【インタビュー】MONOBRIGHT

“30代なりの音楽のやり方で、MONOBRAIGHTを捉えていく”リスナーの目線を知りながら、自分たちのやりたいことを表現したアルバムです。

MONOBRIGHT
進化した“白ポロ眼鏡”バンドとして、昨年11月に6枚目となるアルバム『MONOBRIGHT three』をリリースしたMONOBRIGHT。3月2日のZepp Tokyoワンマン・ライブを控える4人に、30代最初の作品について語ってもらうと同時に、ボスから発表されたばかりの2014年最新マルチ・エフェクターME-80を、いち早く試奏してもらった。
何かを介在させるのではなく、素直に「MONOBRIGHTってこういうバンドです」と分かりやすく伝えようと思った。だから、ナチュラル
─ まずは昨年を振り返っていただいて、MONOBRIGHTにとって、2013年はどういう一年間でしたか?

桃野:一昨年の末に、ヒダカトオル(日高央/THE STARBEMS, ex.BEAT CRUSADERS)との離婚(注:2010年に“結婚(加入)”し、2012年に“離婚(脱退)”。プロフィール参照)を経て、オリジナル・メンバーの4人に戻り、改めてMONOBRIGHTっていうものを作っていこうと考えた1年でした。何をしでかすか分からない“白ポロ眼鏡”。バカバカしくて、女々しくて、でもそれが何だか笑えてくるっていうものを、ナチュラルなものにしていく作業が2013年だったかな、と思っています。

─ そもそもの話ですが、再び4人体制に戻る際に、デビュー当時の“白ポロ眼鏡”とは別の方向性に行こうというアイデアもあったのですか?

桃野:正直に言っちゃうと、白ポロを脱いだ時も、しばらくは「ああ、“白ポロ眼鏡”のバンドね」って言われていて。それだったら、分かりやすいアイコンをさらに強化、進化させていこうという気持ちが強くて。

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▲桃野陽介(ロック歌手)

出口:新しい方向性という案もなくはなかったんですけど、どう考えても、これ以上に面白い着地点が考えられなかったんです。

松下:実は白ポロを脱いた時も、「次、いつ着るんだろう?」っていう気持ちが、心の片隅にあって。歳を取って、いい親父になった時に、白ポロで若いふりしてギター弾いてるっていうのも、結構ロックだよねっていう感覚が、4人に共通していたんです。それでナチュラルに、「やっぱり白ポロかな」って。それは逆に言えば、“覚悟”でもあったわけですけど。
出口:だから、白ポロ眼鏡に“戻った”わけではなくて、これが“新衣装”なんです(笑)。

桃野:そこはね、KISSとは、ちょっと違うぞっていう(笑)。

─ (笑)。その中で、昨年11月に6枚目のオリジナル・アルバム『MONOBRIGHT three(以下、three)』をリリースしましたが、音楽的には、どういう変化があったと自分たちでは考えていますか?

桃野:去年、全員が30代になって思ったのは、やっぱり、30代なりの音楽のやり方で、MONOBRIGHTを捉えていかなきゃいけないな、と。今までは、自慰行為的なバンドだったけど、もっと客観的な大人の捉え方で、リスナーの目線を知りながら、自分たちのやりたいことを表現していくということを考えて作ったアルバムでした。それは、『新造ライヴレーションズ(注:2012年リリースの5枚目のアルバム。新曲をライブ形式でレコーディングした作品)』で学んだことでもあるんですけど。

松下:『monobright one(2007年)』は、札幌時代の曲を集めたアルバムで、『monobright two(2009年)』は、J-POPへとことん挑戦して、『ADVENTURE(2010年)』や『ACME(2011年)』で、いろんな化学変化を楽しんで。これらを経て、6枚目のアルバムとして『three』を作ろうとした時に、今までのように何かの要素を介在させるのではなく、素直に「MONOBRIGHTって、こういうバンドです」と、分かりやすく伝えようと思ったんです。だから、ナチュラル。すごく気合が入っているけど、肩の力は抜けていて、楽しんで作れたアルバムでした。音楽を楽しく作るためには、ぶっちゃけ、ヘラヘラできないとダメだと思うんです。だから、アルバムを作っている時、みんなでよく言っていたのが、「もっと楽しんで、ヘラヘラしよう!」って。

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▲松下省伍(Gt)

出口:そうそう。よく言ってたもんね。「真面目かっ!」って(笑)。

松下:もちろん、楽しんでヘラヘラするためには、技術が必要なんです。でも根本は、みんなで楽しむために音楽を作って、それを聴いてくれた人にも楽しんでもらいたい。“楽しむ”って、別に笑顔になるだけじゃなくて、グッと感動するっていうことも、“楽しむ”ことのひとつだと思うんです。そういった曲作りが今回はできたし、それを上手くアルバムという形に仕上げられたかなって、自分自身は思っています。

