PUFFY デビュー二十周年ライブを支えた、Roland シンセサイザー

デビューから20周年を迎えるPUFFYのライブに堂々と潜入!! “あの”ボコーダー・サウンドをはじめ、Rolandシンセが活躍!

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「90年代を代表する日本の女性デュオといえば?」という質問をすれば、多くの人がその名を挙げるであろうPUFFY(パフィー)。「脱力系」「自然体」と言われた、大貫亜美と吉村由美のボーカル・デュオだ。2016年にデビュー二十周年を迎える彼女たちが1月30日(土)、東京・品川ステラボールにて・・・

“パフィーが対バン「愛の説教小屋」
~吉村、誕生日だってよ。説教してやろうぜ~
町田の狂った兎 大貫亜美 vs 寝屋川のアナコンダ 吉村由美”

という凄まじく長〜いタイトルを冠したライブを行った。

当日は、リーダーの座を巡り、PUFFYの二人に争い勃発!?その決着を”対バン”で付ける(という設定の)ライブ。それぞれのソロ・デビュー曲からスタート。大貫亜美がPUFFYの曲を一人で歌い上げたかと思えば、その大貫亜美のソロ曲を吉村由美が奪い取って歌う!という、まさに対バン!!バトル!!設定なのか本当にケンカ・・・いや”対バン”なのか、わからなくなりそうだ。

そんな”対バン”でキーボードを担当したのは、数多くのミュージシャンを支える伊東ミキオ。ノリノリの”暴れる鍵盤プレイ”は今回のライブでも見ることができた。

Setlist

使用機材は、正面にRoland RD-700NXとKORG KROME。右手側にはNord Stageと・・・JD-XAである!そして、その間にはAKAIのMIDIキーボード。なんだこれは??(後述)。


RD-700NX

RD-700NXはアコースティック・ピアノの音はもちろん、メロウなエレクトリック・ピアノの音でも活躍。アップテンポの曲が多い中にあって、抜群の音抜けと歯切れの良さを引き出していた。

RD-700NX

JD-XA

JD-XAは、シンプルながらも存在感のあるシンセ・リードとして使用。アナログ・シンセ部の特長を活かして作られた音を、印象的なフレーズで”ここぞ”とばかりに乗せてくる。く〜、ニクイわ!!

JD-XA


「ゆる~いPUFFY」は健在だった

仲直りした(という設定の)後のアンコールでは、当時を彷彿させる”あの”水色のTシャツとジーンズで再登場したPUFFY。これは当時からのファンにはたまらないのだ!!アンコールで披露されたPUFFYの代表曲「アジアの純真」。この曲といえば・・・そう、ボコーダーだ!!!ミキオさんは終演後の取材で「もちろん、あのボコーダーの音はRolandのVP。でも大きくて置けなかったからMIDIケーブルでつないで鳴らしてました(笑)」。と答えていた。まぁ、メッチャ良い音だったから良し!!

大貫亜美も吉村由美も、当時と変わらない”美声”と”振り”を披露。いい意味で「ゆる~いPUFFY」は健在だった。デビュー二十周年のメモリアル・イヤーとなる2016年、早速ベスト盤の発売とアニバーサリー・ツアーがアナウンスされている。筆者のように、青春時代に「JET CD」を聴きながら「パパパパパフィー」を観ていた人は、ぜひ”追体験”することをオススメしたい。

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PUFFY:20th ANNIVERSARY BEST ALBUM非脱力派宣言

発売日:2016年4月6日

【通常盤】 WPCL12298/9 2CD ¥3,200+税
【PUFFY×BEAMS限定盤A】 WPCL12291/2 2CD+グッズ ¥8,000+税
【PUFFY×BEAMS限定盤B】 WPCL12351/2 2CD+グッズ ¥8,000+税

1996年のデビュー曲「アジアの純真」、国民的大ヒット曲「これが私の生きる道」「サーキットの娘」「渚にまつわるエトセトラ」「愛のしるし」や、最新シングル「パフィピポ山」、未発表楽曲「涙を探して」、そして新録音楽曲(タイトル未定)を含むキャリアを凝縮した全34曲。デビュー当時より脱力系と称されたPUFFY、20年目にしての非脱力派宣言と冠したベリーベストアルバムに乞うご期待。

PUFFYデビュー20周年記念公演情報

20th Anniversary PUFFY TOURISTS社で行く PUFFYTOURS
(20周年記念ライブハウスツアー)

4/09(土) 仙台ダーウィン
4/16(土) 福岡 Be 1
4/17(日) 広島 CLUB QUATTRO
4/23(土) 名古屋 ダイヤモンドホール
4/24(日) 大阪 CLUB QUATTRO

20th Anniversary PUFFY TOURISTS社で行く PUFFYTOURS EPISODE 0
(デビュー20周年記念ライブ)

5/14(土) 東京 豊洲PIT

PUFFY Profile

大貫亜美・吉村由美
1996年、奥田民生プロデュースによるシングル「アジアの純真」でPUFFYとしてデビュー。その後、「これが私の生きる道」「サーキットの娘」「渚にまつわるエトセトラ」etc を次々とヒットを連発。全米NO.1アニメチャンネルである「カートゥーン・ネットワーク」にて、彼女たちを主人公にしたアニメ番組「ハイ!ハイ! パフィー・アミユミ」が世界110カ国以上で放送されるなど、日本のポップ・アイコンとして、世界を舞台に活動中。2016年に結成20周年を迎える。

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