【ARTIST】始めはみんな初心者。プロドラマーに聞く、最初の練習法。 Case.03

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。プロドラマーに初心者時代を振り返ってもらい、練習方法のヒントを探す、オリジナルコンテンツ。

プロドラマーに聞く、最初の練習。
Case.3 [桝谷マリ]

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。凄腕テクニックを習得した彼/彼女らは初心者だったころ、いかにして練習に取り組んでいたのか??
この連載は、独自のインタビューから、初心者にも役立つ練習ネタを探る、ドラマー必見のコンテンツです!

第3回は、1984年生まれ、大阪出身。プロドラマー桝谷イクを父に持つ、サラブレッド・女子ドラマー「桝谷マリ」さんに登場いただきました!桝谷さんは、12才で父を師としてドラムを始め、2000年にデビュー。上京後は、ベーシスト「水野正敏さん」、サックスプレイヤー「足立藍子さん」をはじめ、ラブライブのメンバーである「飯田里穂さん」や、元モーニング娘「田中れいなさん」が所属するバンド「LoVendoЯ」のアーティストをサポート。ドラマー「菅沼孝三さん」やパーカッショニスト「仙波清彦さん」などのトッププレイヤーとも多く共演しています。最近では、教則DVDのリリースや、ドラムセミナー等も積極的に実施。ドラムだけではなくカホンなどを使ったリズムワークショップなども行い、 その安定性とジャンルを問わないオールジャンルドラマーとしての幅広い活動から生まれるドラミングに現在注目を集めています!

音楽に合わせて体を動かすことが大好きだった

【Q1】ドラムを始めた時期と、そのキッカケは?

桝谷 – バレエをしたり新体操をしたりと音楽に合わせて体を動かすことが大好きだった私に、12才の頃ドラマーである父親がすすめてくれたのがきっかけでドラムを始めました。

【Q2】始めた頃の練習方法、特に自分一人で行っていた練習法は?

桝谷 – まずは様々なビートの種類を簡単にして教えてもらい、曲に合わせてビートを叩く練習をしました。

【Q3】初心者の練習法で、ひとつだけオススメするとしたら?

桝谷 – まずは楽しんで音楽に合わせてスティックを振れるようになることが重要なので、音楽を聴きながらスティックを自分なりに振って下さい。最初に自由に叩いてみることでオリジナル性も生まれると思います。ただスティックの持ち方※が悪いと手首を痛めたりもするのでスティックの持ち方だけは気をつけて下さいね。そこから必要な基礎練などの練習を少しずつ取り入れると良いと思います。

※スティックの持ち方
スティックの持ち方は、大きく分けて2種類。右手と左手ともに同じ持ち方の「マッチド・グリップ」(一致するという意味のマッチです。)と、左手だけ手のひらが上を向く持ち方の「レギュラー・グリップ」があります。握り方の違いと歴史については、これから知識をつけていくとして、まずは下の動画参考に実際の握り方を覚えましょう。
【参考動画:Made by Roland】
THE TRAINING -BASIC DRUM- CHAPTER 02 :スティックの握り方とセッティング
※YouTube動画を再生します

まとめ

桝谷さんは、お父様がプロドラマーということで、もちろんドラマーの血統を受け継いで生まれてきたのだと思いますが、バレエや新体操などの「芸術」や「表現力の高いスポーツ」で培ったリズム感もドラマーとして成長する大きな要素となったのではないでしょうか。ドラムは他の楽器に比べると運動量が多いので、「体で覚える」楽器なのかもしれません。そういった意味で、スポーツ経験はもちろん、「歩く、階段を上る、走る」といった日常の動きも、ドラムの練習になりそうですね!

LIVE INFO

水マリセッション
05/17[Tue] 高田馬場音楽室DX

SOFTWIND SPECIAL SESSION
05/20[Fri] Jazz live & bar softwind

ドラムショップハル6周年企画ツインドラムライブ
06/02[Thu] 沖縄サイバーボックス

LINK

ARTIST LIST

Case.01 藤原佑介「とにかく楽譜と耳コピを」

Case.02 KEN’ICHI 「言語を喋るのと同じ」

Case.03 桝谷マリ 「楽しんで音楽に合わせて」

Case.04 ユウイチ 「出会ったのは中学1年」

Case.05 はな 「初めて触ったのは高校生の時」

Case.06 川上優 「バスドラの音だけ聞こえやすくしてた」

Case.07 ナオミチ 「プラスチックのシンバルが割れるぐらい」

Case.08 神宮司治 「8ビートを叩けるようになった時の喜びは大きかった」

Case.09 山葵 「上手いドラマーはみんな口ドラムが上手いんですよ」

Case.10 Tatsuya 「大事なのはイメージ力」

Case.11 松下マサナオ 「自分で気付いて修正していく過程が大切」

Case.12 リアド偉武 「ゆっくりなテンポで頭で理解」

Case.13 Mally 「簡単なことほど難しい」

Case.14 澤村小夜子 「自由さを感じて、すぐにバンドは楽しいと思った」

Case.15 長谷川正法 「スティックを跳ね返らせる感覚を身に付ける」

Case.16 加藤勲 「練習でも演奏でも録音することが大事」

Case.17 ハットリクミコ 「エアドラムでずっと練習してました。」

Case.18 諸石和馬 「ドラムを叩き始めたのは小学生」

Case.19 山本晃紀 「好きな音楽に合わせて楽しく練習するのが一番」

Case.20 むらたたむ 「録音したり動画を撮ったり」

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