【ARTIST】始めはみんな初心者。プロドラマーに聞く、最初の練習法。 Case.15

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。プロドラマーに初心者時代を振り返ってもらい、練習方法のヒントを探す、オリジナルコンテンツ。

プロドラマーに聞く、最初の練習。
Case.15 [長谷川正法(avengers in sci-fi)]

プロとして活躍するドラマーも、始めた頃は初心者だったはず。凄腕テクニックを習得した彼/彼女らは初心者だったころ、いかにして練習に取り組んでいたのか??
この連載は、独自のインタビューから、初心者にも役立つ練習ネタを探る、ドラマー必見のコンテンツです!

ギター、ベース、ドラムスという最小限の3ピース編成でありながら、シンセサイザー/エフェクト類を駆使したコズミックで電撃的なロックを響かせるavengers in sci-fiのドラマー・長谷川正法さんが登場。“ロックの宇宙船”とも称されるこのバンドはメロディック・パンクのカヴァーに始まりテクノ/ダンス・ミュージックへの傾倒を経て、数々のエフェクターを導入し独自の近未来的ロック・サウンドを展開。その高い音楽的IQが評価され、木村カエラのシングル『BANZAI』をプロデュースしたり、CM曲の書き下ろしも手掛けている。2016年4月20日に6枚目のフルアルバム「Dune」をリリースするなど、ライブも含め精力的に活動されています。

スティックを跳ね返らせる感覚を身に付ける

【Q1】ドラムを始めた時期と、そのキッカケは?

長谷川 – 高校の入学式での退場時に吹奏楽部が演奏をしていたんです。その時ドラムを叩いていた方がものすごくかっこよくて。基本的に吹奏楽部ってドラムがないものだと思っていたので吹奏楽部に入ったらドラムも叩けるんだ、やってみたいと思ったのがキッカケです。

【Q2】始めた頃の練習方法、特に自分一人で行っていた練習法は?

長谷川 – まず最初に練習したことは、とにかく「スティックを跳ね返らせる」練習をしましたね。初心者にはこの跳ね返らせるという感覚がなかなかつかめないので、1週間くらいひたすら鏡の前でフォームを確認しながら練習台を叩きまくってました。右利きの方はどうしても左が弱くなるので、左右が同じ音、動きになるまでひたすらやってましたね。練習の最後には必ず16分音符を5~10分叩くのを毎日続けてました。自分の限界の速さより少し遅いテンポでやるのがミソです。16分音符も左手から叩くようにしていました。これがよい練習になります。

【Q3】初心者の練習法で、ひとつだけオススメするとしたら?

長谷川 – 両方の手を効率よく鍛えるための練習で、右手8分音符(1小節)→左手から16分音符(1小節)→左手8分音符(1小節)→右手から16分音符(1小節)→右手8分音符(1小節)…とやる練習方法が個人的にはオススメです。左右の音が均等に出せるテンポで5~10分はやると良いと思います。

“All Photo by 西槇太一”

まとめ

軽音学部ではなく、高校入学時に吹奏楽部の演奏を見てドラムの世界に入るキッカケを得たというエピソードを持っている長谷川さん。最初の頃、繰り返し練習していたという両手のバランスを鍛える練習法。確かに利き腕に力が入るのは分かりますが、今回はそれを克服するための練習法を教えて頂きました。自宅でも気軽にできる練習法なので、すぐにでも実践してみて下さい。

LINK

LIVE

avengers in sci-fi 『Dune Walk Tour』
6/04(Sat)札幌:Sound Lab mole
6/11(Sat)仙台:enn 2nd
6/12(Sun)新潟:GOLDEN PIGS BLACK STAGE
6/19(Sun)高松:MONSTER
6/24(Fri)福岡:Queblick
6/26(Sun)広島:4.14
7/02(Sat)名古屋:APOLLO BASE
7/03(Sun)大阪:Shangri-La
7/10(Sun)渋谷:CLUB QUATTRO

FUJI ROCK FESTIVAL `16
7/23(Sat)新潟:苗場スキー場

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016
8/13(Sat)茨城:国営ひたち海浜公園

Release

6th Album 『Dune』
2016.4.20 Release
7inch Vinyl 『Dune / Tokyo Techtonix』
2016.4.19 Release

Music Video

avengers in sci-fi 『Dune』

ARTIST LIST

Case.01 藤原佑介「とにかく楽譜と耳コピを」

Case.02 KEN’ICHI 「言語を喋るのと同じ」

Case.03 桝谷マリ 「楽しんで音楽に合わせて」

Case.04 ユウイチ 「出会ったのは中学1年」

Case.05 はな 「初めて触ったのは高校生の時」

Case.06 川上優 「バスドラの音だけ聞こえやすくしてた」

Case.07 ナオミチ 「プラスチックのシンバルが割れるぐらい」

Case.08 神宮司治 「8ビートを叩けるようになった時の喜びは大きかった」

Case.09 山葵 「上手いドラマーはみんな口ドラムが上手いんですよ」

Case.10 Tatsuya 「大事なのはイメージ力」

Case.11 松下マサナオ 「自分で気付いて修正していく過程が大切」

Case.12 リアド偉武 「ゆっくりなテンポで頭で理解」

Case.13 Mally 「簡単なことほど難しい」

Case.14 澤村小夜子 「自由さを感じて、すぐにバンドは楽しいと思った」

Case.15 長谷川正法 「スティックを跳ね返らせる感覚を身に付ける」

Case.16 加藤勲 「練習でも演奏でも録音することが大事」

Case.17 ハットリクミコ 「エアドラムでずっと練習してました。」

Case.18 諸石和馬 「ドラムを叩き始めたのは小学生」

Case.19 山本晃紀 「好きな音楽に合わせて楽しく練習するのが一番」

Case.20 むらたたむ 「録音したり動画を撮ったり」

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