Roland RD-2000 & V-Drums TD-50 Premium Session

RD-2000の動画を撮影したいという企画から生まれた、製品紹介の枠をはるかに飛び超えた1本のミュージック・ビデオ。その瞬間を生み出した現代のミュージック・シーンの先端を行く3名の若手アーティストによるスペシャル・トーク・セッションをお届けします。

松下 マサナオ (Drums / Yasei Collective)

別所 和洋 (Key / Yasei Collective)

芹澤”REMI”優真 (Key / SPECIAL OTHERS)

Roland RD-2000
&
V-Drums TD-50
Premium Session

現代を象徴する若手アーティストの3人による、ローランド・プロダクトを使ったセッション。三者三様の「アク」が融合したプレミアムなセッションはどのようにして生まれたのか―動画とともに、3人の特別なトーク・セッションをお楽しみください。

  • Talk Session #1

    ベストテイクがOKテイクとは限らない。

    芹澤さんが放つ、一見深そうな言葉の真意とは?

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  • それを僕らは、“芹澤拍子”って呼んでいる

    ー今回、RD-2000とV-Drums TD-50をフィーチャーした動画の撮影では、オリジナル曲でセッションしていただきました。まず、どのように曲を作っていったのか、そのあたりからお話を聞かせてください。

    芹澤 ーまず、俺と別所(和洋)の2人でスタジオに入って、何となく曲の形を構築していきました。そのひな型を完成形にしてくれるのは、(松下)マサナオだなと勝手に思って。実は俺と別所って、リーダーシップがない2人なんですよ。個々には、面白いことをやろうって言ってやるんですけど、それをひとつの作品として完成形に持っていくって、あまり得意じゃなくて。その点、マサナオはリーダーシップがあるから。俺らが悪戯に投げたアイデアを、しっかりと構築する能力を持った、実に頼もしい後輩なんです。

    ーでは、最初は別所さんと2人でアイデアを出しあって?

    芹澤 ー何種類かアイデアを出し合ったんですけど、僕はすごく“いい加減”なものが好きなんですよ。それは、“良い加減”と捉えることもできるし、“適当”っていう意味にもなるんですけど、上手くて面白くないものよりも、下手でも型にはまってない面白いものの方が好きなんです。まさしく、この曲を作った時って、自分でリズムもよく分からずに。変拍子なんだけど、何拍子かは分かってなくて。たぶん、作っていく中で、どんどん変わっていったりして。

    別所 ーそれを僕らは、“芹澤拍子”って呼んでいて(笑)。

    松下 ーいや、本当に、普通の人が芹(澤)さんと一緒にやったら、マジ意味わかんないですよ。今回なんてまだいい方で。「セッションしようぜ」って集まると、本当に不親切なリフを弾くんですよ、この先輩は(笑)。一応はループ・フレーズにはなっているんですけど、こっちはそれをすぐに何拍子かキャッチしないといけないから、芹さんと一緒にセッションすると、それだけでドラムが上手くなりますよ。ただそれが、“ヘタウマ”とか“バカテク”っていうことではなく、新しい発想で(音楽を)やっているっていう部分が、すごく面白くて。それで芹さんとは、一緒にセッションしたりしているんです。

    ープレイヤーとして、刺激を受ける?

    松下 ー芹さんは、僕が持っていないリズムの引き出しを持ってますからね。だから今回って、気分的に、僕はそれに乗っかっただけ。そもそもが、「RD-2000をフィーチャーした動画を撮ります」というオファーだったから、サポートのつもりだったんですね。だから、シンプルにステイして、2人のダイナミクスに寄り添うようなプレイをしようと思って。でも結局、TD-50も映像的にかなり出てきたから、もっと叩けばよかったなって(笑)。それでも、結果的には、まあいい感じにはなったと思っています。

    別所 ーちなみに、3人でリハをする前に、僕と芹澤さんでスタジオに入って曲を作っていた時の動画があって……(動画を再生しながら)ほら、この頃はリズムが違う。

    松下 ー本当だ。1拍多いね。


    誰が見ても「変なことしてるな」って感じるものの方がクリエイティブ

    ー曲自体は最終形と随分違いますが、2人の間にローランドBoutiqueシリーズを置いて、それを交互に弾きながらベース・パートを演奏するというアイデアは、この時点で既にあったんですね。