─ その感覚は、同じ4人であっても、『two』の頃とは違うものだった、と。
瀧谷:そうですね。曲の作り方も全然違ったし、曲に対する考え方とかも、歳を重ねるごとに変わったと思います。

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▲瀧谷翼(Dr)

桃野:ざっくりと、外側だけをなぞったねぇ。今のが、タッキー(瀧谷)2014年一発目の言葉ですよ!(笑)

─ (笑)。では、その内側を聞かせてください。具体的に、曲作りにはどういう変化がありましたか?

桃野:僕が曲を作って、4人でアレンジをするという部分は変わってないんですが、以前は、イメージがあやふやな状態のデモを持っていって、うまくアレンジできたものをチョイスするという部分があったんです。でも今回は、しっかりとイメージのあるデモをみんなにぶつけて、「じゃあどうするか?」とアレンジしていきました。そういう意味では、バンドの意見を反映しやすくなったというか、僕が大人になったんだと思います。人の話を聞けるようになったんですよ。

出口:それともうひとつ、去年の頭にベスト・アルバム(『MONOBRIGHT BEST ALBUM ~Remain in MONOBRIGHT~』)を出して、そのタイミングで過去曲を演奏する機会が多かったんですよ。その時に、昔の曲ってアレンジがヤンチャというか、エネルギーはすごいんだけど、今のMONOBRIGHTで表現するには、少し無理があると感じて。そういった過去の曲と、新しく作っている曲の違いは何だろうと考えた時に、曲の“筋”がきちんと見えるかどうか、そこが大事だと気が付いたんです。曲の芯がしっかりしていれば、とことん面白くできる。例えば、新譜の「OYOVIDENAI」って曲は、最初は、すごくカッコいい曲だったんですよ。

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▲出口博之(Bs)

桃野:僕が作った時点では、今風のフォールズとか、クールなロックのイメージで。そこに、しょうもない歌詞を付けようとして、タイトルを「OYOVIDENAI」にしたんです。でも、「OYOVIDENAI」なんだから、もっと「お呼びでない」曲にしようよって話になって、そこで、カチッとハマるアレンジが見つかりました。

松下:「風街ロマンスパイダー」にしても、最初は普通にアレンジして、普通にいい曲だったんですよ。でも、それは普通でつまんない。そこから、いろんなアイデアを出して、結果的には、僕が後半までギターを弾かないっていうアレンジになって。

桃野:それでこの曲は、“マツシタンバリン”なんです。

松下:つまり、アレンジに対して、ルールがなくなったんですね。

桃野:ただその反面、「youth」のような曲は難しいんですよ。この曲は、北海道出身の僕らが憧れている、怒髪天さんやbloodthirsty butchersさん、イースタンユースさんといった、同郷の先輩バンドをイメージして作った曲なんですけど、北海道っていう事に対するイメージが明確でしたから、逆にそこをどうMONOBRIGHTらしくするかっていう方が難しい。

松下:善くも悪くも、自分たちに染みついているものだから、それっぽい感じは、すぐ出せちゃうんです。そこに、自分たちが考えている「MONOBRIGHTらしさ」と、周りが感じている「MONOBRIGHTらしさ」をどう組み込むか。その作業は、苦労しました。

3/2のZepp Tokyoワンマン公演は、僕らの引き出しを全部開けてお届けしたい。だから、言いたいことは「来い!」
─ 「youth」は、MONOBRIGHTがこれまで3曲を出した「旅立ちと少年」シリーズに通じる、感動的な名曲だと思っていますが、「旅立ちと少年4」としなかったのは、どうしてですか?

桃野:何だか、そうしてしまうと、すごく白々しくなってしまうというか、そこに圧迫されたくなかったんです。僕らは、何も「旅立ちと少年」という言葉を背負うバンドではないですし、純粋に故郷を歌うバンドですから。それでいいんじゃないかな、って。

─ そこも、今のMONOBRIGHTのナチュラルさが表れた部分なのかもしれませんね。

出口:無理をしないというか、“等身大”という言葉につながるかもしれませんけど、そうやって考えていくと、結局、「自分はなぜバンドをやっているのか?」っていう、根本的な部分にたどり着くんですよ。昔は、がむしゃらに自分の引き出しを増やしていかなきゃって思っていました。でもよく考えたら、実は結構、たくさんの引き出しを持っていて。今は、それを上手く開けられるようになった、という感覚ですね。

