【SUPPORT】修理に出す前に必ずご確認ください ~ BOSS コンパクト・エフェクター編 Case 1 ~

BOSS コンパクト・エフェクターの故障トラブルにおいて、修理をご依頼いただく前にご確認いただきたいポイントを、修理センターの状況やお客様相談センターに寄せられる「よくあるご質問」をもとにご紹介いたします。

Roland BLOG -SUPPORT CATEGORY-

こんにちは。ローランドお客様相談センターの WEB担当がお送りするローランド・ブログ「サポートカテゴリー」です。
今回は、BOSS コンパクト・エフェクター にまつわる修理トラブルにおいて、修理をご依頼いただく前にご確認いただきたいポイントを、修理センターの状況やお客様相談センターに寄せられる「よくあるご質問」をもとにご紹介いたします。ぜひご覧ください!!


電源が入らない
ディスプレイが暗い
ランプが点滅する
音が前よりも痩せて聞こえる
音が出なくなる
音が途切れる

こんなトラブルに遭遇すると、「故障か!?」って思ってしまいますよね。私もその一人です。
ですが、実は電源周りやケーブルにトラブルの原因が潜んでいて、故障ではない可能性があるのです。

Roland や BOSS 製品に関しても、日々修理のご依頼をいただいておりますが、中には症状が確認できずそのままご返送させていただくケースもあります。中でも特に多いのが、BOSS コンパクト・エフェクターです。
実は、保証期間中に修理のご依頼をいただいた BOSS コンパクト・エフェクターの 6~7割が正常でそのままご返送させていただいている状況です。

点検・修理をご依頼いただけることは大変有難いのですが、修理の期間中(1週間~10日前後)お手元に大事な楽器がなく、使用できずご不便をおかけすることとなります。また、お近くの弊社製品取扱店に持ち込んでいただく場合はご足労をおかけし、修理センターへ直送いただく場合は片道分の送料、メーカー保証期間外の場合は点検料をご負担いただくこととなります。

弊社といたしましても、できるだけ皆様にご不便をおかけすることなく、ご愛用の製品を安心してお楽しみいただきたいと思いますので、「故障だ!修理に出そう」と思う前に事前にご確認いただきたいポイントをご紹介いたします。

症状の画像

弊社の修理センターで症状が確認できず(※1)そのままご返送させていただいた BOSS コンパクト・エフェクターの多くが上記のような症状です。 ※1:新品の電池、AC アダプター(PSA-100S)で通電して正常に動作することを確認しています。

このような場合、以下の要因が考えられます。

・電池が消耗している
・AC アダプターからの電源供給が不足している
・使用している AC アダプターの極性が逆になっている
・ケーブルやプラグが劣化/消耗している

上記のような現象が 1 つでも該当するようでしたら、まずお使いの電源についてみていきましょう!!
今回は、電池で動作させている場合を例に注意点をご紹介いたします。

BOSS コンパクト・エフェクターには、購入時に電池(006P/9V 形)が付属しているのはご存知ですか?
BOSS コンパクト・エフェクターは本体に電池を接続した状態で販売しています。もしかして本体に電池が入っていることを知らないという方もいらっしゃるかもしれませんので、念のためどこに入っているかと言うと、ここなんです!!(あーそんなこと知ってるよ!というお声が聞こえてきそうですが…)

なので、AC アダプター等を接続しなくても、購入してパッケージを開けたらすぐに使えるんです♪

注意ポイント1:付属電池は寿命が短い!!

しかーし、付属している電池は動作確認用のため、通常の新品の電池と比べて寿命が短いです。そのため「購入して少ししか使っていないから電池が消耗しているはずがない!!」なんて思いがちですが、電池が消耗している可能性が大変高いのです。
※ 長時間の演奏を行う場合は、AC アダプターを使用することをお勧めいたします。

電池が減ってくると、CHECK などの LED が暗くなったり、音が小さくなったり、音が途切れたり…
しまいには、電池がなくなって LED が点かなくなったり、音が出なくなったり、電源が入らなくなります。

「まだ 2時間程度しか使っていないのに…購入早々、故障ですか!?」と思いたくなるところをぐっと我慢して、落ち着いて確認していきましょう。
※ 長年 BOSS コンパクト・エフェクターをご愛用いただいている皆様も同様にご確認ください。

テスターで使用前後の電池の状態を比較すると、使用前は十分な電圧であったのが、使用後(LED が点かなくなった後)は電圧が足りていなことがよく分かります。

普通、テスターなんて持ってないから確認できないですよね…
「9V 電池は +極と ー極を同時になめると電気が残っているか残ってないかがわかる」なんてことを豪語する弊社昭和世代もおりますが、みなさんは危ないので決してマネしないでください。

このような場合は、まず新品の電池をご用意いただき、新品の電池に変えてみてください!!
※ 電池交換の方法は、取扱説明書の「電池交換のしかた」をご参照ください。

注意ポイント2:部品の取扱いに注意!!

電池交換を行う際は、以下の点にご注意ください。

・外したネジ(サム・スクリュー)を紛失しないこと
・電池スナップ・コードを引っ張り過ぎないこと
・電池の極性(+/-)を間違えないこと
・電池スナップと電池を奥までしっかりと接続すること
・ペダルやコイル・スプリング、バッテリー・ケースなどに、電池スナップ・コードをはさまないこと

なお、BOSS コンパクト・エフェクターを使用していないときは、以下のことをしていただくと、電池の寿命を少し長持ちさせることができます!!

・電源スイッチとなる INPUT 端子のシールド・ケーブルを抜いておく
・電池を取り除いておく

注意ポイント3:保管時はケーブルを外しておくこと!!

電源スイッチとなる INPUT 端子にシールド・ケーブルが接続されたままですと、エフェクトが OFF になっていても常時通電状態となります。そのため、使用しないときはシールド・ケーブルを外して保管いただくことをお勧めいたします。

注意ポイント4:ノイズが発生する場合はシールド・ケーブルを確認すべし!!

「ジー」「ザー」「プチプチ」といったノイズが発生する場合、多くはシールド・ケーブルに原因があります。
ギターやエフェクターを接続するシールド・ケーブルが断線していたり、プラグの汚れ/錆が発生していると、ノイズの原因になることがあります。そのような場合は、柔らかい布でプラグの汚れを拭きとったり、シールド・ケーブルを変えてお試しください。

まとめ:BOSS コンパクト・エフェクターに異常が生じた場合の確認ポイント!!

このように、BOSS コンパクト・エフェクターに異常が生じた場合は、以下の点について確認してみてください。

・新品の電池に変えてみる
・他のシールド・ケーブルに変えてみる

それでも症状が改善されない場合は、電源の取得方法を変えたり、他のエフェクターの接続を外し、ギターとアンプに直接接続してみて症状に変化があるかお試しいただけますと幸いです。

もし、上記の内容をお試しいただいても症状に変化がないようでしたら、BOSS コンパクト・エフェクター本体に故障が生じている可能性が考えられます。

そのような場合は、「お客様相談センター」までご相談ください。
※ その際、事前にお試しいただいた内容もお知らせいただけますと助かります。


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