    別所 ーそれは芹澤さんが……。

    芹澤 ーそうだね。せっかくいい楽器を使うのに、“製品紹介ビデオ”になっちゃうのがすごく嫌で。それだったら、クリエイティブなアイデアで楽しんでいる自分たちの姿をみんなに見てもらって、しかも演奏している楽器のよさに気付いてもらえた方が、ミュージシャンシップがあるし、もっと単純に面白いかなと思って。真ん中にある鍵盤を2人が交互に弾いて、そこからベースの音が出ているのって、誰が見ても分かる面白さがあるじゃない? それが、鍵盤を知らない人でも、RD-2000に興味を持ってもらえるフックになるんじゃないかって思って。ストリートでやっている大道芸とかって、誰が見てもすごいと思うけど、でもミュージシャンって、「玄人なら分かるでしょ」とかって、そういうところに甘えがちというか。そうやって、雰囲気だけをカッコよくするというきらいを感じる時があるんですよ。それよりも、誰が見ても「変なことしてるな」って感じるものの方がクリエイティブだと思うんだよね。まあ、思い付きっていえば思い付きなんだけど、ちょっと人に笑われる要素があったりする方が面白いじゃないですか。「何やってんの?」ってツッコまれる、その隙があるものは、やっぱりいいよね。しかも、こういったプレイスタイルにすることで、お互いにソロも弾けるし。ただ、普通はキーボーディストって、左手でベースを弾くから、そこは縦社会で、先輩の俺が左手で弾いて、右手でベースを弾くのは、別所に押し付けて(笑)。

    別所 ーしかも、僕からBoutiqueシリーズの距離が遠いんですよ。リーチがあるから、何とか届いたけど、後輩だし(笑)。ただ、右手でベースを弾く感覚を掴むのが大変で。やっぱり、左じゃないと、普通は落ち着かないですよね。逆にそれは勉強になりました。

    芹澤 ー新しい彼女ができた時とか、男性と女性で、右左のポジションってあるじゃない? 俺は、すごく右に行きたいタイプで、メッチャ右に行きたがる女の子と、右の取り合いになったりして、でも3年くらい経ったら、いずれそのポジションに落ち着くっていう、それと一緒。

    別所 ー何の話してんですか?(爆笑)              

    ーあっ、でも今もお2人、その並びですもんね(笑)。

    芹澤 ーそうそう。2人の関係性的にも、ちょっとコンビに近いところもあって。俺ができないことを、別所が甲斐甲斐しくやってくれたり。そもそも別所って、ピアノの講師をやっていたりして、すごくスキルがある。で、俺は、アイデアはあるけど、形にできないってことがたまにあって、そういう時は、別所に音を伝えたり歌ったりすると、そのアイデアをブラッシュアップしてくれて、すごくよいものができたりするんですよ。

    ー今回は、それをさらにマサナオさんに投げて、“作品”に仕上げた、と。

    芹澤 ーそうですね。別所と2人だけでやってるデモ映像を見たら、まだやっぱり、ちょっと退屈だなと思うところあるし。そういう時にマサナオが入ってくれて、「ここは削って」とかってやってくれたことも、たぶん良い方向に転がってくれたと思います、3人だから作れた曲だなって思っています。


    そこに絶対“芹澤さん感”が入っている。

    ーマサナオさんは、先ほどのデモ動画は、事前にご覧になったのですか?

    松下 ーいや、それは見ずに、僕はもう、ローランドのスタジオに入って、30分くらいやっただけです。「こんなのをやろう」ってだいたいの形があったので、さっき芹さんが話していた製品のいい部分と、ある種、ちょっと滑稽に見えるユーモラスな要素をもっと凝縮すると、さらに“作品”っぽくなるんじゃないかと思ったんです。それがたとえ、短い動画でも。そこが見えるものになったらいいなと思って、ちょっとアイデアを出したんです。

    ー具体的には?

    松下 ー僕がやったのは、「7拍子+7拍子」の符割だったところを、「7拍子+6拍子」にして、“4(拍)”の部分を“3(拍)”にすることで、細かい話なんですけど、「ダッタ、ダッタ、ダッタ……」って、ちょっとシャッフルみたいなビートがループするポイントができて、聴いている方も、「ここが1拍目かな?」という感覚で乗れるんです。それにプラスして、玄人が聴くとスリップしてるみたいにも感じるし、それで芹さんが、かなり上の方でストレッチングしているソロをやると、ヒップホップ的な緩いビートになって、それが面白いと思ったんです。あとはこの2人が、いい感じの上下関係をそのまま音に出してくれれば、っていう感じでした。この2人って、傍から見ていても、すごく面白い関係性なんですよ。キーボーディスト同士でこういう関係性がある人って、他には皆無なんじゃないかな?

    ーマサナオさんは、芹澤さんと別所さんの関係性をどのように見ていますか?

    松下 ーまず、バンドとして、Yasei CollectiveにとってSPECIAL OTHERSは避けて通れない、インスト・バンドの先輩で、直接アドバイスをもらえるようになる以前から、僕らは、ものすごくSPECIAL OTHERSを参考にしていました。そこから2人が知り合って、別所は芹さんから、いろいろとアイデアをもらったんですよ。音色だとか、機材だとか。彼がやたら機材を買うようになったのも、完全に芹さんの影響ですよ。それで、自分のサウンドにもこだわりを持つようになったし、僕らの要求にも広く応えられるようになった。一方で、芹さんの方は、別所が持っているリズミックなアプローチとか、ジャズ的なイメージをかなり吸収してくれたみたいで、SPECIAL OTHERSの他のメンバーさんと話した時も、「芹澤、変わったよね」っていう話をよく耳にするんです。他のバンドの人も言いますよ。そうした2人の関係が面白いなって思いますね。そういうドラム仲間って、いるようでいないから。

