【ケイオン】軽音楽部 訪問日誌 -Diary03-

高等学校の文化系部活動の中でも高い人気を誇る「軽音楽部」。今回は愛知県内の高校軽音楽部にTD-1DMKとHS-5を使用した「サイレントスタジオ」試していただき、感想を伺いました。

高等学校の文化系部活動の中で高い人気を誇る「軽音楽部」。放課後には多くの部員がバンド演奏や個人練習に励んでいます。そこで必ず課題になるのが「騒音問題」と「練習場所・練習時間の確保」です。特にドラムは、サイズや音量面の問題などがありますが、電子ドラムがあれば場所を選ばずセット全体を使った練習ができ、なおかつメンテナンス・コストや保管スペースを減少することができます。加えてドラムを電子化することで、ヘッドホンでお互いの演奏をモニターすることも可能になり、部屋の中の音量を大きく下げることが可能になります。
今回は、愛知県内の高校軽音楽部さんに電子ドラム「TD-1DMK」とセッション・ミキサー「HS-5」を使用した「サイレント・スタジオ」を試していただき、使用感や導入によるメリットを伺いました。

現在の部員数とバンド数を教えてください。

佐藤大介先生(以下、佐藤):

本校のPSLMC(軽音楽部)には29名の部員が、バンド数は8バンドが在籍しています(2020年12月末時点)。

活動日や練習場所、活動内容など、
普段の様子を教えてください。

佐藤:

活動日は月曜、火曜、木曜、金曜の週4日です。水曜は大会前など、集中的に練習したいバンドのみ活動を可としています。土曜や日曜はお休みですが、時期によっては大会や合同演奏会に参加したり、地域のイベントなどで演奏することがあります。

練習場所は視聴覚室がメインで、サブとして社会科室を使用しています。普段から生徒の主体性や自主的な活動を促しており、時間になったら練習場所に集まり、出席を取ってから活動を始めています。理想としては、その後に全体での発声練習やリズム練習を行うと、部の一体感が生まれるので良いと思うのですが、まだ取り組めていないので、ぜひ次年度から実施したいです。普段は曜日ごとにシフトを組み、視聴覚室を使用するバンドを決めています。

夏と秋の大会以外では、どのような演奏の機会がありますか?

佐藤:

例年ですと、4月上旬に部活動紹介のレクリエーションがあるので、そこで新入生向けの演奏を行います。そして、入部した新入生の初めてのステージにあたる6月の視聴覚室ライブ、その後、7月に夏の愛知県大会があります。今年は感染症拡大防止の観点から中止になりましたが、9月に入ると「来る福招き猫まつり in 瀬戸」という地元のお祭りでの演奏のほか、文化祭に向けての練習がメインになります。10月に文化祭での発表があり、あとは冬の愛知県大会に向けて取り組んでいく…という感じです。冬の大会が終わると大学入試があったり、学年末試験があるなど、部活動の時間が取りにくくなるのですが、毎年3月1日に卒業ライブを開催しており、本校ではその演奏会を大切にしています。

9月の文化祭が終わると3年生が引退するので、そのタイミングで今度は1、2年生でシャッフル・バンドを組み、お披露目ライブを11月に行っています。その後、各自が組んでいたバンドに戻り、12月末にクリスマス・ライブを、3月には3年生を送る卒業ライブを開催しています。

部員数の多い部活動だと思いますが、苦労されている点を教えてください。

佐藤:

これまで、本校のPSLMCは「同好会」という位置づけで、所属生徒数も15名以下と制限していたことから、多少のトラブルがあっても、顧問と部員の意思疎通でしっかりと対処できる、つながりの強い状況で活動していました。その後、晴れて「部活動」に昇格することができたことから、今年度は19名の1年生を迎えることにし、初めて30名を超える大所帯の部になったんです。PSLMCの2年生は真面目で、まっすぐなところがあり、とても好感が持てるのですが、少しおっとりとしている面もあります。そんな彼らが19名もの1年生を抱えた際、意見がまとまらなかったり、人間関係のトラブルへのケアなどで、実際の音楽活動以外の面で下級生に手を焼いてしまうシーンが多くなり、本来の活動が少し停滞してしまっている点に歯痒さを感じています。

TD-1DMKとHS-5による「サイレント・スタジオ」の第一印象を教えてください

佐藤:

先日の合同演奏会で1年生バンドが演奏を披露したのですが、バンド練習の時間が足りなかったことから、残念ながら、リズムやグルーヴ感がバラバラな演奏でした。その時のイメージしかなかった彼らがサイレント・スタジオで演奏しているのを聴かせてもらったところ、まったく別のバンドのように聴こえて、リズムのズレも気にならないなど、すごく良いアンサンブルだったんです。普段の視聴覚室での練習よりもまとまっていて、「えっ、こんなに上手なの?」と驚くなど、ずっと聴いていたい演奏でした。普段の練習では、ボーカルやベースのバランスが悪いと、それを調整するのに時間がかかったり、うまく修正できないのですが、HS-5なら、個別にミックスバランスやヘッドフォンの音量を調節するつまみが用意されており、メモリを見ながら「上げる/下げる」といった操作を簡単に行えます。楽器の演奏や機材に疎い私でも、つまみを回すだけで好みのバランスにできたので、とても便利だと思いました。

TD-1DMKやHS-5を使っていただいて、どのあたりが良かったでしょうか

佐藤:

練習場所を増やすことができるというのも大きな特長の1つなのですが、私は騒音面の課題解決にピッタリだと思いました。メインの視聴覚室は防音設備のある教室なのですが、もう一方の社会科室は広さは十分なものの、普通の教室ですので、アンプを鳴らしたり、アコースティック・ドラムを叩くことはできません。ましてや、階下が校長室や応接室、事務室などがあることから、特に配慮が必要です。その点、このTD-1DMKとHS-5による練習システムがあれば、騒音や振動などの苦情にもつながらず、演奏しやすい音量バランスで活動できるので、どんどん練習させてあげたいと感じました。視聴覚室は本番を想定した練習をメインに行い、社会科室の方はアンサンブルを重視した確認を行うなど、練習の目的を分けて、取り組める点も良かったです。

ありがとうございました!

次に、軽音楽部員の皆さんに話を伺いました。

PSLMCは、どんな雰囲気の部活動ですか

Aさん:

3年生の先輩は人数が少ない一方、1年生や2年生は人数が多い、活発な部活動です。皆の仲が良く、和気あいあいとしているのですが、賑やかすぎる分、ここ最近、少しルーズな部分が出てしまっているので、皆で改めていこうと考えています。

演奏する楽曲は、どのように決めていますか

Bさん:

バンドメンバーで話し合い、「◉◉さんがやりたい曲は次にやろう!」という感じで意見をまとめ、皆が納得できるようにしています。

Cさん:

私たちのバンドは各自の好きなアーティストや楽曲を持ち寄り、自分たちの実力に合ったものやレベルアップに適していると思う、少し難易度の高い曲を選んでいます。1曲ずつ聴いた上で意見を出し合い、「じゃあ、この曲に挑戦しよう!」「次は、これね」という感じで決めるのですが、どのメンバーも良い楽曲を提案してくれるので、目標をしっかりと設定して、活動に取り組めています。

下級生から見て、上級生はどんな先輩ですか

Dさん:

どの先輩も楽器の演奏がうまいので、私たち後輩の目標であり、憧れです。私はPSLMCに入部してからエレキ・ギターを始めたのですが、うまく弾けないところや苦手な部分をわかるまで教えてくれるなど、とても頼りになる先輩方です。

Aさん:

楽器の演奏を丁寧に教えてくれたり、私たちにアドバイスをくれる、優しい先輩方です。1年生は各人の個性が強くて、よくトラブルを起こしてしまうのですが、親身になって相談に乗ってくれたり、悩みを聞いてもらえるので、心強い存在です。

PSLMCに所属していて、良かったと感じるのはどんな時ですか

Eさん:

部員同士の仲が良いので、とても楽しく活動しています。音楽系の部活動は割と部員間の仲がギクシャクしているイメージがあったのですが、そんなことは一切なく、活動場所も2教室が用意されているので、とても満足しています。

Fさん:

他の部活動にも言えることかもしれませんが、特に軽音楽部の場合、バンド単位で活動することが主になるので、メンバー間はもちろん、顧問の先生や部内の他のバンドとのコミュニケーションがとても大切になります。「どういう曲が好きなのか?」「どんな音楽をやりたいのか?」といったことから、大会やイベントの振り返りや今度のライブに向けての準備など、自分の意見を伝えたり、相手の考えを聞くなど、意思疎通やチームワークの訓練にもなるので、それが楽器の演奏や音楽を通して学べるところが素晴らしいと思います。

