[V-Drums Tips集] V-Drumsをいつもの”ドラム”に近い仕様にするには① ~シンバル追加編~

ドラムは音や振動、設置場所などの問題で「練習、どうしよう…」という悩みがつきもの。それを解決してくれるのがコンパクトにまとめられていて音量調整もできる電子ドラム。このV-Drums Tips集は、自宅でのより満足度の高い練習を実現するためのお手伝いをします。

V-Drumsをいつもの”ドラム”に近い仕様にするには ①

やっぱり家でもちゃんとドラムを練習したい!

学校や音楽教室にあるのと同じようなドラムセットで練習したい!

電子ドラム、買うならなるべく予算を抑えたい!

ドラムは練習環境で苦労の多い楽器のひとつ。学校や音楽教室、練習スタジオに置いてあるようなアコースティック・ドラムの場合、音や振動の問題、設置場所の確保など、日本の住宅事情ではなかなか設置が難しいのが実情です。それを解決してくれるのが、アコースティック・ドラムに比べるとコンパクトにまとめられた電子ドラム。何だかんだ言ってもやっぱり楽器は練習を続けることが大切で、自宅に電子ドラムがあるのとないのとでは上達度合いにはっきりと差が出てきます。

いつも叩いている学校やスタジオのドラムと、ご自宅にすでにあるもの、または今から購入しようとしている電子ドラムを比べてみましょう。ちょっとした違いを埋めることで、練習のときの満足感や上達度合いに違いが出てきます。

いつもの”ドラム”と”電子ドラム”の違い

いつも使っている”ドラム”の構成は?

ここでは、学校や音楽教室などにある一般的なアコースティック・ドラムのシンバルに注目します。おそらく、みなさんが普段使っているドラムも上の写真のように2枚のクラッシュ・シンバルと1枚のライド・シンバルの3シンバルで構成されているのではないでしょうか。

これらにはそれぞれ役割があります。クラッシュ・シンバルは主に曲中でアクセントをつけるため、ライド・シンバルはハイハットと同じようにビートを刻むために使用します。

電子ドラムの構成は?(ベーシック・モデルの場合)

ローランドの電子ドラム V-Drums TD-17シリーズのベーシック・モデルのシンバルは、クラッシュ、ライドが1枚ずつの2シンバル構成。この構成で、大抵の曲の演奏に対応しますが、タム回しなどのフィル・イン(いわゆるおかず)の直後は、セットに向かって右側のフロア・タム近辺にクラッシュがあるとスティックワークがスムーズになります。

上のようなベーシックなV-Drumsセットの場合、音源にパッドを追加するための端子が装備されています。シンバルをひとつ追加して、2クラッシュ・1ライドの3シンバルにすれば、いつもの”ドラム”と同じセット構成で、自宅でもスティックの運び方やフレーズを変えることなく練習できます。

なお、TD-17シリーズには元々3シンバル構成のハイエンド・モデルTD-17KVX-Sもラインナップされていますが、ここで例に挙げたTD-17KV-S・TD-17K-L-Sなら、シンバルを1枚追加しながらも予算を抑えた3シンバル構成のセットにすることができます。

シンバルを追加するには

必要なものは?

ここでは、先ほどもご紹介したTD-17KV-SとTD-17K-L-Sにシンバルを1枚追加する場合を例に挙げます。必要なものは、
・シンバル・パッド CYシリーズ(パッドを音源に接続するためのケーブル、MDY-12に取り付けるためのウイング・ナット/フェルト・ワッシャー/まわり止め付属)
・CY-シリーズをスタンドに取り付けるためのシンバル・マウント MDY-12
の2つです。

TD-17KV-SとTD-17K-L-Sにはクラッシュ用とライド用にCY-8というシンバル・パッドが2枚セットされています。つまり、CY-8をもう1枚追加すればすべて同じ種類のシンバル・パッドで3シンバル構成にすることができます。もちろんそれでもよいのですが、音源のTD-17に備わっている表現力を最大限に生かして、練習がもっと楽しくなる方法があるんです。

 

圧倒的に演奏表現の幅が広がる「3ウェイ・トリガー」

それは、V-Cymbal Ride CY-13Rをライド・シンバル用パッドとして追加することです。

普段アコースティック・ドラムを演奏される方にとっては当たり前のことではありますが、アコースティック・ドラムのライド・シンバルは叩く位置によって音色が変わります。

① 一般的には「ボウ」の部分をスティックの先(チップ)で叩きます。“チンチン!”という音が出ます。

② ハードロックなどの曲の演奏で拍を強調したい時は、「ベル(カップ)」の部分をスティックの先より少し下の部分(ショルダー)で叩きます。”カンカン!”という金属的な音が出ます。

③ ジャズなどの曲の演奏でアクセント音を出したい時は、「エッジ」の部分をスティックの先より少し下の部分(ショルダー)で叩きます。”シャーン!”という音が出ます。

CY-13Rはこのボウ/ベル(カップ)/エッジの3つの場所の叩き分けができる「3ウェイ・トリガー」のセンサー構造を内蔵しています。ここで例に挙げているTD-17KV-SとTD-17K-L-Sの音源は3ウェイ・トリガーに対応しているので、CY-13Rを追加すれば上の②のようないわゆる”カップ奏法”といったライド・シンバル特有の演奏表現ができるようになります。元々ライドとして使用していたCY-8は2枚目のクラッシュとして使用可能です。

さらに、CY-13RをはじめとしたV-Cymbalシリーズは、シーソー構造を採用しています。シンバル本来の自然な「揺れ」や「逃げ」を再現し、よりシンバルらしい演奏感が得られます。そのほかCY-13Rの場合、打面サイズも13インチとライド演奏に必要な大きさを確保しています。

CY-13Rを1枚追加するだけで2クラッシュにできるうえ、上達するにつれてこだわりたいポイントであるライドの表現力もアップ。まさに一石二鳥なんです。

CY-13RCY-8それぞれでライド・シンバル音色を叩いたときの表現力の違いを、動画でご覧ください。CY-8は「デュアル・トリガー」で、ボウ/エッジの2箇所の叩き分けに対応しています。

追加したいパッド、音源に対応してる?

ご自宅のV-Drumsにシンバルを1枚追加するだけで、スティック運びも演奏表現もいつもの”ドラム”と同じようにできることがお分かりいただけたかと思います。これから購入しようとしているV-Drumsやご自宅のV-Drumsが、ここでご紹介したTD-17KV-SやTD-17K-L-Sと同じようにCY-13Rの追加ができるかどうか、まずは確認してみましょう。

音源(サウンド・モジュール)に空いている「TRIGGER IN」端子(CRASH2、AUXなど)がある。
または、25ピンD-subタイプのTRIGGER INPUTコネクターに接続するケーブルで、「CR2」と記載されているプラグが余っている。

音源 (サウンド・モジュール)がライド・シンバルの3ウェイ・トリガーに対応している。
※3ウェイ・トリガー非対応でも、ボウ/エッジの叩き分けは可能です。
V-Drums音源とパッドの対応表
※CY-13Rが表に掲載されていない場合、以下の機種をCY-13Rと読み替えてください。
CY-15R、CY-15R-SV、CY-12R/C

折りたためるタイプのスタンド、またはTD-1KV/TD-1Kを使用していない。
※TD-4KP-S、TD-1KPX、TD-1KPX2、TD-1KV、TD-1Kは、スタンドの仕様上MDY-12の取り付けに対応していません。

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