    別所 ーまったく、その通りの関係性だよね。僕から見て芹澤さんは、普通っぽいフレーズを弾いたとしても、そこに絶対“芹澤さん感”が入っている。それはお客さんも分かっていて、たとえば僕が知らないSPECIAL OTHERSの曲があったとしても、芹澤さんが弾いたひとつのフレーズで「SPECIAL OTHERSだ!」って分かる。そういう部分は自分に足りないところだなって思うし、そこは一緒にいて、すごく勉強になっています。


    1個のすげぇ武器をメチャクチャ強くしたいと思った。

    ーその“芹澤さん感”を、もう少し詳しく教えてもらえますか?

    別所 ーやっぱり、フレーズ感ですよね。今回の動画でも、ソロを弾いているところは、めっちゃ“芹澤さん感”が出ているし、それは言ってみれば、“SPECIAL OTHERS感”でもあって。

    松下 ーそうだよね。SPECIAL OTHERSがSPECIAL OTHERSたる要素を、芹さんは、みんなが思っているよりも、すごく持っている人なんですよ。しかも、アクが強い。きれいにアクを取って捨てちゃうと、美味しくない鍋ってあるじゃないですか。そのアクの部分は、完全に芹さん。そんな感じですよ(笑)。だからこそ、海外の人が見ても、面白いバンドなんじゃないかな。何かちょっと、アメリカっぽい感じもあるし。

    別所 ーアフロビートの影響とかも感じるよね。

    松下 ーしかも、それが“適当”なんですよ。僕はいい意味でも悪い意味でも“適当”って言葉を使うんですけど、芹さんは、その両面を持っているから、いつもすごくドキドキするんですよ。そこに面白味を見いだせない人は、たぶん芹さんとは一緒にやらないだろうし、やる意味もないと思う。

    芹澤 ーべらぼうに上手いものって、究極に面白いものだったりするから表裏一体なんだけど、そのどちらを選ぶかとなったら、俺は面白い方を選んじゃう。どうしてかって言うと……すべてのポイントをマックスのプロレベルにするっていうことを、ある日、俺はやめたんですよ。もう無理だわ、と思って。だから、1個のすげぇ武器を、メチャクチャ強くしたいと思ったんだよね。2人が言ってくれたアクの部分だったり、一緒にやってくれる連中が、自分のプレイに面食らってる姿を見たいという気持ちが強かったし、面食らいながらも、(プレイを)返してくれるのが面白くて。

    松下 ーでも、たいていのプレイヤーは、返してくれないでしょう?

    芹澤 ー返してくれないね。               

    別所 ーああ、それが“芹澤拍子”ね。そういうことか。        

    芹澤 ー本来、みんな100点を出せるところを、足並みを揃えることで80点ずつになって、それで「よかったね」っていう状況を、よくみかけるんですよ。でも俺は、それだったら、周りのことをちょっとくらい無視してでも、面白いことをやりたいし、そうしたことを誰かがやり始めたら、必ずそれに着いてくるアホなヤツが出てくるんですよ。そのアホの代表が、この2人だった(笑)。俺がマサナオを呼んでしまうのも、コイツは本当に(フレーズを)1周させただけで着いてくるんですよ。今回の動画の曲だって、たった1周で、最適な正解のリズムをちゃんと見つけてくれたし。

    別所 ーだって2周目に入ると、拍子が変わっちゃったりしますから(一同爆笑)。でも、だから芹澤さんは、一緒にやっていて面白いんだよね。

    松下 ー刺激があるよね。やっぱり。

    別所 ーキーボーディスト2人がセッションして面白くなることって、普通はそんなにないんですよ。むしろ、難しい。でも芹澤さんとは、お互いにまったく違うからかもしれないけど、足りないピースが組み合わさるような感覚があって、それがすごく面白くて。

    芹澤 ー確かに、まったく違うよね。別所は、職人。できることの幅は、俺の何倍も持っていて。よくインタビューでも話すんだけど、ある日、自分に圧倒的に足りないものがいっぱいあると思って、ネットで鍵盤の先生を探したことがあって。デビューして、5~6年経った時に。それで、ネットで調べて、最適な先生がいると思って応募しようとしたら、それが別所だったんですよ。その時点では、ギリギリ面識があるかないかくらいの頃で。

    松下 ーゼロに近かったですよね。               

    別所 ー話したことはなかった。               

    松下 ーお互い、バンドをちょっと知ってるくらいの感じ。もちろん、僕らは一方的に芹さんを知ってたけど。


    SPECIAL OTHERSから、学ぶものがいろいろとある

    別所 ー当時は、柳下(”DAYO”武史/SPECIAL OTHERSのギタリスト)さんだけが友達で。

    芹澤 ー柳下から、「Yasei Collectiveっていうバンドがいて」っていう話を聞いてたから、これはネットで応募するより、直接頼んだ方が早いと思って、出会って初期の頃、マジで別所にレッスンしてもらったんだよね。