松下:若い頃って、影響を受けたものをモロに出すことが、恥ずかしかったりするじゃないですか。でも最近は、「自分はこれが好きなんだから、仕方ないじゃん!」って、堂々と言えるようになれたんです。

出口:「有頂天、大好き! ナゴム、最高!」って、19~20歳の頃はなかなか言えなかった(笑)。“音楽専門学校あるある”じゃないですけど、僕らが専門学校生の頃って、「オレは、あの洋楽知ってるよ」っていう感じで、あれも聴かなきゃ、これも知っておかなきゃっていう強迫観念があって、それがずっと尾を引いていたんです。でも今は、「これ面白いよね!」っていう、自分のバックボーンをちゃんと見せられるようになって。

桃野:むしろ、そこを前面に出して。

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松下:だから誤解を恐れずに言うと、「MONOBRIGHTってバンドは、そんなに大したもんじゃないよ」っていう話なんですよ。ぶっちゃけ(笑)。僕らは、これしかできないから、音楽をやって、MONOBRIGHTっていうバンドをやっているだけで、何も特別なことではないんです。みなさんが、会社で一生懸命に働いたり、学校で頑張って勉強したりしていることが、僕らにとっては、MONOBRIGHTで音楽を作るっていうことで。そもそも田舎の4人なんだから、無理したって仕方なくて、そのままで勝負すりゃいいじゃんっていう、そういう気持ちになれた。若い頃だと、プライドや虚栄心があって、なかなか素直にそうは言えなかったんですけど、でも今回のアルバムは、「頑張って、こういうアルバムを作りました。聴いてみていただけないでしょうか?」って、純粋に言えるようになれたんです。30歳になって、そういう腹の括り方というか、覚悟ができたんですよ。

─ なるほど。キャラクター的に言えば、瀧谷さんは「我が道をゆく」タイプのように思いますが、そこについては、同じ感覚でしたか?

瀧谷:そうですね。ただあんまり、自分の中では、自覚はないですけど……。

桃野:マイペースで頑固、ですよね(笑)。ただその分、こっちのコンセプトであったり、考えたものは素直にやってくれて、もう、風とか空気のような存在(笑)。だから、もしかしたら4人の中で、タッキーが一番ナチュラルなのかもしれませんね。

─ ナチュラルになったMONOBRIGHT、音源だけでなくライブも楽しみですね。3月2日にはZepp Tokyoワンマン公演が控えていますが、どういうライブにしたいですか?

桃野:僕らにとって、やっぱり「Zeppでライブがしたい」っていう気持ちはとても強くて、それが実現できるということで、とても楽しみにしています。それに、『three』のリリース・ツアーをやってない状況でのワンマンですから、この作品をベースにしつつ、Zepp Tokyoっていう大きな会場で見せるMONOBRIGHTというものを、しっかりと表現したいと思っています。

─ 瀧谷さんの意気込みは?

瀧谷:せっかく大きな所でワンマンをやらせてもらえるわけですから、そこは本当に、大船に乗ったつもりで……。

桃野:いやいや、ウチらが動かさないと。その大船を!(笑)

瀧谷:(笑)。何て言うんですかね、本当にMONOBRIGHTらしい、楽しんでもらえるライブと言うか。バカなことも取り入れた……ね?

松下:「ね?」って、大御所かっ!(笑)

桃野:つまり、「タッキーのアレが見れるかもよ!?」ってことですよ(笑)。そういう僕らの引き出しを、全部開けてお届けしたいと思います。とにかく本当に、来ない人に後悔させてやりたい。で、来てくれたら、絶対に「楽しい!」って思ってもらえるライブを作るつもりです。だから、言いたいことは「来い!」ですよ、本当に!

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─ さて、ここからは話題をガラッと変えて、ボスが発表したばかりの新マルチ・エフェクター(以下、マルチ)ME-80について語ってもらいたいと思います。この2014年最新モデルの印象は、いかがでしたか?

桃野:いやぁ、これは楽しそうだと思いました。僕のエフェクターの入口(選ぶ際の基準)って、「楽しそうかどうか」なんですよ。これは、とても重要。そういう意味からしても、ME-80はすごく楽しそうに感じました。だってもし、これが70年代にあったら、ピンク・フロイドだって、ME-80を使って曲を作ってたんじゃないか? って思いましたもん。そうだったら、ピンク・フロイドは、もっと“メッチャ宇宙なサウンド”になってたんじゃないかな?

