スタジオクラスのモニターで
聴いたようなハイの滑らかさ
Crossfade2 Wirelessを使う理由
ものすごく衝撃を受けて
一聴して虜になった
もともと、友達にヘッドホンをプレゼントしようと思って電気屋さんに行ったんです。流行っているし評判も聞いていたので、最初はノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンを探していたんですね。いろいろと試したんですけど、イマイチしっくりこなくて。結局は音自体がキャンセリングされているような感覚があって、僕が求めているような質感とは違うなぁと思っていたんです。
で、ちょうどV-MODAが展示されているところを通ったときに“Roland”の文字が見えて。最初は“Rolandってヘッドホンを取り扱ってるんだ”って印象で、いろいろなヘッドホンを試したあとにV-MODAを初めて試聴してみたんですね。そしたらものすごく衝撃を受けて、一聴して虜になったというか。友達に買うつもりでお店に来たんですけど、結局はその場でCrossfade2 Wirelessを2つ買いました(笑)。
僕もスタジオ仕事をしたり自宅で曲を作るので、いろいろなヘッドホンを持っているんですけど、ヘッドホンってまずは密閉型かオープン型かで分かれます。当然、密閉型は耳に対して負担があって音響的にもちょっと無理がある。バスレフ(スピーカーキャビネットに穴を開けることで音の通り道を確保し低音を補強する構造)がないこと自体、スピーカーの構造としてはちょっと無理があるので、あえて密閉型を使って迫力のある音で曲作りをするというテンションの上げ方もありますが、ちゃんとミックスをしようと思った場合、オープン型のヘッドホンでバスレフとかローの抜け感がいい状態、スピーカーの自然な鳴りに近いような状態で音作りをしないとなかなか上手くいかない。両方にメリットがあるけど、それを兼ね備えているヘッドホンってなかなかなくて。だからその時々に応じて、ミックスのときはオープン型、曲作りのときは密閉型と使い分けています。
Crossfade2 Wirelessは曲を作るときに使いますし、ツアーのときは必ず持ち歩きます。よく寝れますよ(笑)。ヘッドホンにはそういう効果もあります。イヤホンとは違うところかな。ヘッドホンだとね、音楽を止めたあともつけたままぐっすり寝られる。アイマスクとヘッドホンをして寝る、みたいな感じでも使っています(笑)。だから僕には欠かせないですね。たぶん、壊れても同じものを買うと思います。それくらい気に入っていますから。
Rolandがヘッドホンを取り扱っているのが意外だったんですよ。でも、それが最初に聴くきっかけになったんです。Rolandだから期待できる。楽器メーカーとして僕は100%信頼している会社なわけで、“あそこが作っているものだから聴いてみよう”と思えたんです。もしかすると一般ユーザーにとっては、Rolandがどういう会社かわからないかもしれないですね。そこがわかると、もっと多くの人が手に取ってくれるのかなと思います。