    別所 ーその直後くらいに、Zepp TokyoでのSPECIAL OTHERSライブに行って、すごく話をしたのを覚えています。それで、沖縄までライブを観に行って、すごく仲良くなって。

    松下 ーいくら友達のライブでも、沖縄まで行くってあり得なくないですか?(笑)「ツアー・ファイナルに誘われたから、オレ、行くわ」って(笑)。しかも別所、沖縄で酔っ払い過ぎて、携帯電話をなくして。公衆電話から電話をかけてきて、「オレ。携帯がなくて。泡盛が。泡盛が」って、すげぇ小さい声で言ってて。本当に楽しかったんだねぇ(一同爆笑)。

    別所 ーあれ以来、沖縄に行ってないから(笑)。

    松下 ーまあでも、真面目な話、芹さんと出会って、僕らもバンドに対する考え方が変わったし、やっぱり別所が一番影響受けたよね。

    別所 ーSPECIAL OTHERSから、学ぶものがいろいろとあるって感じたからね。そうじゃなきゃ、沖縄まで行かないし(笑)。

    ー芹澤さんが、別所さんからレッスンを受けたのって、どのくらい前の話ですか?

    芹澤 ー5年くらいかな?                

    別所 ーYasei Collectiveの5周年記念アルバムに柳下さんが参加してくれた後だと思うから……。

    芹澤 ーいや、前だったと思う。その頃に習い始めて。ただ誤解を恐れずに言うと、俺はレッスンしてもらいながらも、何かちょっと別所に対して「もったいないな」っていう気持ちが芽生えてきたんですよ。彼は、本当に上手いし、フレーズもカッコいいし、何かすごくキレイなんですよ。上品というか。その頃の別所って、“ピアニスト感”が強かったんです。でも俺は、Yasei Collectiveって、もっとストリートなバンドだって思っていたから、もっと“バンド感”みたいなのが別所から出てきたら、すごくいいのにって。もっと汚れる感じだったり。俺はもともと、音でギタリストになりたいと思っていたぐらいで、それでローズ・ピアノをマーシャルから鳴らしたり、機材にもこだわって。だってギタリストって、本当に一番モテるから(笑)。キーボーディストも、もっとそういう風になっていきたいよね。キーボーディストで、俺のようにエフェクターをセッティングしている人って、あまりいないよね。アメリカだと、すごいキーボーディストは、すごくモテそうなポジションにいるのに、日本だとまだその認識が弱くて、鍵盤は、照明が当たらない、斜め後ろに追いやられるような感覚があるから、それじゃあつまんないと思って。こんなに面白い楽器なのに。

    別所 ーそういったいろんなことを芹澤さんと話すようになって、本当に変わりましたね。“バンド”っていうのをすごく意識するようになったし、機材もいろいろと教えてもらって。

    芹澤 ーだって別所は、アダプターをつなげないと、エフェクターがオンにならないことも知らなかったくらいだから。

    別所 (宮原”TOYIN”)良太(SPECIAL OTHERSのドラマー)さんが「オレでもそれくらいは知ってるよ」って(笑)。

    芹澤 ー人間だったら、だいたい知ってる(笑)。                

    別所 ー人間以下だったんです、当時の僕は(笑)。                

    ーーー To be Continued…        


  • Talk Session #2

    アクという強さ

    3人が作り出す、独特なフレーズ。タイム感。多様な音楽のエッセンスを引き出しているのは、彼らが持つ「アク」の部分だった。そのアクとは何かー。

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  • いい意味でも悪い意味でも“適当”

    ー《前編》では、芹澤さんが「上手くて面白くないものよりも、下手でも型にはまってない面白いものの方が好きだ」といった内容を繰り返しおっしゃっていましたが、きっとそれは、今回の《オフショット動画》の中での「(今の演奏は)OKだけど、正解じゃない。OKテイクと完璧なテイクは違う」という発言にもつながってくるわけですよね。

    芹澤 ーそうなんですけど、ひとつ気になるのは、動画での俺の言い方が、ものすごく偉そうで(笑)。あれはね、冗談めいて言ったんだよっていうことを、ここで伝えておきたい(笑)。あれをガチで言ってたら、「コイツ、すげぇエラそう」って思われちゃうから(一同爆笑)。

    松下 ーしかも、同じことを2回も言ってるし。何であの時、誰も突っ込まなかったんだろうね(笑)。

    ー(笑)。実際には、今回のセッションは何テイクぐらい録ったんですか? 5~6テイク?

    芹澤 ーそのぐらいはやったかな?

