習できるようにしました。録音機能やメトロノームを活用して、普段は気が付かない自分の音程やリズムのズレなどを確認しています。

文化祭では「セッションミキサーライブ」を実施予定と伺いましたが、どのようなライブなのでしょうか?

昨年(2014年)より、従来の視聴覚室を利用した文化祭の演奏以外に、サイレントシステムを利用したライブを実施しています。廊下に配置したHS-5に楽器を接続し、ご来場いただいた保護者の方や生徒にはヘッドホンでライブ演奏を聴いてもらうという内容です。
保護者の方々が高校生だった頃の軽音楽部のイメージとはまったく違うことを理解してもらうのと同時に、見に来てくれた中学生には「最近の軽音楽活動」を知ってもらうことが目的です。

校外に向けたアピールも意識されているのですね。

はい、本校では中学生とその保護者の方を対象に、部活動体験もやっております。「どんな先輩がいて、どんな活動をしているのか?」を理解していただき、目標や目的意識を持って入学/入部してきてくれるよう、現役生のライブや楽器の演奏体験をしてもらっています。
今年は過去最多の参加者で、特にギターの体験コーナーではアンプが足りなくなるほどの盛況でした。そんな中、「先生アンプが足りないので、HS-5につないでやっても良いですか?」と自主的に生徒が申し出てくれる、嬉しい出来事もありました。

おわりに。

今回は文化祭のライブや、部活動体験会など、軽音部の活動を「校外に向けて発信する」機会を設ける高校の活動を紹介しました。部員を増やすために、各高校で様々な取組をしています。
驚いたことに、「あの高校は軽音部が盛んだから」という志望動機が実際に今はあるそうです。これからのさらなる軽音部の発展に期待したいですね。
軽音ブログでも引き続き、頑張る軽音部や軽音サークル/同好会を応援してまいります。
それでは、また次の学校で…

Session Mixer HS-5

keion_p2_hs5“ヘッドホンで練習やセッションが行えるデジタル・ミキサー”
HS-5は最大5人まで、ヘッドホンを使ってリハーサルやジャムセッション、録音を行えます。各自の音量を独自にコントロールでき、ギターとベース、ボーカルにはCOSMエフェクトやリバーブを使うことができます。USBメモリーでステレオ録音できるほか、HS-5とコンピュータをUSB接続すれば、DAWでそれぞれのチャンネルを別々のトラックに録音できます。USBメモリーにセットアップを保存し、必要なときに呼び出すこともできるので、いくつかのバンドでリハーサルやレコーディングをする場合も即座に対応できます。

Session Mixer HS-5 製品詳細

国際学院高等学校

keion_p2_name“自らの世界を広げ、夢を実現する”
埼玉県北足立郡伊奈町に位置し、大学進学から資格取得まで、生徒一人ひとりの希望進路に対応する多彩なコースを設定しています。埼玉県内の高等学校として初めてユネスコスクールにも認定されるなど、国際交流にも力を入れている私立高校です。

国際学院高等学校公式ホームページ
・2015年9月12日(土)『さいたまスーパーアリーナ15周年presents肉ROCKフェス2015』の中で同校軽音楽同窓会のバンドが出演します。※詳細は同校ホームページの新着情報をご覧ください。
・2015年10月10日(土)開催『AGEOまちフェス2015』に同校軽音楽同窓会のバンドが出演します

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