Roland User’s Interview スペカン

PROJECT MyRolandのSNS企画第1弾「#あなたの音を聴かせて」で受賞されたユーザーのみなさんへのスペシャル・インタビュー企画。Finger Drummerとして活躍するスペカンさんに普段の音楽活動や、機材の使い方などを伺いました。

PROJECT MyRoland (詳しくはコチラ)の第1弾SNS企画「#あなたの音を聴かせて」。その当選作品として選ばれた「最も楽曲や演奏が印象に残った方」のお一人、スペカン(Twitter ID @fingerdrummer)さんに普段の音楽活動や、機材の使い方などを伺いました。スペカンさんは、グルーブ・マシンのパッドを指で叩いてビートを奏でる「フィンガー・ドラム」を日々実践されています。もともとはアコースティック・ドラムを叩いていたスペカンさんが今のスタイルに辿り着いたいきさつから、フィンガー・ドラムならではの魅力や可能性についてお話してくださいました。

SP-404SXでも
指ドラムができて嬉しかった

もともとはドラマーだったそうですね。

そうです。フィンガー・ドラムは3年目になるんですけど、その前はメロコア/パンクのバンドでドラムを叩いたり、仕事ではジャズ・ドラムを演奏したりしていました。今の音楽活動の中心はフィンガー・ドラム……「指のおじさん」です(笑)。たまにアコースティック・ドラムの仕事をいただくこともありますが、今はアコースティック・ドラムに関してはレッスン業がメインになっています。

ドラムを始めたのはいつ頃から?

5歳の頃、大好きだった近藤真彦さんをテレビで観て、後ろでドラムを叩いている人がカッコいいなと思ったんです。僕は3歳からピアノをやっていたんですけど、ドラムをやりたいと言って辞めさせてもらい、ドラムを始めました。中学生になるとバンドを組んでライブをするようになっていって、二十歳くらいの頃にジャズをやりたくなって先生を探した結果、出会ったのが坂田稔先生。まさに5歳の頃に観たテレビで、近藤真彦さんの後ろでドラムを叩いていたのが坂田先生で、すごい縁だなと思いました。それで坂田先生の教室に通いながら、23歳からの6年間は付き人もやっていました。

ドラマーとしても活躍し、現在は教室でもドラムを教えられている。

フィンガー・ドラムとの出会いは?

ドラマーとしての音楽活動に一旦区切りをつけて、ドラム講師として頑張っていこうと思っていた頃、3年くらい前に、パッドを使って指でドラムを叩くという新しいスタイルを知って、これはできそうだなと思ってやってみたらすごく面白かったんです。普通はスタジオとかに行かないとなかなか叩けないアコースティック・ドラムと違って、機材さえ手に入れればすぐ始められる手軽さにもハマりました。

今回の応募動画ではコンパクト・サンプラーSP-404SXで見事なフィンガー・ドラムを披露していますが、他の動画を見るといろいろなメーカーのパッドを使っているようですね。

サンプラー『SP-404SX』を使い、指ドラマーならではの素晴らしいグルーブのビートパフォーマンスを、GO:MIXERで動画にしてくださいました。

もともとSP-404SXは、サンプル・ミュージックをやっている人たちが必ずと言っていいほどSP-404を持っているのを見て僕も買ったんですけど、申し訳ないですがあまり使っていなかったんです。今回の企画を知ったときも、最初は404のことは頭になくて、もともと動画用にGO:MIXER PROをよく使っていたので、それを前面に出した動画にすれば他の人と差別化できると考えました。それでいくつか動画を上げているうちに、そう言えば404持ってたなと思い出して……あれでフィンガー・ドラムをするのは難しいといろんな人が言っていたりもしたので、むしろ404でフィンガー・ドラムができたら面白い動画になると思って試してみたら、けっこう叩けたんです(笑)。フィンガー・ドラムに向いている他社のパッドと比べて機能が足りないところも、やり方次第でカバーできるとわかって嬉しかったですね。正直、パッドは感圧式の方がありがたいのですが、頑張ったらできたという感じです(笑)。

動画の前半ではSP-404SXを斜めにして叩いていますが、どうしてですか?