    別所 ー僕がなかなか納得いくテイクが録れなくて。あのビートでソロとるのが、難しくて。

    芹澤 ーそうそう。俺も一旦、もうリズムを捨てたし。

    松下 ーリズムを捨てて、芹(澤)さんは、ほぼ4/4のシャッフルみたいな感じで弾いてたじゃないですか。あれをやれるかどうか、でしょうね。

    別所 ー僕はタイプ的に、それができないから。

    松下 ー分析したうえで、リズムを捨てる人、リズムに乗っかっちゃう人、いろいろいると思うんですけど、僕は自分がドラム・ソロをやる時って、同じ感覚なんですよ。たとえば、シーケンス的なフレーズを誰かが弾いている場合に、それをより細分化して分析していくと、「バーン、バーン、バーン」っていう“間”を細かく割るやり方って、いっぱいあるじゃないですか。逆に言えば、頭だけを合わせれば、あとは自由。そういう感覚でソロをプレイしているので、そこが芹さんと馬が合うんですよ。やっぱり、いい意味でも悪い意味でも“適当”なんですね。

     


    そこで鳴っている音に、フレーズをどう溶け込ませていくか

    ーなるほど。“適当”は、《前編》でもキーワードでしたね。

    松下 ー間違えたって、別に死ぬわけじゃないじゃん、みたいなね。でもみんな、「オレはこれに賭けてんだ!」って必死にやるじゃないですか。そりゃ、僕らだって賭けてますよ。何をやるにしても、すべてカッコよくやろうとベストを尽くしていて。だけど、根を詰めればそれが出来るかというと大間違いで。そこで幽体離脱するように、自分が演奏している様子を俯瞰で眺めるような感じで乗っかることができると、後から聴き直した時に、それがすごくいいプレイだと思うことが多いんですよ。それを芹さんは、鍵盤でやっている。だから芹さんは、蘊蓄たれるヤツより(セッションしていて)全然面白いし、鍵盤とセッションするって話になると、僕は真っ先に2人の名前を挙げるんですよ。ただそうすると、他のメンバーが困るんですよね。3人だけで解決しちゃうから(笑)。「楽しかったでしょ?」「そうっすね」みたいな感じで。

    芹澤 ー今回のセッションって、その最たるもので。元々は、俺が持っていたリズムのイメージがあって、自分の中で鳴っていたドラムとマサナオのリズムは、全然違っていたんですよ。リズムの解釈自体が違っていて、それをどれだけ早く、違うリズムに(自分のプレイを)ガチッとハメられるか。こういうセッションって、そこが勝負だと思っていて。そうした時に、自分の中の縦線(リズム)に固執しちゃうと、もう埒があかなくなるというか、意地の張り合いみたいになって、音楽として成立しなくなるんですよ。そうじゃなくて、もっと水が流れるように、一旦すべてを捨てて、今、そこで鳴っている音に、フレーズをどう溶け込ませていくか。そういう作業をすると、自ずとリズムが際立って見えてくるわけじゃない。

    松下 ーうんうん。

    芹澤 ーマサナオが、こういうリズムの解釈をしたんだったら、じゃあ自分は……そこは感覚的にやってることではあるんだけど、今回は、上手く溶け込ませていけたかな。マサナオが変な感じできたから、その変な感じを際立たせる寄り添い方っていうのもあるわけで。一番リズムを感じるパートって、間違いなくドラムだから、そこに対して鍵盤をどうハメるか。それによって曲の面白味がすごく変わるんだよね。前めにハメるのか、後ろにいくか。それをなるべく短いスパンで図っていけるところが、3人の相性の良さなんだと思う。たどり着くまでのスピードが、お互い早いんだよね。

    松下 ーそうだね。だからこの先、何かのタイミングで、きっとこの3人とベース、あるいはホーン・セクションとかで、誰かアーティストをサポートする機会があると思っていて。逆に僕らって、そういうフォーマットありきで演奏する場面って、今までやったことがないじゃないですか。僕はそれを、この3人でやってみたい。しかも、全然違うフィールドの人と。

    別所 ーすごく普通のJ-POPだったりね(笑)。

    松下 ーそうそう。で、「好きなようにやってください」っていってくれる案件があったら、すごく新しいことができると思うし、その時に、今回使ったような楽器で演奏できたら、すごく面白いと思うんですよね。


    “楽器対自分”で収束してしまうと、こっち側には来れない

    ーそれはぜひ聴いてみたいですね。そうしたお三方のようなプレイができるようになるためには、何が一番必要なんでしょうか? たとえば、今回のセッション動画を見て、「自分もこんなプレイヤーになりたい!」というアマチュアがいたら、どんなアドバイスを送りますか?

    松下 ー難しいことを質問をしますねぇ(笑)。そうだなぁ……今って、すごくドラムが上手い子って、いっぱいいるじゃないですか。特にYouTube世代は、今の世界No.1のプレイをすぐに見ることができて、それを真似できるわけで。だけど、そこで覚えたことを自分のバンドでそのままやっても、必ずしもフィットするわけじゃないんですよ。だから、「あのプレイをこのバンドで活かすには、この引き出しを……」って考えられる、頭の回転の速さが必要で、そのためにはまず、いろんな音楽を聴かないとダメだと思います。それはドラムや鍵盤に限った話ではなく、どんな楽器でも、そうした作業は、ある意味で練習よりもずっと大事で。今の音楽って、いろんな要素を組み合わせて新しいものを生み出しているわけだから、その組み合わせのセンスが問われるんです。そうした時に、いろんなメンバーと一緒にやれば、違う個性がいっぱい集まってくるわけだから、本当の意味でカッコいいミクスチャーを生み出せるんじゃないですかね。いくら教則本で練習しても、“楽器対自分”で収束してしまうと、こっち側には来れないわけで。