出口:(笑)。でも、確かにそうだね。プリセット・パッチをそのまま使ってもいいし、すごく作り込むこともできそうだし、普段は思いもつかないような音も作れそう。

桃野:[TERA ECHO(DELAYタイプ)]とか、空間がゆがむと言うか、ディレイのようでもあるし、リバーブっぽくもあるし。両方の間を縫うような、不思議で面白い音色ですよね。さっき、まっつん(松下)が、サカナクションみたいなシンセっぽい音を鳴らしてましたよね?

─ [OVERTONE(MODタイプ)]ですね。

桃野:そうそう。これがあれば、僕もサカナクションになれる!(一同爆笑)

松下:おいおい(笑)。歪みだと、[OCT FUZZ(OD/DSタイプ)]なんて、本当に“超ワルい音”ですよね(笑)。コントロール([CTL])・ペダルを踏むと、ソロを弾く時にブーストできたり、さらにエフェクトをひとつプラスできるというのは便利ですね。

出口:縦に2個並んだ小型のペダル・スイッチって、このモデル以外にもあるんですか?

─ ME-80で初めて採用しました。踏み心地はいかがでしたか?

松下:最初は小さくて「どうかな?」って思ったんですけど、意外とコレ、踏みやすいですよ。

桃野:しかも、間違って上下の2つが同時に踏めないように作られているんですね。これは、よく考えられていると思います。

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マルチがあれば、魔術師になれる。「マルチは使えない」という偏見を持っている人にこそ、ME-80を試してみて欲しい
─ サウンド面で、COSMプリアンプの質感などはいかがでしたか?

松下:モデリング技術の高さには、本当にビックリしました。どのアンプ・タイプも、ちゃんとそれっぽいニュアンスが出ていて、十分だと思います。「TWEED」や「COMBO」、「DRIVE」なんか、本当にそれっぽかったですし、アコースティック・シミュレーター([AC])は、もう笑っちゃいました。このギターで、アコギが弾けるんだから(笑)。操作性も、使っていて迷うところがないし、コンパクト・エフェクターみたいに、直観的に音作りができるのがいいですね。

桃野:そうそう。キーボードもそうだけど、やっぱりツマミで音をいじれるのがいいよね。ボタン操作じゃなくて。

出口:そこは大事だと思う。ディスプレイが大きくなればいいってもんじゃないよね。こういう機材は。

桃野:そこそこ重量感はありますけど、実際にライブで使おうと思ったら、あんまり軽いと、踏んだ時に滑っちゃいますからね。このくらいがちょうどいい。

出口:現場で使える感じだよね。それに、エフェクターとしてもすごいけど、オーディオ・インターフェース機能が付いているっていうのが、いいですよね。

松下:これだけで宅録ができちゃうなんて、ズルいよねぇ(笑)。基本的なアンプ・タイプやエフェクターはすべて入っているから、ギター・キッズには音作りの勉強にもなるし。

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出口:それが、コンパクト・エフェクター数台程度の価格帯って言うのが、本当にビックリ。お年玉で買えますよね(笑)。桃野みたいに「70年代に」とは言わないけど(笑)、15年前に欲しかったです。オーディオ・インターフェースだって、いいのを買おうとしたら、結構、高いですからね。そもそも、ギターを始めたばかりのキッズって、まだエフェクターもよく分からないのに、オーディオ・インターフェースなんて、謎な機材じゃないですか。だけど、エフェクターに興味を持った時にこれを買っておけば、宅録をやりたくなった時に、これとパソコンですぐに宅録が始められるっていうのは、すごく嬉しいと思います。

桃野:高校生くらいの頃って、2~3万円の安いギターで「どう誤魔化すか」に命をかけるじゃないですか。やっぱり、「オレ、20万円のギター買ったよ~」なんていう金持ちには、絶対に負けたくない(笑)。そういう時に、ME-80を使えば、安いギターでも十分に対抗できますよ(笑)。

松下:それこそ僕らが10代の頃に、ちょうどボスME-8が発売されたんですよね。当時は、マルチを持っている友達が、ちょっと羨ましかった(笑)。

桃野:ME-8を持ってるヤツは“勝ち組”っていう印象でしたね。マルチがあれば、魔術師になれるんですよ。「オレは何でもイケまっせ!」っていう、オールマイティさがあって。当時を思い出すと、マルチを持ってるヤツって、いろんなバンドに誘われてましたもん。それを考えたら、ME-80の1台だけで、「一体何バンド掛け持ちできるんだ!?」っていうくらい(笑)、いろんな音色が作れて、どんな音楽にも対応できますよね。
出口:まっつんがさっき言ってたみたいに、僕らと同じ30歳前後の世代って、10代の頃にマルチが登場して、まさにマルチが進化する過渡期だったんですよね。だから、当時のマルチはクオリティもピンキリで、その時に“ハズレ”を引いちゃった人って、今でも「マルチは使えない」って思ってる人が多いと思うんです。そういった偏見を持ってる人にこそ、一度、ME-80を試してみて欲しいと思います。

桃野:もしME-80に、さらに通話機能が追加されたら、これはもう、ギタリストにとってスマホですよ! そのくらい超便利!(一同爆笑) ……いや、スマホとは違うでしょうけど(爆笑)、タッキー、どうよ?

