Record 06 IKE from ShitBackRelack’s
世田谷のとあるマンションの一室「Underowls Lab.」owlと付く名の通り、夜を匂わすレーベル兼スタジオである。このスタジオではhiphopを中心とする数多くのアーティストが訪れ、魂を込めて言葉を発し、記録し、発信されている。そんな魂の言葉を受け止めているマイクは「ASTON ORIGIN」。プロの現場から、宅録現場まで、幅広く利用される新進気鋭のコンデンサーマイクで、Underowls Lab.の主人がそのサウンドと堅牢性に惚れ込み、導入した機材の一つです。この連載は、魂を込めて活動を続けるアーティスト達を、その思いを受け止めるマイクを起点に切り取った記録。フクロウの住処をちょっと覗いてみませんか?
本日、Underowls Lab.にてマイクに向かっているのは、ラッパーのIKEさん。第4回に登場したKIYOさんと共に、LowCulTokyoというレーベルプロジェクトに所属しながら、DJ KEN-GOLDさんとのユニットShitBackRelack’sでのライブを中心に活動中。自身でトラックメイクまでこなす、多才なMC。自宅で宅録を続けているIKEさんに、ASTON ORIGINが与えた影響とは?
こもっている自分の声が綺麗に返ってきて、クリアに発声出来ましたね
【Q1】ご自身の紹介と、ラップを始めたキッカケを教えてください。
ラッパーのIKEです。トラックメイクもしています。DJ KEN-GOLDとのユニットShitBackRelack’sで活動していて、現在アルバム制作中です。所属レーベルLowCulTokyoからリリース予定です。
ラップは19歳で同じ中学だった友達とはじめました。きっかけは…これと言って何がというのもなく、なんとなく、という言葉になってしまうのですが。笑
しいていえば当時からずっとKREVAが好きで、同じことをやりたいって思ったからですかね。普通に生活してて耳にはいってたアーティストだったので、影響は大きいです。でもその友達とやっていたグループもそこまで長くはやっていなくて、基本的には1人でしたね。周りにもそこまで活動している人も少なくて…自分でトラックを作るしかない!ってなって、曲を作り始めました。そこで友達がクラブでイベントをやっていたのに誘われ、それが初ライブですね。
ShitBackRelack’sのRECにつき、相方のKEN-GOLDさんも立ち会って行われた。
【Q2】Aston Microphone Originは中音域の伸びに特徴があるマイクですが、録ってみての印象はいかがでしたか?
今まで使ったマイクとの比較にはなるんですけど、硬めな音だなと感じました。ハイがシャキっとしているような。よく自分は声がこもってる、滑舌が悪いというのは言われるんですが、そこが解消されていた気はしましたね!クリアに発声出来ていたかと。ノリにノれましたね!
あと、ポップカードがないので精神的にリラックス出来たのはかなり大きいです。リフレクションフィルターは格好いいので単純に欲しいです。笑
IKEさんの楽曲「Feeling Feeling」のMVへジャンプします。Directed by Yuki Chinen
【Q3】初めて「レコーディング」を経験したのはいつですか?そのときの思い出などあればお聞かせください。
19歳で一緒にやってた友達がDAWソフトを持っていたので、そこが初めてのレコーディングでしたね。あ、でも録音をしてみた、という意味では中3かもしれません。iPhoneに録ってました。その頃、T-Painというラッパーがすごい流行ってたんですね。iPhoneのアプリで「I Am T-Pain」というのがあって、それに録音するとT-Painになれるんですよ、エフェクトで。笑
簡単なSNSもあって、録った曲を全国のT-Pain達と共有して遊んでました。笑
自室で自らレコーディングも行うIKEさん。様々な場所でのレコーディングを経験してきたからこそ、リラックスして録れる環境を重要視しているとのこと。
夜な夜な生まれている魂の記録を、また近々覗いてみることにしましょう。お楽しみに!