    芹澤 ー言ってみれば、上手くなるための手法というか、プロのレベルに達するための道筋は、教則本でもネットの教則動画でも、今はいくらでも見られるわけで、それをひたすらこなせばいいんですよ。だけど、「どの教則ビデオを見ようか?」って悩む時間があるんだったら、美容室に髪を切りに行ったり、着たことのない服を買ってみたり、行ったことのないフェスに行って、カワイイ女の子を引っかけてみたりして(笑)、自分が、面白い、カッコいいと思うことのバックボーンとなっているカルチャーを知った方がいいんじゃないかな。カルチャーのあるものが、俺はカッコいいと思うから。ヒップホップしかり、ミクスチャーしかり。カルチャーの後ろ盾がある音楽って、すごく説得力があって、それは教則本には書かれていないものだから。書かれているのは、スキルであって。

    松下 ー日本の教則本とアメリカの教則本って、まったく違うんですよ。いわゆる“How To Play Drums”的なものって、アメリカにはないんです。あるのは、マーチングの教本だとか、スネアドラムの教本で、それをマスターすれば上手くなるのは当たり前なんですよ。でも、日本の教則本や教則ビデオって、「これを見ればすぐに叩ける!」みたいなものが多いじゃないですか。でも絶対に、それでプロのようなプレイができるわけがなくて、そこは地道にルーディメンツの練習をするしかないんですよ。鍵盤ならクラシックの練習をするしかない。もちろん、日本にもいい教則本はあるんだけど、「ちょっと違うな」って思うものが多くて。

    芹澤 ーそうだね。教則本から受けられる恩恵は多大なものがあると思うし、何も分からない初心者に対しては、きっかけを掴むものとしていいと思う。ただ、そこでスキルを得て、それをどう使うか、その先のアウトプットが本当は大事で。俺自身は、ヒップホップにハマった時期もあったし、テクノにハマった時期にはクラブの洗礼も受けに行ったりして。そういうことをやっていると、じゃあバンドで、たとえば「デ・ラ・ソウル(注:1989年にニューヨークで結成されたヒップホップ・グループ)の、あのビートの黒っぽい感じでやろう」ってなった時に、それはスキルを磨いているだけじゃ、分からないわけで。そんなこと、教則本には書いてないから。「悪い感じのビートでやろうぜ」っていう意味が伝わらない状態って、俺はあまりカッコいいとは思えなくて。その感覚って、たぶん最初に出会った頃の別所に感じていた部分と、ちょっと似ているんですよ。

    松下 ーああ、なるほど。

    芹澤 ーすごくテクニックがあって、洗練されたクラシカルなプレイなんだけど、バンドに反映させるなら、もっと汚れた方がいいのになって。だけど別所は、そこからさらにカッコよくなって、今はYasei Collective自体、バンドのスタイルとしても、すごくカッコよくなっていった。つまり、スキルだけでなく、そうした“色”を持てるかどうか、そこが大事ですよね。その“色”を自分の中の解釈で育てていけると、カッコいいと思えるバンドへの近道になると思います。それはそのまま、カッコいいキーボーディスト、カッコいいドラマーにも通じる話で。

    別所 ーもう僕が言いたいことは、完全に2人に言われちゃったけど(笑)、結局、ひとつの価値観、狭い価値観の中に留まっていると、いくらそこで一番いいと思うものを突き詰めたとしても、そこから先には広がらないっていうことですよね。もう、それに尽きると思います。こと僕に関して言えば、和声的なことは、ジャズをやっていた頃からいろいろと勉強してきて、そういった部分で整合性の取れていないものは、今でもあまり好きではないんですけど、ただそれ以外のところで、たとえば、同じフレーズを弾いても、音色が違えば別のものになるし、ちょっとリズムをずらせば、全然違うフレーズになるじゃないですか。それは新しい価値観で、ひとつの価値観の中に留まっていては見つけられないことなわけです。自分が持っている価値観が、別の価値観とくっつくことで、まったく別なものに変わっていけるということが、ひとつのヒントになるのかなって思います。


    アク同士だからね

    ーまさに3人は、価値観が共通しているのではなく、独自の価値観を持っている点が共通していて、だからこそ、異なる価値観が組み合わさった時に、面白い音楽が生み出せるというわけですね。

    別所 ーこの2人って、いろんな価値観で物事を見ていて、いろんな音楽を知っているんです。プレイ面の話をしても、マサナオのいいところって、ドラムに“質感”があるんですよ。スネアを一発“パン!”と叩くにしても、叩くタイミングをちょっと遅めにしたりして。それがあることで、めちゃくちゃ「おおっ!」と興奮させられる瞬間があるんです。芹澤さんも、僕と同じフレーズを弾いていても、やっぱりそこに“芹澤感”が出てくる。そこがすごく大事なんじゃないかなって思います。

