【ケイオン】軽音楽部 訪問日誌 -Diary04-

東京都立駒場高等学校/KMCの皆さんに電子ドラム「TD-1DMK」とセッション・ミキサー「HS-5」を使用した「サイレント・スタジオ」を試していただき、使用感や導入によるメリットを伺いました。

高等学校の文化系部活動の中で高い人気を誇る「軽音楽部」。放課後には多くの部員がバンド演奏や個人練習に励んでいます。そこで必ず課題になるのが「騒音問題」と「練習場所・練習時間の確保」です。特にドラムは、サイズや音量面の問題などがありますが、電子ドラムがあれば場所を選ばずセット全体を使った練習ができ、なおかつメンテナンス・コストや保管スペースを減少することができます。加えてドラムを電子化することで、ヘッドホンでお互いの演奏をモニターすることも可能になり、部屋の中の音量を大きく下げることが可能になります。
今回は、東京都立駒場高等学校/KMCの皆さんに電子ドラム「TD-1DMK」とセッション・ミキサー「HS-5」を使用した「サイレント・スタジオ」を試していただき、使用感や導入によるメリットを伺いました。

現在の部員数とバンド数を教えてください。

藤原善郎先生(以下、藤原):

本校のKMC(軽音楽部)には38名の部員が、バンド数は11バンドが在籍しています
2021年3月末時点

活動日や練習場所など、普段の様子を教えてください。

藤原:

今年度はコロナ禍で、これまで通りの活動ができない年でした。学校の生徒指導部が部活動に関するガイドラインをまとめているので、密にならないようにしながら、指針に則って練習に取り組んでいます。活動場所は個人練習をするスペースとして「南館」を、バンド練習として「B棟のスタジオ」を使用しています。それに加えて、今回はサイレント・スタジオを使わせてもらったので、3ヶ所で活動することができました。月曜日から金曜日までの平日と、授業のある土曜日に活動しています。

夏と秋の大会以外では、
どのような演奏の機会がありますか?

藤原:

現在は外部での活動ができないので、部員やコーチの前で演奏する機会を多く作るようにしています。コロナ禍の前は合同ライブに参加させていただいたり、本校でも開催するなど、月に一度くらいのペースで他校さんと交流したり、卒業生に来校してもらい、指導を受けたりしていました。

部員数の多い部活動ですが、
苦労されている点はどのあたりですか?

藤原:

軽音楽部はバンドごとに演奏する曲や嗜好が異なるので、全員で集まって同じことに取り組む…というのがしづらいと思います。今年も課題曲を決めて、全員で取り組んでいるのですが、なかなかその曲ばかりを練習するのが難しく、モチベーションの維持に苦慮しています。今年度は椎名林檎の「丸の内サディスティック」と、サカナクションの「新宝島」を課題曲として選びました。

それから、コロナ禍ということもあり、一人ひとりの生徒とのコミュニケーションが取りづらい部分があります。各自がどのくらい練習に取り組めているのか、習得具合はどのような感じなのか、というのを把握しきれていないのも苦労している点です。

TD-1DMKとHS-5による
「サイレント・スタジオ」の第一印象を教えてください。

藤原:

とても魅力的な練習システムだと思いました。本校はバンド数が多いのですが、練習場所が限られており、普通教室でバンドの合わせ練習もできないことから、ヘッドフォンで静かに合奏ができるというのは大きな魅力の1つです。セットが到着した日は電子ドラムの組み立てに苦労したようですが、それ以降は練習場所に機材を常駐させていたので、サッとバンド練習に入れるところも良かったです。Kは「パイプを内側に向けて広げれば良いよ」という風に説明できるので、収納した後に再度、組み立てる際もわかりやすいと思いました。

TD-1DMKやHS-5を使っていただいて、
どのあたりが良かったでしょうか?

