V-MODA ARTIST INTERVIEW #01 BIGMAMA

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド “V-MODA” 。比類のない品質と、洗練された個性的なデザインで世界のトップDJを魅了し続けているV-MODAの代表的なモデルを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第1回目は、BIGMAMAから金井政人(Vo,Gt)と柿沼広也(Gt,Vo)が登場。

V-MODA ARTIST INTERVIEW

#01
BIGMAMA

04年に設立されたイタリア発のヘッドホン・ブランド “V-MODA” 。世界のトップDJを魅了したフラッグシップ・モデルM-100をはじめ、比類のない品質、ファッション・フォワード・デザインに優れた商品群をリリースし続けている。そんなV-MODAを、プロ・ミュージシャンが試聴するインプレッション・インタビュー。第1回目は、バイオリンを擁するロックバンドBIGMAMAから金井政人(Vo,Gt)と柿沼広也(Gt,Vo)が登場。

作り手の意図を味わえるところ
全部がチューニングされている

BIGMAMAが考える
ヘッドホン

いかに耳に痛くなく酔わせてくれる
かがヘッドホン選びで重要(金井)

金井

自宅作業ではもっぱらヘッドホンを使っていて、今日みたいに取材のときはイヤホンを持ち歩いてるんですよ。ツアーの移動中では音楽を聴いたり映画を観たりするのですが、イヤホンだと耳の穴が疲れてしまうところがあって、ヘッドホンのほうが快適度が高いんですよね。あと、わりと運動しながら音楽を聴くことが多いので、そういう場合はイヤホンです。要は家で音楽に集中したり、作品を見るために集中したりとか、それが長時間になるときはヘッドホンを使います。
で、すごく一般的なモデルを使っていると思います。何でかというと、編集とか聴き直すときに特別なヘッドホンを使い過ぎると特別なものを作ってしまうと思うんです。聴いてくれる人を想定して、自分のスタンダードに設定しないと、すごくローが効きすぎたりハイが痛くなったりしちゃう。そういう意味で一般的なものを使ってたほうがいいんだろうなと思います。
危ないですけど、僕は爆音で音楽を聴くのが好きで、聴き終わったあとに耳鳴りしているくらい(笑)。トリップというか、ローがオーバードーズしている感じかもしれないけど、いかに耳に痛くなく酔わせてくれるかがヘッドホン選びで重要かもしれない。

柿沼

イヤモニとリスニング用でふたつを使い分けていて、イヤモニは音楽を楽しむというよりは音がくっきりしていて各帯域がわかりやすい、演奏しやすいものを選んでいます。BIGMAMAではPAさんも含めて全スタッフ同じイヤモニを使っています。違うものだと会話がズレてしまうので。普段聴き用では臨場感のあるイヤホンが好きで、価格帯で3つを使い分けています。暗い部屋でじっと聴きたいときは高価で臨場感があるもの、移動中のときは遮音性がすごく高くて電車の中でも没頭できるようなもの、シーンによって適したイヤホンを替えています。

 

BIGMAMA×Crossfade2 Wireless

ボーカルとか楽器がグッと前に出て
バンドが見えるかのよう(柿沼)

金井

自宅のスピーカーで聴いていたときには聴こえない…同じ曲でもサステインがここまでピタッと止まっていたんだとか、ドラムのテンションがすごくいい意味でムラを感じて、今まで聴こえなかった新しい発見がありました。普段聴いている曲と最近作ったデモ音源を聴いてみて、“なるほどね。この曲はサステインがここでビタッと止まるエディットがされていたんだ”って気が付きました。整頓されていて聴きにくいところがない。何かが過剰なわけでもないし、すごくバランスが取れている。ノーストレスですごく良かったです。

柿沼

低音域がありつつも中音域、ギターや歌が前に出るように聴こえました。そこがすごく臨場感につながっているというか、ボーカルとか楽器がグッと前に出て、景色的にはバンドが見えるかのよう。チューニングとして強めに中音域やトレブリーさを感じる印象で、それこそミューズとか打ち込みとギターサウンドを下め(低域)に作っているバンドを聴くとすごい迫力でしたね。

Crossfade2 Wireless Codex Edition

M-100サウンドを更に昇華しハイレゾ対応させたオーバーイヤーヘッドホン。日本製CCAWコイルを採用したデュアルダイアフラムドライバーはシャープな高域からパワフルな低域まで全帯域で最高のサウンドを実現。ワイヤレスでも高音質を実現するaptXコーデック、AACコーデックに対応。

BIGMAMA×Crossfade M-100

キックをいかに気持ち良く感じさせるかが
プライオリティの天辺にある(金井)

金井

概ねのアプローチはCrossfade2 Wirelessと変わらないけど、自分の感覚で言うと歌モノの度合いが5:5だったものが4:6くらいに変わっている印象。歌手のアプローチやボーカルのニュアンスが少し後ろに行って、そのぶんリズムで持ち上げるパワーがアップしています。Crossfade M-100はDJのクリエイトに寄せたものという先入観があるのかもしれないけど、Crossfade2 Wirelessのときと同じ曲を聴いたときに、ボーカルのアプローチは少し後ろに行くけど、そのぶんローやシンセで推進力が出るように変わるんだなと。あとはキックの“溜め”ですよね。キックをいかに気持ち良く感じさせてくれるかが、プライオリティのピラミッドの天辺で大切にしているんだろうなと試聴して感じました。