    ーそこは楽譜には書かれてない部分であって、楽譜の“行間”をどう表現するのか、そこが肝になってくるわけですね。

    別所 ーそうです。ジャズのアドリブをすべて拾ってある楽譜とかもあるんですけど、西洋音楽の記譜法では表せない部分って、ものすごくたくさんあって。僕は最近、チャーリー・パーカーをコピーしたりしているんですけど、チャーリー・パーカーの“質感”って、やっぱりちゃんと音楽を聴かないと分からなくて。聴いたうえで楽譜を見て、「これはちょっと違って、本当はこうだな」って理解できるんです。もちろん、Yasei Collectiveをやっていて、このバンドでチャーリー・パーカーのフレーズが出てくる場面なんていうのはないんですけど、別の価値観を入れていくことで、このバンドの音楽を面白くしていけるんだと思います。

    芹澤 ーそれって、実はすごく単純な発想なんですよ。だって、パンチパーマのヤツがジャズをやってたり、特攻服を着たヤツがオペラを歌ってたりしたら、それだけで面白そうじゃないですか(笑)。そういう違和感を探すこが面白くて。だから、アクの強いマサナオたちとセッションすると、面白いんですよ。散々「芹さんはアクが強い」とか言ってたけど、マサナオもアクの塊みたいなもんだし(笑)。

    松下 ーアク同士だからね(笑)。


    雰囲気だけ取り入れればいい

    芹澤 ーだいたいセッションしてると、全部マサナオ色になっちゃうんだよね。こっちはせっかく美味しい水炊きを作っているのに、「カレーのルーが入ってきた!」、みたいな(笑)。全部カレー味になっちゃう。

    松下 ーまったく同じことを言い返したいね(笑)。だけど僕とセッションする人って、みんなそうかもね。芹さんやひなっち(日向秀和)さんとか、声をかけてくれる先輩はみんな、アクの塊な人。その人ひとりで音楽が成立する人が何人か集まると、すごいぶつかる時もあるけど、やっぱりだいたいは成立するんですよ。少人数で解決してしまう。そういう人って、みんなジャズもポップスも何でも聴くし、何でもやるけど、でもそれぞれがファッションの好みとか、山登りだとか、音楽以外の趣味なんかを自分の中に持ってる人たちだから、「すごく上手い人」だけで終わらない。だからこそ、尊敬できるし、一緒にセッションしたいなって思うし、カルチャーとしての音楽を作っていける。そこは、さっき言ったように、教則本には載ってないことだから。でも、もしかしたら教則本の中にもあったりするのかな? 僕自身、教則本でめちゃくちゃ練習したし、いろんな人の教則ビデオも、ほとんど見てるし。でも僕は、「このままやってもダメだな」って思ったんですよ。いろんな人のプレイを見て、雰囲気だとか、エッセンスを取り込むことはあるにせよ、「そのままコピーしてどうするんだろう?」って思ってしまって。

    芹澤 ーそれが価値観だよね。同じ情報を得ても、そこから新しいものを作る人と、そのままコピーする人とか、全く違ったアウトプットになるわけだから。

    松下 ーだっていまだに、一番好きだって公言しているドラマー、マーク・ジュリアナのフレーズは、ひとつもコピーしたことがないし、あの人の教則ビデオも見たことがない。見たら、影響を受けちゃうと思って、「カッケェことやってんな!」っていう雰囲気だけ取り入れればいいかなって。よくさ、好きなドラマーのファッションまで真似したりするじゃない? でもそういう人って、大抵は元のファッションがダサくて。あれは分かんないですね。「関係ねぇじゃん、それ」って思っちゃって。

    芹澤 ーオレ、トム・モレロ(注:レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト)のギターを鍵盤でコピーしてたんだよね。

    松下 ートム・モレロのファッション、あれは好きです。最後は脱いじゃうけどさ(笑)。ああいうアメリカのおじさん、大好き。

    別所 ー芹さん、カリンバの音をローズ・ピアノで出そうとしませんでしたっけ?

    芹澤 ーそういうの、よくやる。何かの音を頑張って鍵盤で出そうとします(笑)。

    松下 ー人が頑張らないこと、すげぇ頑張りますよね(笑)。なのに、人が普通、みんな頑張るところを何もやらない。だから「これ、できるでしょ?」って普通のことを振られても、「いや、やったことないし、やる気がしない」って(笑)。

    芹澤 ー楽譜を渡されて、「これを弾いてください」って言われたら、もう本当に「勘弁してください」っていう感じ(笑)。でも、「自由にやってください」って言われたら、すごく嬉しい。2人も、そうでしょ?