瀧谷:いやぁ、スゴイと思います。機能がいっぱい。

桃野:そりゃ“マルチ”って言ってるんだから、多機能だよ!(笑) でも、もしタッキーが「ギターを始める」とか言い出したら、最初にコレ買うのが一番いいですよね。初心者にすごくいいし、しかもクオリティはプロ・クラスなんだから。タキー、これ、買ってよ。

瀧谷:(笑)。

─ 瀧谷さんが困っているので(笑)、瀧谷さんにはV-Drumsの感想を語ってもらいましょう。最新モデルTD-30KV-Sをプレイした感想は、いかがでしたか?

瀧谷:僕は、かなり初期のV-Drumsを練習用に買って持っていたんですが、音もフィーリングも、驚くほどよくなっていますね。やっぱり、メッシュ・ヘッドは叩きやすいですし、ロールをした時の音も、すごく自然。普段、いつも生ドラムを演奏している時と同じ感覚で、普通に叩けば普通に鳴ってくれて、まったく違和感がないです。Vハイハットも、オープンとクローズの細かなニュアンスもそのまま表現してくれますし、とにかくすごくて、ビックリしました。

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─ 最近では、プリプロはもちろん、レコーディングやライブでV-Drumsを使用するドラマーも増えてきているんです。

瀧谷:へぇ、そうなんですか! でも確かに、このクオリティなら、まったく問題ないでしょうね。

桃野:生っぽいサウンドも驚きましたけど、エレクトロっぽい音で、ドラマーが演奏するっていうのも、カッコいいですよね。いいなぁ。タッキー、これ、買ってよ!

瀧谷:(笑)。

出口:でも本当に、こういうスタイルでライブをやると、ジャンル感をアピールできますよね。僕らって、いろんなジャンルの曲をやるから、ライブでそのジャンル感をどう出すか、そこはいつも考えているんです。

桃野:見た目もカッコいいしね。「スネアだけエレクトロな音で」とか、欲しい音だけを鳴らすという使い方もできるんでしょうけど、やっぱりキック、スネア、ハイハットと、V-Drumsのキットで演奏した方が、しっかりとジャンル感のインパクトが出せそうに思います。シンバルだけ生とかっていう使い方をすると、逆にまとまりがなくなっちゃうんじゃないかな。これだけすごいと、時間をかけてV-Drumsのサウンドを作り込んでみたくなりました。もしタッキーがこれを買ってくれたら(笑)、次のアルバムは、エレクトロな曲ばっかりになったりして(爆笑)。でもそれくらい、研究すればするほど、すごく面白い使い方ができそうな楽器だと思いました。

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製品紹介
[ME-80]
サウンドと使いやすさ、コンテンツを強化したライブ仕様のボスMEシリーズ最高峰モデル
[V-Pro Series TD-30KV-S]
すべてにおいてステージ仕様を極めたV-Drumsハイエンド・モデル
INFORMATION
『MONOBRIGHT three』
ASCU-6100 ¥2,500
PROFILE
MONOBRIGHT
2006年に札幌で結成。白ポロシャツに眼鏡をトレード・マークとし、リーダー桃野陽介(Vo, Gt)の奇想天外なパフォーマンスと、彼の作り上げるひねくれポップ・ロックで、2007年にメジャー・デビュー。2009年には白ポロシャツを“脱皮”し、翌年にはヒダカトオル(ex.BEAT CRUSADERS)を正式メンバーとして迎えると、2012年、全曲新曲ライブ・レコーディングという手法でアルバム『新造ライヴレーションズ』を完成させ、同年11月末にヒダカトオル加入プロジェクトを終了。2013年からは、再び白ポロシャツを身にまとい、11月13日に6枚目となるアルバム『MONOBRIGHT three』をリリース。そして2014年、3月2日に自身初となるZepp Tokyoでのワンマン・ライブ『BRIGHTEST ZEPP~飾りじゃないのよ眼鏡は~』を開催する。

オフィシャル・サイト:http://www.monobright.jp/
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