柿沼

打ち込みやシンセの音が焦点を当てたチューニングなので、いつも聴いているものよりもすごく気持ち良かったですね。純粋に盛り上がれる。ロックとかアコースティックな曲もひと通り聴いてみたんですけど、損なわれている印象は全然なくて。感動したのは、シンセ系の音がとにかく気持ちいい。DJが盛り上がれる理由がわかりますね。あと、フィット感もめちゃくちゃいい! 初体験でしたね。汗を少しかいても不快じゃない感じ。素晴らしいです。

Crossfade M-100

V-MODAを代表するオーバーイヤーヘッドホン。デュアルダイアフラムを採用したドライバーに、様々なアーティスト、プロデューサーの意見を取り入れて作り上げたサウンドは全世界で多くのEditors Awardを受賞。ファッショナブルで個性的なデザインを採用。

 

BIGMAMA×BassFit Wireless

曲のリズムの大事な部分に
常にノれる気がします(柿沼)

金井

普段使っているイヤホンと聴き比べて上品でした。今まで使っていたものが過剰にローがブーストされていたんだなって。過剰な部分がちょっとスッキリしているけど、決してロスしたのではなくて元々こっちだったんだなと。どちらが良い悪いとかではなく、すごく上品な持ち上がり方をしている。また、遮音性が高いぶん音の壁が見えて聴こえるんですよね。ヘッドホンをしていると音が広がって聴こえるけど、遮音しているから音の世界の幅がきっちり見える。それはクリアでバランスが良いからなんでしょうね。

柿沼

これは踊れますね。リズムを強く感じるので、曲のリズムの大事な部分に常にノれる気がします。音楽によっては歌よりもリズムに焦点が当たるけど、僕はそういうもののほうが好きなので、どの曲を聴いても“ずっと聴いていたいな”という感覚でした。フィット感はすごく不思議でしたね。スポーツをしながらイヤホンをしたい人にもすごくいいと思います。

BassFit Wireless

フィジカルトレーニングで音楽を楽しむことに特化したワイヤレスイヤホン。トレーニングをよりポジティブに楽しめる重低音を強調した音作り、汗から製品を守る特殊コーティングなど、スポーツへの最適化を施した製品です。

BIGMAMA×FORZA METALLO WIRELESS

音質が劣るデータでも
楽曲の良さが際立って聴こえる(柿沼)

金井

BassFit Wirelessと比べると、すごく聴きやすさが意識されているのかなと。危険なローがないというか、すごくスッキリしたなって。僕はローを効かせたい人だからだいぶ趣向性が強いけど、いろんな音楽を聴くアプローチをする人には絶対に快適ですよね。歌モノだったり上のほう(高音域)でリズムが転がっていくアプローチの曲は、かなり聴きやすいんだろうなという印象を受けました。

柿沼

バランスが良くて、どのジャンルを聴いてもある程度盛り上がれちゃいましたね。すごく気持ち良かった。全体的に音楽を楽しむ、いろんな音楽を好きな人が楽しめるように作ってあって、それがまさにハマっている感じ。純粋に作り手の意図を味わえるところ全部がチューニングされている印象を受けました。ワイヤレスだから音楽を聴くストレスがないし、CD音源よりも音質が劣るデータでも、楽曲の良さがちゃんと際立って聴こえます。純粋に音楽を楽しめると思いました。

FORZA METALLO WIRELESS

スポーツにもフォーマルにも使える、ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン。低域から高域までバランスの取れた高精細なサウンドが特徴。高音質を実現するaptXコーデックに対応。ネックバンドを襟の内側に通すことで、ファッションとの一体感を演出できます。

PROFILE

ビッグ・ママ/バイオリンを擁する5人編成のロックバンド。メンバーは、金井政人(Vo,Gt)、柿沼広也(Gt,Vo)、東出真緒(Violin,Kb,Cho)、安井英人(Ba)、リアド偉武(Dr, Programming)。06年、ミニアルバム『short films』でRX-RECORDS / UK.PROJECTよりデビュー。19年、MBS/TBSドラマイズム『賭ケグルイ -season2-』主題歌の「mummy mummy」をリリース。
http://bigmama-web.com

RELEASE

NEW SINGLE
mummy mummy
【初回限定盤(CD+DVD)】¥1,800+税
【通常盤(CD)】¥1,200+税
ユニバーサルJ
4月17日リリース

ARCHIVE

BIGMAMA

大石昌良

パスピエ
成田ハネダ

井上苑子

PABLO

FUN RUMOR STORY
Sherry

大村孝佳

GLIM SPANKY

SHE’S
井上竜馬

SILENT SIREN
すぅ

SU

SACHIKO

CHISA

大喜多崇規

Watusi

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