V-MODA ARTIST INTERVIEW #02 大石昌良

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド “V-MODA” 。比類のない品質と、洗練された個性的なデザインで世界のトップDJを魅了し続けているV-MODAの代表的なモデルを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第2回目は、アニソンシンガーとしても活躍する大石昌良が登場。

V-MODA ARTIST INTERVIEW

#02
大石昌良

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド“V-MODA”。世界のトップDJを魅了したフラッグシップ・モデルM-100をはじめ、比類のない品質、ファッション・フォワード・デザインに優れた商品群をリリースし続けている。そんなV-MODAを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第2回目は、自身の活動やアニソンの楽曲提供など、類い稀なるソングライティングセンスでその手腕を発揮している大石昌良が登場。Crossfade M-100とCrossfade2 Wirelessを試聴してもらった。

こんな音が鳴ってたのか!って
新鮮な発見もありそうです

大石昌良が考える
ヘッドホン

解像度があって、LRの画角がしっかり
しているヘッドホンが好き

音質的に色が付いていないヘッドホンが好きです。ちゃんと解像度があって、LRの画角がしっかりしているものが好きで。聴こえを良くするために、ミッドをあえてドライバーで立ち上げているとか、変に色付けされているものがあるじゃないですか? 意外とユーザーさんは、もっとフラットに聴きたいと思っていると思うんですよね。
僕もヘッドホンを持ってはいるんですけど、完全にボーカル録りとか楽器録りのためのものなので、リスニング用のヘッドホンを欲しいと思っていたところでした。よくクリエイター同士で話していることなのですが、音質的に“耳が痛いよね”って話をよくしていて。モニタリング用なので、すべてがフラットでリスニング向けじゃないし、もっと言うと“現代向けじゃないよね”って。なので、この機会に参考にさせてもらえば思っています。

 

大石昌良×Crossfade M-100

ブーミーにならないというか
破綻していない感じが気持ちいい

こういう企画で視聴するのはノラ・ジョーンズとなぜかニッケルバックなので(笑)、今回もこの2アーティストで試聴してみました。素晴らしいですね。自分が持っている解像度の高いモニタースピーカーで聴いているのと同じ感覚。ややロー寄りということでドンシャリのイメージがあったんですけど、アコースティックな曲でも全然聴けますね! 低音もいいです。「ドント・ノー・ホワイ」という曲を試聴したんですけど、サビの“Uh Ah”というハモリでそのスピーカーやイヤホンが展開する“音質的な画角”がだいたいわかるんです。僕は音像のこともキャンバスで捉えていて、LRの面積が広ければ広いほど、それこそワイドビジョンが気持ちいい感じで耳が心地良くなる印象があるんですけど、そのLRの画角がハンパなく広いと思いました。

ニッケルバックで僕が好きなアルバム『ダーク・ホース』も聴いてみましたが、ローでグシャグシャにならないしちゃんと音が立ち上がる感じがいい。ラウドロックを聴くと、音源が持っているロー感でイヤホンやヘッドホンによって破綻することがあるんです。でもブーミーにならないというか、破綻していない感じが気持ち良く聴ける要素なのかな。僕もそれなりに音楽をやっているので、自宅のスピーカーはそれなりの値段のものを使っているんです。ただ、スピーカーの性能が良くても、部屋が手狭だったりするとブーミーのポイントが出てくる。たとえばゼッドを聴くと、部屋鳴りでローが破綻して、耳に届くときにアンバランスな状況を起こしたりします。でも、M-100で聴くとこんな音だったなって改めてわかる感じ。“ローがちゃんと聴こえるのっていいな”って思いました。DJの方々が愛用する理由がわかる気がしますね。

Crossfade M-100

V-MODAを代表するオーバーイヤーヘッドホン。デュアルダイアフラムを採用したドライバーに、様々なアーティスト、プロデューサーの意見を取り入れて作り上げたサウンドは全世界で多くのEditors Awardを受賞。ファッショナブルで個性的なデザインを採用。

大石昌良×Crossfade2 Wireless

モノラル音源でもいい解像度。
LRじゃない奥行き感がある

僕が大好きなジェイミー・カラムのジャズアルバムで試聴してみました。音の解像度に関しては、M-100と特徴的に大きく変わらない気がしたけどすごくナチュラル。ジャンゴ・ラインハルトという僕の大好きなジプシージャズも試聴しましたが、モノラル音源でもいい解像度で、距離感が生まれるんですよね。LRじゃない奥行き感というか、モノラルでも縦軸がしっかりしている。それって意外と解像度のあるヘッドフォンで聴かないと生まれないので、こういう空間の作り方が上手なのかなって。そういう縦軸確認でジャンゴを聴いてみましたが、めっちゃいいですね! 普通に買いたいです(笑)。

好みで言うと、Crossfade2 Wirelessのほうが密着感が良かったかな。僕、頭がすごく小さいのがコンプレックスなんですけど、それでもちゃんと吸い付いてくれるヘッドフォンって意外と少なくて。頭が小さいとスコーンって抜けちゃったりする。あとは頭頂部で押さえられず、耳のところだけで押さえて耳が疲れちゃうことが多かったんですけど、この密着度は好きだなと思いましたね。

Crossfade2 Wireless Codex Edition

M-100サウンドを更に昇華しハイレゾ対応させたオーバーイヤーヘッドホン。日本製CCAWコイルを採用したデュアルダイアフラムドライバーはシャープな高域からパワフルな低域まで全帯域で最高のサウンドを実現。ワイヤレスでも高音質を実現するaptXコーデック、AACコーデックに対応。

 

総評

アレンジャーの仕掛けや声優さんの
魂を感じてもらえたら嬉しい

アニソンも最近はハイブリッド化していて、可聴帯域というか音のバラエティが豊かで楽曲の情報量が多いから、そういう意味でV-MODAはアニソンを聴くのにもとても適していると思いますね。要はそのキャラを演じている声優さんの吐息も含めて耳元で楽しめるので、アニメやキャラクターソングを好きな方は楽しめるんじゃないかなと思います。今やハイレゾで一番売れているジャンルってアニソンなんですよね。解像度が高いものとか、より近い距離で聴けるものとか、音源が持つ品質を損なうことなく聴きたい人がいるジャンルがアニソンなので、そういう意味でもハイレゾ対応(ワイヤード接続時のみ)のCrossfade2 Wirelessを活用してもらえるかと。自分が作ったアニソンもそうですし、他の方が作ったアニソンもかなり楽しめるんじゃないかなと思いました。
新鮮な発見もありそうですね。ここでこんな音が鳴ってたのか!って。せっかく音を仕込んでいるのに気づいてくれる人がいないと、ちょっと寂しい気持ちになったりするので(笑)、ぜひアレンジャーの仕掛けだったり声優さんの魂を感じてもらえたら嬉しいし、それを充分に感じられる解像度だと思います。

PROFILE

おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Scheduleのボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行う。“オーイシマサヨシ”名義ではアニソンシンガーとして活動し、Tom-H@ckとのユニット“OxT(オクト)”としても活動。
http://014014.jp

RELEASE

LIVE DVD
大石昌良の弾き語りラボ
〜10th Anniversary “One Man” Show〜
¥4,000+税
TIME IS MONEY RECORDS / Flying Pan RECORDS
5月8日リリース

ARCHIVE

BIGMAMA

大石昌良

パスピエ
成田ハネダ

井上苑子

PABLO

FUN RUMOR STORY
Sherry

大村孝佳

GLIM SPANKY

SHE’S
井上竜馬

SILENT SIREN
すぅ

SU

SACHIKO

CHISA

大喜多崇規

Watusi

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