あれは別にカッコつけていたとかではなくて(笑)、各パッドのサンプルの配列からすると、僕の叩き方ではこの方が圧倒的にやりやすかったから。斜めに置くのがカッコいいと言ってくれる人もいたりして。

しかし、後半ではまっすぐ置いて叩いています。

後になって、サンプルの配列を変えられることがわかったので(笑)。あれは、以前別の動画のために作った曲のネタを404にアサインして演奏しました。

スペカンさんのSP-404SXはご自身でパネルを黄色に配色されている。SP404SXの製品詳細はこちら

指ドラムは、ドラムに対するハードルを下げてくれる

動画やツイキャスなど、Twitterを積極的に活用していますね。

ライブなど生の現場も大事ですけど、今の自分には動画の方がやれることが多いし、時間の使い方としても合理的です。それに、動画をアップするようになってから練習のモチベーションがすごく上がったんですよ。”お前ら、これできる?”みたいな気持ちもあったりするので(笑)、これからも動画は頑張って上げていきたいです。その点、GO:MIXER PROは、スマホとつないで簡単に良い音で動画撮影できるのでめちゃくちゃ役に立っています。僕の周りにも、GO:MIXER PROを持っている人は多いですよ。機材がコンパクトだと手軽に外に持って行けるし、アウトドアで演奏している動画って、観てくれる人の反応が圧倒的にいいんです。

GO:MIXER PRO 製品の詳細はこちら

フィンガー・ドラムの普及という意味でも動画は有効でしょうね。

最近はフィンガー・ドラムという言葉自体を少しずつ目にするようになって、指ドラム人口もけっこう増えています。まだまだ認知されているとは言えませんけど、いろんな理由でアコースティック・ドラムを諦めていた人にとって、ドラムを始めるハードルを下げてくれるのがフィンガー・ドラムだと僕は思うんです。今はフィンガー・ドラムのレッスンもやっていて、生徒さんは楽器経験ゼロの人が多いですよ。

演奏の様子を見ていると、フィンガー・ドラムだからこそできるプレイもありそうだと感じます。

たくさんあります。逆に、せっかくフィンガー・ドラムをやってるのにアコースティック・ドラムっぽく叩こうと変な努力をしているように見える人もいるんですけど、そういうのはもういいんじゃないかなって思います。フィンガー・ドラムにはフィンガー・ドラムの良さがあるし、アコースティックにはアコースティックの良さがある。もちろん電子ドラムという選択肢もあって、V-Drumsはめちゃめちゃ気になっています。アコースティック・ドラムの経験がある人で、よりフィジカルにスティックの感じが欲しいときはV-Drums。特に、新しい14インチのスネア(PD-140DS)はめっちゃイイですね。

そんなスペカンさんが、ローランドに望むことは?

フィンガー・ドラムに特化したパッドをぜひとも作ってほしいですね。そうしたら、今持っているパッドは全部手放します(笑)。既存のパッドは、メーカーによってジャンルのイメージがついていたりしますけど、ヒップホップ系でもエレクトロ系でもない人だって、フィンガー・ドラムに興味を持つ人はたくさんいると思うんです。実際、Twitterで仲良くしてくれるDTM界隈の人たちから、レッスンを受けたいって言われることもありますから。

最後に改めて、フィンガー・ドラムの魅力とは?

やっぱり、先ほども言ったハードルの低さ。スタジオじゃないと叩けないという問題をクリアしたのが電子ドラムですけど、それをさらにやりやすくしたのがフィンガー・ドラム。ドラムってすげえ楽しい楽器なので、ぜひみんなにフィンガー・ドラムをやってもらいたいです。それでドラムが好きになったらアコースティック・ドラムをやってもいいと思うし、逆に、ドラマーの皆さんもフィンガー・ドラムをやってみてほしい。僕がすぐできたんだから、僕より上手いドラマーはもっと上手にできると思うので、偏見なしにやってみてほしいですね。本当に、すごく楽しいですから。

PROFILE

スペカン

Finger Drummer

Roland Users

PROJECT MyRolandについて

『PROJECT MyRoland』は、ローランドが皆さんの”パートナー”のように音楽活動に寄り添うべく、ソーシャルメディア、イベント等のコミュニケーションを中心に、共に音楽を楽しみ、楽器演奏の楽しさと創造体験の喜びを世界中に広めていく取り組みです。
 
今回、インタビューさせていただいたスペカンさんは、PROJECT MyRolandのソーシャルキャンペーンにご参加いただいた受賞者です。ソーシャルキャンペーンは定期的に開催していますので、面白いテーマと思っていただけた時は、是非参加してみてください。また、定期的に当社HPやTwitter/Facebook/Instagram等で情報も発信しています。ぜひこちらもチェックしてください。

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