藤原:

生徒やコーチから聞いたのですが、「いつものバンド練習と同じ感覚で演奏できる」ということで、好評な感想ばかりでした。ドラムはアコースティックではなく、電子ドラムなので、演奏時のニュアンスの違いはありますが、「全員で合わせる」という点においては、とても良い練習システムですし、1つの練習場所として十分に確立できると感じました。

続いて、KMCの部員の皆さんにお話を伺いました。

KMCは、どんな雰囲気の部活動ですか?

Aさん:

部員同士の仲が良くて、言いたいことを何でも言い合える、雰囲気の良い部活動です。先輩・後輩の関係もピリピリしたものがなく、和やかに活動しています。私がKMCに入部したキッカケは小学校・中学校でバンド活動をしており、高校に入学してからも楽器の演奏を続けたいと考えていたので、この部活動に入りました。

Bさん:

挨拶や時間厳守といった基本的なことを除いて、部則のようなものがなく、自由に活動している中でも、各人・各バンドが一生懸命に取り組み、クオリティーの高い演奏を目指して、活動している部活動だと思います。僕は中学3年生の時に駒場高校の文化祭を見学したのですが、そこでKMCの演奏を聴いて、先輩方の演奏がとても上手だったのと、すごく楽しそうに活動している様子に惹かれて、この学校を選び、KMCに入部しました。

演奏する楽曲は、どのように決めていますか?

Cさん:

僕たちの場合は各自がやりたい曲を持ち寄り、1曲ずつ吟味して、次に練習する曲を決めています。「この曲は微妙かも…」と、メンバーの好みで意見が分かれることがあるのですが、主張したり、妥協したり…というのもバンドで活動する上での大切な要素の1つだと思います。最近はKing Nuの「白日」を演奏しています。とても難しい曲ですが、自分たちのステップアップになればと思い、取り組んでいます。

Dさん:

私たちも先輩のバンドと同じで、好きな曲を出し合い、自分たちの技量に見合っているかを考えた上で決めています。最近はOfficial髭男dismや、いきものがかりをコピーしています。

下級生から見て、上級生はどんな先輩ですか?

Eさん:

とても気さくで優しくて、何でも相談できる先輩たちです。

Fさん:

下級生のわからないことや苦労していることを汲み取って、「こうやると、うまくできるよ!」という風に教えてくれるので、とても助かっています。

KMCに所属していて、
良かったと感じるのはどんな時ですか?

Gさん:

いろいろな場面で、KMCに所属していて良かったと感じるのですが、例えば、合同ライブを通して、他校さんとつながることができた時や大会に出場して結果を残せた時など、自分たちの演奏を通して、外の世界とつながれたのを実感できた時にやりがいを感じます。

Hさん:

私も常々感じているのですが、特に入部して良かった思う場面はバンドで練習している曲が完成し、達成感を味わえた時です。今まで楽器を演奏したことがなかったのですが、ギターを弾けたらかっこ良いな…という憧れがあり、KMCに入部しました。

Iさん:

私もバンドで練習していて、1曲が仕上がった時に達成感があり、入部して良かったと感じます。バンドで一生懸命に取り組み、ライブで披露できた時がとても楽しく、軽音楽部の醍醐味の1つだと思います。私も楽器が弾けたら楽しそうだな…という気持ちで体験入部に申し込み、すごく良い雰囲気の部活動だったので、入部を決めました。

電子ドラム「TD-1DMK」の第一印象と、
実際に叩いてみた感想を教えてください。

Cさん:

僕は電子ドラムを叩いたことがなくて、億劫になっていたところがあったのですが、第一印象は音がすごく良いな…というのを感じました。ヘッドフォンを装着して叩いてみたところ、ノイズがなく、綺麗な音でドラムの演奏が楽しめるので、とても楽しかったです。電子ドラムならでは…という部分では、キットの音色を変えることができるのがアコースティック・ドラムにはできない部分であり、オリジナル曲の幅も広がるなど、大きな魅力の1つだと思いました。僕は個人練習でも電子ドラムを叩いてみたのですが、クリックを流しながら基礎練習に取り組むことができ、点数を表示させてゲーム感覚でリズムのヨレを確認できるなど、楽しみながら演奏できたのが良かったです。

