GiGS JYOCHO:猫田ねたこの
JUNO-DS音色制作現場に潜入
プログレやマスロック、ポップスといった様々なジャンルを吸収した音楽性、各メンバーの卓越した演奏技術、構築美さえ感じさせる緻密なアンサンブルなどを武器にしながら、聴く者を選ばない極上のポップさを放つJYOCHO。10月9日にリリースされた4曲入りの2nd EP『綺麗な三角、朝日にんげん』でもその唯一無二のポップネスを存分に聴かせてくれた彼らから、今回は猫田さんにローランド製JUNO-DSを試奏してもらいました。現在ライブ等でFA-07を愛用している彼女の目に、本機の実力は一体どのように映るのでしょうか!?
今回猫田さんがチョイスしたのは88鍵仕様のJUNO-DS88。シリーズ初となるエスケープメント付きアイボリー・フィールG鍵盤を搭載したモデルだ。「私はずっとアップライト・ピアノを弾いていたんですが、そのタッチ感にすごく近いです。自分の演奏したタッチに音の強弱やニュアンスがちゃんと付いてきてくれますね。表現したいトーンがそのまま出せるので、弾き手としてすごく嬉しいです」(猫田)
良質な音色はもちろん、曲順等に合わせて使う音色を並べ、スイッチ1つでそれらを順番に切り替えられるフェイバリット機能などに惹かれていた猫田さん。中でも、2つの音色を重ねる“デュアル”や鍵盤の左右に別々の音色をセットする“スプリット”が容易に設定できる上、それらの音量バランスも筐体表面のスライダーで直感的に調整可能なことに注目! 「演奏しながら感覚的に音量バランスを調整できるのがすごく良いと思います。しかも、“設定する”というよりも“自分が気持ち良いようにコントロールしている”といった感覚で、バンドを始めたばかりの人にも分かりやすいですね」(猫田)
そして、いよいよ今回の目玉企画! 実際にJYOCHOの楽曲で使用されている音色をテーマにして、猫田さん自身にJUNO-DSで音色を作り込んでみてもらいました。しかも、ここで紹介する3つの音色はJYOCHOのメイン・コンポーザーであるだいじろー(G&Cho)監修のもとで制作してもらった超本格派。そしてなんと、各音色のパッチ名も彼に命名してもらいました!!
「新曲「綺麗な三角、朝日にんげん」をイメージしたピアノ・トーンです。芯のあるピアノ音[Pf:S02 Rock Pno DS]をベースにしつつEQでハイとミッドを上げて、煌びやかさと芯のある音にしました」(猫田)
「新曲「遠回りのアイデア」で鳴っているアコーディオンの音色をJUNO-DSで再現してみました。[Ky:S10 Acd-Musette]をもとにしてEQでハイと2kHz辺りのミッド持ち上げたので、よりアタック感のある音になりましたね」(猫田)
「「family」という曲でのエレピをイメージして、キラキラしつつも後方で鳴ってくれる優しい響きのエレピです。[Pf:S10 EP Mix]のリリースを少し長くして、ダンパー・ペダルを踏まなくても演奏できるようにしました」(猫田)
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