現在の部員数とバンド数を教えてください。
佐藤大介先生(以下、佐藤):
本校のPSLMC(軽音楽部)には29名の部員が、バンド数は8バンドが在籍しています(2020年12月末時点)。
活動日や練習場所、活動内容など、
普段の様子を教えてください。
佐藤:
活動日は月曜、火曜、木曜、金曜の週4日です。水曜は大会前など、集中的に練習したいバンドのみ活動を可としています。土曜や日曜はお休みですが、時期によっては大会や合同演奏会に参加したり、地域のイベントなどで演奏することがあります。
練習場所は視聴覚室がメインで、サブとして社会科室を使用しています。普段から生徒の主体性や自主的な活動を促しており、時間になったら練習場所に集まり、出席を取ってから活動を始めています。理想としては、その後に全体での発声練習やリズム練習を行うと、部の一体感が生まれるので良いと思うのですが、まだ取り組めていないので、ぜひ次年度から実施したいです。普段は曜日ごとにシフトを組み、視聴覚室を使用するバンドを決めています。
夏と秋の大会以外では、どのような演奏の機会がありますか?
佐藤:
例年ですと、4月上旬に部活動紹介のレクリエーションがあるので、そこで新入生向けの演奏を行います。そして、入部した新入生の初めてのステージにあたる6月の視聴覚室ライブ、その後、7月に夏の愛知県大会があります。今年は感染症拡大防止の観点から中止になりましたが、9月に入ると「来る福招き猫まつり in 瀬戸」という地元のお祭りでの演奏のほか、文化祭に向けての練習がメインになります。10月に文化祭での発表があり、あとは冬の愛知県大会に向けて取り組んでいく…という感じです。冬の大会が終わると大学入試があったり、学年末試験があるなど、部活動の時間が取りにくくなるのですが、毎年3月1日に卒業ライブを開催しており、本校ではその演奏会を大切にしています。
9月の文化祭が終わると3年生が引退するので、そのタイミングで今度は1、2年生でシャッフル・バンドを組み、お披露目ライブを11月に行っています。その後、各自が組んでいたバンドに戻り、12月末にクリスマス・ライブを、3月には3年生を送る卒業ライブを開催しています。
部員数の多い部活動だと思いますが、苦労されている点を教えてください。
佐藤:
これまで、本校のPSLMCは「同好会」という位置づけで、所属生徒数も15名以下と制限していたことから、多少のトラブルがあっても、顧問と部員の意思疎通でしっかりと対処できる、つながりの強い状況で活動していました。その後、晴れて「部活動」に昇格することができたことから、今年度は19名の1年生を迎えることにし、初めて30名を超える大所帯の部になったんです。PSLMCの2年生は真面目で、まっすぐなところがあり、とても好感が持てるのですが、少しおっとりとしている面もあります。そんな彼らが19名もの1年生を抱えた際、意見がまとまらなかったり、人間関係のトラブルへのケアなどで、実際の音楽活動以外の面で下級生に手を焼いてしまうシーンが多くなり、本来の活動が少し停滞してしまっている点に歯痒さを感じています。