V-MODA ARTIST INTERVIEW #11 SU

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド“V-MODA”の代表的なモデルを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第11回目はSUが登場。

V-MODA ARTIST INTERVIEW

#11

SU

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド“V-MODA”。世界のトップDJを魅了したフラッグシップ・モデルM-100をはじめ、比類のない品質、ファッション・フォワード・デザインに優れた商品群をリリースし続けている。そんなV-MODAを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第11回目はSUが登場。ローランドのエンジニアがチューニングプロセスに参加し、M-100のサウンドをブラッシュアップさせたCrossfade M-100 Masterと、シャープな高域からパワフルな低域まで全帯域で最高のサウンドを実現するCrossfade2 Wireless Codex Editionを試聴してもらった。

レンジが広いからリスニング
だけでなく制作でも活躍しそう

SUが考えるイヤホン/ヘッドホン

今思うといいヘッドホンに
出会っていなかった

 これまで僕が使って来たイヤホン/ヘッドホンの遍歴は、刷り込みというか、テクノと言えばこのブランドみたいな、流行やプロモーションに乗っていただけの部分があるかもしれないですね。何かね、本当はどのヘッドホンがいいんだろう?とはずっと思っていました。DJプレイをする時に使っていたヘッドホンは、別に使い勝手がいいわけでもないし、疲れるし蒸れるから普段聴きなんて絶対にできない。だから、普段外でリスニングをする時はまた別のイヤホンを使っていましたね。ヘッドホンは基本的にDJをする時とたまに外で聴くくらいで、一時期は集めていたんだけど徐々に使わなくなって。今思うと、毎日使いたくなるヘッドホンに出会っていなかったんでしょうね。

Crossfade M-100 Master × SU

ヘッドホンと耳との空間が
聖域になっている

 低音がよく出ますね。ブーストしてるわけではなくて、美味しいローが音楽としてちゃんと聴ける。けっこう低音が強いので、DJ用としてはもちろん普段聴きでも充分に楽しめると思います。M-100の音質はすごく好きですね。ポイントは、聴いててテンションが上がる(笑)。

あとは、遮音性が高くて外の音があまり聞こえないのもいいですね。イヤーパットのアウトライン(断面)って普通は丸みがあるんですけど、V-MODAは角ばっているから耳との接点がぴったりとフィットする。だから音漏れが少ないし遮音性も高いのかな。もちろん、完全に遮音されるわけではないけど、ヘッドホンと耳との空間が聖域になっているというか、自分の世界にどっぷり浸れます。山手線の中で人と関わりたくないから、ちょうどいいかも(笑)。

Crossfade M-100 Master

ローランドのエンジニアがチューニング・プロセスに参画し、M-100サウンドをブラッシュアップ。新しいサウンドシグネチャを採用、ハイレゾ対応するなどトラック・メイキングに最適化したオーバーイヤー・ヘッドホン。

Crossfade2 Wireless Codex Edition × SU

スーパーローがしっかりと出ている

 いつも車を乗るときに流しているブラックピンクで試聴してみようかな(笑)。おお、M-100と全然違いますね。極端なローとかハイとか、へんてこりんなチューニングではなくミックスも含めてフラット気味。だけど、リスニングとしてスーパーローがしっかりと出ている。Crossfade2はリスニングに特化している印象で、普段使いしやすいようにBluetoothでも使えます。すげぇ音がいいですよね。
音楽制作の時にiPhoneを通して音源を聴いたりするじゃないですか。そんな時にCrossfade2で聴くと気分が上がりますよね。いいもの作ったんじゃない?って。作り手のいいところを引き出してくれそうです。それが伝わらないまま聴いているリスナーって多いですから。ミュージシャンが“この音を聴かせたい”と思ってレコーディングしてマスタリングをしても、意外と聴こえていないことがあるんですよ。そういう意味でもCrossfade2はレンジが広いので、リスニングだけでなく制作でも活躍しそう。
4つ打ち系の曲も…いい音ですね。iPhoneとかMacで音楽を聴いている人が好きになりそう。M-100もいいけど、好みで言うと僕はCrossfade2のような気がします。

Crossfade2 Wireless Codex Edition

M-100サウンドを更に昇華しハイレゾ対応させたオーバーイヤーヘッドホン。日本製CCAWコイルを採用したデュアルダイアフラムドライバーはシャープな高域からパワフルな低域まで全帯域で最高のサウンドを実現。ワイヤレスでも高音質を実現するaptXコーデック、AACコーデックに対応。

V-MODAの試聴を終えて

若者というよりは
少し経験を積んだ“港区感”がある

 ピアノだけの音楽も聴いたんだけど、Crossfade2のほうが音が伸びますね。フラれて泣きたい時や悲しい曲に浸りたい時はCrossfade2で、うまくいかなくて誰かに怒られて元気をもらいたい曲を聴くならM-100(笑)。あいみょんを聴く時はCrossfade2で、白黒つけたい人生を送りたいならM-100かな(笑)。
フレームもカッコいいですよね。丸みのあるデザインで、プラスチック感があるほうがヘッドホンとしては主流だと思うけど、可能な限りプラスチック的な要素を排除するというデザインコンセプトを感じます。スチールやレザーなどの素材を中心に表現しているというか。マットな感じもいいですよね。

 V-MODAを試聴してみて、若者というよりは少し経験を積んだ“港区感”がありますね(笑)。高級感がありますから。いろんな音楽を聴いてきた人にオススメできる。もうひとつ、ずっと聴いていると耳が痛くなると話しましたが、V-MODAは耳とイヤパッドの接点だけではなくて、頭部全体がフレームに接しているから負担が分散されて耳が痛くならない。つまり装着感がすごくいいんですね。DJをやってる方だと、それなりにテンションが上がると頭を振ったりするじゃないですか。V-MODAはズレずれにくいと思います。あとは形状的にねじれに強いから、片耳でモニタリングする場合も安心感がある。若い子たちも、どうせならちゃんとしたヘッドホンを買ったほうがいいですよね。若い子のほうがたくさん音楽を聴くし、ヘッドホンに奮発してV-MODAにしたほうがいいと思います。僕が勝手に50年保証しますから(笑)。

PROFILE

SU/RIP SLYMEのMCとして95年、アルバム『Lip’s Rhyme』でデビュー。01年、シングル「STEPPER’S DELIGHT」でメジャーデビューを果たす。翌年、ヒップホップアーティストとして初めて日本武道館で単独ライブを開催。18年、活動休止。現在はDJ usus名義でDJ活動を行なっている。

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