    松下 ーそれだから結局、全部カレー味になっちゃうんですよ(笑)。

    ーーーend…


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  • Roland RD-2000 & V-Drums TD-50 Premium Session
    (別所和洋/芹澤”REMI”優真/松下マサナオ)

    元々はRD-2000のプロモーション動画を撮影したいという企画から生まれた、今の先端を行く若手アーティスト3人のスペシャルなセッション。三者三様の「アク」が見事に融合し、製品紹介動画の枠をはるかに飛び超え、完成度の高いプレミアムなミュージック・ビデオに仕上がりました。

    The Other Shot ~ Roland RD-2000 & V-Drums TD-50 Premium Session
    (別所和洋/芹澤”REMI”優真/松下マサナオ)

    Roland RD-2000 & V-Drums TD-50 Premium Sessionの撮影の合間の一コマ。数テイクを撮り終えてひと段落している時に、芹澤さんが発した一言とは。

Live Info

“HUNTING HOUR” vol.1

2018年2月13日(火) @LIQUIDROOMにて開催のYasei Collective presents “Hunting Hour” vol.1へSPECIAL OTHERSが出演!→ more info…

SPECIAL OTHERS

[L→R]Yuma “REMI” Serizawa (Key)、Takeshi “DAYO” Yanagishita (G)、Yuya “SEGUN” Matayoshi (B)、Ryota”TOYIN” Miyahara (Ds&Perc)

1995年横浜の岸根高校の同級生にて結成。2000年頃よりストリート、クラブ、レストランバーなどで活動。2006年ビクターよりメジャーデビュー。以後、音源制作やライブツアー、様々なフェスへの出演、他アーティストとのコラボ等、活動を拡げる。
2013年日本武道館でのワンマンライブを開催。ソールドアウトとなり、大盛況のうちに終える。2014年には本家SPECIAL OTHERSと並行してSPECIAL OTHERS ACOUSTIC名義での活動も開始。15年にリリースした6枚目のオリジナルアルバム『WINDOW』は6作連続TOP10入りとなるオリコンアルバムチャート9位を記録。16年にはFUJI ROCK FESTIVAL’16「FIELD OF HEAVEN」のヘッドライナーをつとめるなど全国各地のフェスに出演。17年3月にはデビュー10周年記企画の締めくくりとなるコラボ作品集「SPECIAL OTHERSⅡ」をリリースし全国ツアーを開催。
バンド名の通称は「スペアザ」。ジャムバンド、インストバンド、ポストロックと評される場合が多い。
メンバー表記にあるミドルネームは、アフロビートの創始者、Tony Allen氏により名付けられたものである。

Yasei Collective

[L→R] 中西道彦(Ba,Synth)、松下マサナオ(Ds)、別所和洋(Keys)、斎藤拓郎(Gt,Voc,Synth)

2009年に米国より帰国した松下マサナオ(Ds)、中西道彦(Ba,Synth)が斎藤拓郎(Voc,Gt,Synth)と共に結成。2010年、別所和洋(Keys)が加入。自主制作盤『POP MUSIC』をリリースし、都内を中心にライブ活動をスタートさせる。2011年には1st アルバム『Kodama』をマインズ・レコードよりリリース。 2012年、FUJI ROCK FESTIVAL’12に出演。2013年、2ndアルバム『Conditioner』をリリース。自らのルーツと公言する、米国屈指のジャムバンド、Kneebodyを招いてのレコ発liveを実現させた。2014年には柳下“DAYO”武史(SPECIAL OTHERS)、浦山一悟(ACIDMAN)、在日ファンク・ホーンズ等、国内外から超豪華11組のアーティストを迎え完成させた、五周年アニバーサリーアルバム『so far so good』を発売。発売記念ツアーは全国30公演に及び、アルバム参加ゲストを多数迎えた代官山UNITでのツアーファイナルは大盛況のうちに幕を閉じた。2015年9月より、ACIDMANの所属事務所であるFREE STARへ新たに加わり、それに伴い自主レーベルである「Thursday Club」を設立。11月にはシングル『radiotooth』、2016年4月には4thアルバム『Lights』をリリースした。2017年1月、世界を代表するドラマーであるMark Guilianaをゲストに迎えたブルーノート東京公演を開催。
中毒性のあるビートと突き抜けたポップセンスを武器にジャンルレスな快進撃を続けている。

Product Lineup

3名が使いこなしたプロダクトはこちら

RDシリーズのフラッグシップ、V-Drumsのフラッグシップ、Boutiqieの隠れた人気者

Stage Piano RD-2000

業界標準のRDシリーズの最新モデル。2つの独立したサウンド・エンジン、プレミアム・アクション、そして高度なコントロール機能を融合して誕生した、次世代ステージ・ピアノ。

V-Drums TD-50KV with KD-A22

V-Drums史上最高のクオリティを誇るフラッグシップ・モデル。ドラムならではの表現力や存在感を徹底的に追求。
※動画で使用しているのは、TD-50KV with KD-A22の中の一部プロダクトです。

Roland Boutique JX-03

名機JX-3PをモチーフにしたRoland Boutique JX-03。JX-3P専用プログラマーPG-200の24個の操作子を装備しており、当時のサウンド・メイキングを体験することが可能。


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