ドライバーの質や
音の解像度
製作者の心意気を感じさせる
大喜多が考える
ヘッドホン
いいヘッドホンが手に入ると
また新しい音楽が聴きたくなる
大喜多さんがV-MODAを知ったのはいつですか?
実はローランドさんが流通される2016年よりも前からですね。バンド結成〜3年ほど、ナッシングスではDJ用のヘッドホンを使っていて、髪の毛が黒だったのでシルバーやグレーなどヘッドホンを装着しているのがわかるものを探していた時に、アルミパネルを使っているし形もカッコいいなと思っていたんです。
大喜多さんの好きな音質とは何でしょうか?
歌が好きなので、歌の輪郭がツヤツヤしているような、近くで歌を歌っているように聴こえたらすごくテンションが上がりますね。
ドラムを重点的に聴くのかなと思っていました(笑)。
ドラマーとして成長したいと思っていた時はそういう時期もあったかもしれないですけど、ある程度自分のプレイも出来上がってきた中で、何が大事かというと“バランス”なんです。もっと純粋に音楽を楽しむために、届けるためには歌のポジションはすごく大きいものかもしれないですね。
ヘッドホンはどのような使い方をしていますか?
ライブでは頭を振っても抜けないのが最低条件なのでイヤモニを使いますが、スタジオだとヘッドホンを使うことが多いですね。カスタムのイヤモニって割とチューニングがされていて、ドラムに適しているように低音を増幅させていたり配線でEQができるんですけど、レコーディングとなると話はまた別で。みんなに音を届けるわけだから、割と同条件というか、みんなが聴いているイヤホンとかヘッドホンで聴くとどうだろう?という比較も行います。だから、特性としてはナチュラル&フラットなヘッドホンが基本になってきます。
大多数が使っているようなイヤホンやヘッドホンでちゃんとチェックをすると。
だから聴こえない音もあるんだけれど、どうしても消えてほしくない音はミックスの中で残したいなと。そういう比較はメンバーみんなでも行いますね。
外で音楽をリスニングする時はヘッドホンではなくてイヤホンですか?
最近はイヤホンが多かったですね。必ずライブ用に持ち歩いているのと、ちょっとパソコンを広げてチェックしてすぐに外す、適当に扱ってもいいイヤホンの常に2個は持ち歩いています。
外出先では自分たちの音源を聴くというアーティストの方も多いですが、大喜多さんはどのような音楽を聴かれますか?
僕はわりとApple Musicを流しっぱなしにして、そういう時に知らない音楽と出会いたいなと思っています。自分の音源は自宅スタジオで聴くことが多い。ずっと自分たちの音楽だけを聴いていると、やっぱり仕事モードになるので(笑)。音楽を楽しむためには、リラックスした状態で、いい音で聴きたいという気持ちがあるので。だから、いいヘッドホンが手に入ると、また新しい音楽が聴きたいと思うんですよね。