Fさん:

KMCにも共用の電子ドラムがあるので、何度か叩いてみたことがあったのですが、実際のバンド練習で使用するのは初めての経験でした。想像していたよりもドラムの音がクリアに聴こえたので、いつものバンド練習よりもリズムのズレやテンポキープの甘さに気づくことができ、課題を見つけることができました。トレーニングツールとしても使えるなど、電子ドラムはいろいろな場面で重宝すると思いました。

セッション・ミキサー「HS-5」の使い勝手は、いかがでしたか?

Bさん:

初めて使う機材だったので、どうやって操作するのか、難しそうな印象があったのですが、いざバンド練習で使ってみると、思っていた以上に早くセッティングが行えて、音量やバランスの調整も直感的に操作できるなど、使い勝手が良くて、初めてでもすんなりと触ることができました。僕はギター&ボーカルを担当しているのですが、ボーカルに薄くリバーブをかけたり、自分の声を大きめにヘッドフォンに返すなど、つまみで簡単に調節できるところがわかりやすくて、良かったです。エフェクトも豊富に用意されているので、特にエフェクターを持ち込まなくても、様々な音色や効果を試すことができました。

Hさん:

想像していたよりも使いやすくて、簡単に操作することができました。普段のバンド練習は全員が正面を向いて演奏することが多いのですが、サイレント・システムでは中央にHS-5を置いて、それを取り囲むようにしてメンバーが輪になって演奏するので、アイコンタクトが取りやすく、これまでの練習以上に息の合った演奏ができました。

TD-1DMKやHS-5を初めて試してみて、どうでしたか?

Aさん:

ヘッドフォンで自分の音を聴くのはもちろん、バンド全体で演奏するのも初めての経験だったので、とても新鮮でしたし、演奏しやすかったです。みんなの音がちゃんと聴こえたので、安心して演奏することができました。ミキサーのHS-5は本体がコンパクトで、どこにでも置けるし、何よりも演奏する場所が増えるというのが大きなメリットで、部員やバンドの数が多い軽音楽部には嬉しいし、活動に合っていると感じました。

Dさん:

私はベースを弾いているのですが、サイレント・システムでは各パートの音がしっかりと聴こえて、自分の好みの音量バランスに調節できるので、ドラムのキックやスネアを意識しながら演奏することができました。結果、リズム隊としての土台を築くことができ、先生やコーチからも「アンサンブルがまとまるようになったね」という感想をもらえたので、良かったです。いつものバンド練習では、全体の大きな音量にボーカルやキーボードが埋もれてしまったり、聴き取りづらいと感じることがあったのですが、今回のサイレント・スタジオはどのパートの音も均等に聴くことができるので、うまく演奏できているところとリズムキープが甘くなっているところが明確になり、課題を見つけることができました。

今後、KMCをどんな部にしたいかを教えてください。

Eさん:

まだ創部してからの歴史が浅い、新しい部活動なのですが、僕たちはそこがメリットだと考えています。毎年、どんどん新しい楽曲をコピーしたり、オリジナル曲を作ったり、最先端なことに取り組んでいる部活動だと思うので、駒場高校の看板の1つになれるような部活動にして、ゆくゆくは「KMC」というブランドで新入学生を呼べるようになりたいです。

Gさん:

バンドで演奏したり、好きな音楽のことを話したりできるなど、KMCでの活動はとても楽しく、充実しています。これから入ってくる1年生にも「楽しい」と思ってもらえるようにしたいので、先輩たちを見習いながら、部の伝統を守っていきたいです。今のKMCは和やかな雰囲気で、楽しく活動できているので、これからも全員で切磋琢磨して、盛り上げていきたいと思います。

ありがとうございました。

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