電子ドラム「TD-1DMK」の第一印象と、実際に叩いてみた感想を教えてください

Cさん:

見た目がとてもコンパクトで、場所を取らないところが良いと思いました。部室や自宅など、あまりスペースが取れない場所でも演奏することができます。私は電子ドラムを叩くのが初めてで、今回はヘッドフォンを装着して演奏してみたのですが、ダブルメッシュのパッドの跳ね返りがとてもリアルで、実際のアコースティック・ドラムを叩いている感覚に近いものがありました。細かいドラムロールを多用する曲を練習していた際も、スネアドラムならではの粒立ちの良いサウンドが心地良く、叩いていて、とても楽しかったです。

Aさん:

アコースティック・ドラムと比較すると、セット全体がとてもコンパクトなので、1人でも準備しやすいところが良いと思いました。私は「コーチモード」を試してみたのですが、リズム・キープの練習になり、練習後に点数が表示されるので、客観的に自分の力量を確認することができました。

セッション・ミキサー「HS-5」の使い勝手は、いかがでしたか

Gさん:

音量や各パートのバランスの調節がしやすく、とても簡単に操作することができました。普段のバンド練習ではボーカルの声が聴き取りづらかったり、ベースがブンブンと大きすぎるなど、なかなかバランスの良い状態にするのが難しいのですが、HS-5なら各自の好みで調節ができるので、演奏しやすかったです。僕はベースを担当しているので、ミキサーの操作には慣れていないのですが、各楽器やマイクロフォンを接続する端子がまとめられていて、ヘッドフォンやイヤフォンを接続する場所にもアイコンがあるので、迷わずにセッティングできました。音量やバランスの調節、エフェクトのかかり具合もつまみを回すだけなので、直感的に設定することができる点も便利だと思いました。

Hさん:

ヘッドフォンを付けながら演奏するのは初めての体験だったのですが、違和感なく演奏することができました。僕はボーカリストなのですが、いつものバンド練習よりも自分の声や周りの楽器の音がクリアに聴こえたので、「ここの歌い方はこうしよう!」とか「ここにコーラスを入れたいな…」といったアイデアを思いついたり、自分の歌を客観的に振り返れました。最初は「少し操作が複雑なのかな…」と思っていたのですが、実際に触ってみるとそんなことはなく、扱いやすかったです。

TD-1DMKやHS-5を初めて試してみて、どうでしたか

Eさん:

アコースティック・ドラムの場合、キットを構成しているパーツが多いため、それなりのスペースが必要で、倉庫から運び出すのも1人では大変なのですが、電子ドラムの場合はコンパクトなのでセッティングをするのが簡単ですし、シンバルやタムも好みの高さに調節しやすかったです。防音設備のない場所でも練習ができるので、すごく便利だと思いました。

Bさん:

セッション・ミキサーを使用しての演奏は初めてだったのですが、すごく合わせやすかったです。各楽器の音がヘッドフォンから好みのバランスで聴こえてくるので、普段の練習以上に演奏しやすく、丸くなって演奏することでアイコンタクトも取れるなど、一体感を感じることができました。

電子ドラムを使って練習することで、どんな力が身につくと思いますか?

Aさん:

普段、なかなか自分の演奏を振り返ることがないのですが、TD-1DMKにはレコーディング機能があるので、難しいフレーズやリズム・キープの確認を行いました。特にメトロノームを使った練習では、演奏がモタついていたり、走っているなどが客観的にわかるため、しっかりと基礎力を身に付けることができると感じました。

今後、PSLMCをどんな部にしたいかを教えてください

Cさん:

先輩と後輩の分け隔てがなく、明るい雰囲気で楽しく活動していますが、ケジメをつけるところではしっかりと取り組むなど、メリハリのある部にしたいです。

Gさん:

春から夏にかけて、1年生と2年生の交流が少しずつ増えていき、創部以来の大所帯となったタイミングで新型コロナウイルス感染症による部活動の休止に見舞われてしまったのですが、これまで通りの活動がなかなかできない中で、どうすれば効率よく、主体性のある練習ができるかを全員で考えられる部にしたいです。また、最近は2年生の中枢にあたるメンバーが水面下ですごく動いてくれているので、周りの人は感謝をし、頑張った人が報われるような雰囲気の部になれば…と思います。

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TD1-DMK




HS-5

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