V-MODA ARTIST INTERVIEW #13 CHISA

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド“V-MODA”の代表的モデルを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第13回目は、20年11月にメジャーデビューを果たしたばかりの、シンガーソングライター“ちさ”とプロデュースチーム“PRIMAGIC”によるソロユニット“CHISA”が登場。

V-MODA ARTIST INTERVIEW

#13

CHISA

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド“V-MODA”。世界のトップDJを魅了したフラッグシップ・モデルM-100をはじめ、比類のない品質、ファッション・フォワード・デザインに優れた商品群をリリースし続けている。そんなV-MODAを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第13回目は、20年11月にメジャーデビューを果たしたばかりの、シンガーソングライターの“ちさ”とプロデュースチーム“PRIMAGIC”によるソロユニット“CHISA”が登場。M-100のサウンドをブラッシュアップさせたCrossfade M-100 Masterと、スタジオモニターヘッドホンM-200を試聴してもらった。

私が思っている音と
君が聴いている音が
一致していてほしい

CHISAが考える
ヘッドホン

迫力があって立体的な音像の
ヘッドフォンが好きです

レコーディングや家で曲作りをするとき、どっぷり音楽に浸りたいときはヘッドフォンを使っています。イヤホンは、移動中とライブのイヤモニ(イヤーモニター)を使うときくらいです。ヘッドフォンに求めるものは、ベースやキックが聴こえるけど全体的なバランスが良いもの。集中して音を聴きたいとき、特にマスタリング後の音をスピーカーで聴くのがあまり得意ではなくて、音が広がるとわからなくなってしまうんです。自分で音を確認したいときは、ヘッドフォンでちゃんとバランスを聴きたい。あとは、迫力があって立体的な音像のヘッドフォンが好きですね。なぜなら、ライブの環境で自分がよく聴きたい部分(音域)を聞き取れるように上げていたからだと思います。小さい音量だと低音域が聴こえづらいので、音を確認したいときや音楽を思い切り楽しみたいときは、全部の音域が聴こえるもの、音の位置関係がわかるヘッドフォンを選んでいます。チーム(PRIMAGIC)にはエンジニアを含めメンバーが20人くらいいるので、機材の選び方や知識はチームからの情報を頼りに…大事にしています(笑)。

Crossfade M-100 Master × CHISA

低音域の空間が広く感じます

私の楽曲「ムーンラビットNo.2」(アルバム『Between The Lines』収録)で視聴しました。いつも自分がその場にいるくらいの大音量で聴くのが好きなのですが…すごくいい! 下(低音域)もよく聴こえるけど、上(高音域)がキレイに聴こえて、キラッとしているけど痛くない。歌も前に出て聴こえますね。意外な鳴り方でした。硬めの材質のヘッドフォンって音の広がりがあまりないイメージだったのですが、特に低音域の空間が広く感じます。イヤモニで聴いている感覚に近い気がしますね。シンセサイザーなども細部まで、音のひとつひとつがくっきり見える感じ。かなり好印象です!

見た目の質感もスタイリッシュですよね。音だけじゃなくてデザインもカッコいいです。私がいま使っているヘッドフォンは大きくて、何となく音像が大きく聴こえるんだけど、M-100はシュッとしているのにその印象と変わらないのがすごいなと思います。フィット感もいいですね。ヘッドフォンをより身近に感じられそうです。配信ライブをM-100で聴くのも絶対にいいと思いますよ。音源とは違う部分がたくさんあるので、音の細部まで見られるこのヘッドフォンで聴くのは最高だと思います。

Crossfade M-100 Master

ローランドのエンジニアがチューニング・プロセスに参画し、M-100サウンドをブラッシュアップ。新しいサウンドシグネチャを採用、ハイレゾ対応するなどトラック・メイキングに最適化したオーバーイヤー・ヘッドホン。

M-200 × CHISA

息遣いや歌の表現までも見える

これも同じく「ムーンラビットNo.2」で試聴しました。M-100と聴き比べると、M-100のほうが低音域がしっかりしている印象ですが、M-200は全体的なバランスが良くて声がすごく前に聴こえる。声を近くに感じるけれど、全体のバランスが見えやすい。私が好きなタイプです(笑)。歌をよく聴いたり作業をするときはM-200のほうがいいのかな。それにしても、M-100と比べるとびっくりするくらい違います! M-200がスタジオユースであることはすごくわかります。真ん中(中音域)がしっかり聴こえるので、スタジオで音を作っているときやアレンジ、歌を直すときなんかはM-200がマッチしそう。試聴しているのが新品というのもあるけど、エイジングすればもっと上と下が広がる気がします。

  

私が最近よく聴いているHONNEの「by my side(dream edit)」でも聴き比べてみました。ストリングスとピアノと歌だけという音数が少ない曲なのですが、息遣いや歌の表現までも見えます。ストリングスの動きがくっきりしているというか、包まれる感じもあるし…心に響きます(笑)。アコースティックな曲とか配信ライブではM-200がオススメです!モデルごとの特性がしっかりしているがゆえに、聴く人がモデルを選べるのもいいですよね。メーカーによっては傾向が似ていて選びづらくて、上位機種を選べばいいんでしょう?と思うこともあるけど、これだけ特性が異なると使う人の好み次第で選ぶことができると思います。よく聴く曲で聴き比べてみると、好みの音質って絶対にあると思うので、それを知るきっかけにもなると思います。

M-200

V-MODAヘッドホンの特徴であった豊かな低音域に伸びやかな中高音域を加え、解像度を上げる音作りを進めることで幅広い帯域をフラットに再生することが出来る「原音を忠実に再現する」ヘッドホン。

V-MODAを試聴して

心を込めて作った作品をいい音で聴いてもらいたい

良い意味で二極化された2モデルで、すごく楽しかったです。M-100は単純にテンションが上がる音質だからプライベートで楽しみたいし、とは言えM-200もミュージシャンとして使いたいし…シチュエーションで使い分けるのは贅沢ですかね(笑)。音楽がただただ大好きで、音にどっぷり浸りたいという人はどちらも良い音であることに変わりはないと思います。
 
ライブや音楽のあり方が変化する中で、配信ライブも増えて、今まで以上に配信の音質も良くなってきていますよね。チーム(PRIMAGIC)でも配信をしていますが、ちゃんといい音で届けられている自負がありますし、心を込めて作った作品をやっぱりいい音で聴いてもらいたいです。もちろん、スマホのスピーカーでも良さは伝わると思うけど、作ったままの状態というか、私が思っている音と君が聴いている音が一致していてほしいなという気持ちがあります。少しの差かもしれないけれど、作り手からしたら大きな差だと思いますので、これをきっかけにぜひ皆さんもヘッドフォンに興味を持っていただけると嬉しいです。

PROFILE

PROFILE CHISA/多彩な表現力を持つシンガーソングライターの“ちさ”と、数々の有名アーティストの楽曲制作を手掛けてきたプロデュースチーム“PRIMAGIC”によるソロユニット。圧倒的な存在感を放つ“ちさ”の歌声、“PRIMAGIC”が生み出すメロウでキャッチ―なサウンドで、20年11月11日に1stアルバム『Between The Lines』でユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たす。

https://www.teamchisa.com

https://twitter.com/chisa_marina

https://Instagram.com/chisamusic

RELEASE

NEWEST ALBUM
Between The Lines
¥3,300(税込)
ユニバーサルミュージック
2020年11月11日リリース

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