AUDIX ARTIST/ENGINEER INTERVIEW #03 山近拓音 from EYRIE

独自技術による高品質と優れたコストパフォーマンスが特徴であるRoland Partner Brandのマイクブランド「AUDIX」、その魅力を多角的にお伝えするインプレッション・インタビュー。音楽ユニット“EYRIE”の山近拓音氏(Dr)に、スタジオでのドラム録音における使用感を伺いました。

AUDIXは遊び心をくすぐられるマイク

#03山近拓音 from EYRIE

特に良いなと思ったのは音の立ち上がり

まずは、普段どのようなマイクを使用しているのか教えていただけますか?

山近:正直、マイクに関してはそこまで知識やこだわりがあるわけではありませんでした。レコーディングの時は、最初にマイクの位置や音作りでエンジニアさんと話し合いながら決めていましたが、“マイク選び”に関しては完全にエンジニアさんにお任せで。基本的にはメジャーなマイクを使うことが多かったように思います。

EYRIEは編成的に特殊と言えますが、ドラムの音作りで意識している点は何ですか?

山近:ドラムの音作りに関しては、ベーシストがいないのでローミッド感を捉えるように意識しています。3人編成なので、僕がある程度音圧を出さないといけないしアンサンブル全体を包まないといけない。そういうところを意識しながらマイキングとかミックスを考慮しつつ音作りをしています。

音圧を出すために、具体的にどのような工夫をされていますか?

山近:バスドラは、ロー感やミッド感を出してもらうマイキングだったりミックスをしてもらっています。アコースティックな編成なのでドラムの皮鳴りやアタック感、それこそピアノ連弾とドラムという世間的にはジャズっぽいと言われる要素もあるので、そういう部分は意識していますね。

AUDIXのマイクを初めて試したのはいつですか?

山近:今年の3月末にスタジオマイクと併用する形で初めて使わせていただいて、4月の下旬に今度はAUDIXのマイクだけでレコーディングさせていただきました。AUDIXを使うことで音の立ち上がりが良くなる印象があって。このような編成だし、僕のプレイスタイル的にも音数が多くスネアのゴーストもたくさん入れるので、細部までキレ良く音を拾ってくれる点ですごく良いなと思いました。

今まで使っていたマイクとは明確な違いを実感したんですね。

山近:そうですね。よりアコースティック感というか、アタック感も出るしパワフルかつ鮮明になった印象が個人的にはありました。

具体的にどういうセッティングでAUDIXのマイクを設置しましたか?

山近:レコーディングではキックにD6スネアにi5を使い、スネアはSHURE SM57と併用、バスドラもゼンハイザーのマイクと併用しました。外にマイキングしたと思うのですが、どちらも使うことで音の立ち上がりがすごく良くなった印象があります。DP7というドラムマイクパックを持っているので、さらにオーバーヘッドにADX51というコンデンサーを2本立てました。僕はアタック感が強くて音が割れちゃうことも多かったのですが、ADX51は立ち上がりが良くなってゴースト(ノート)も的確に拾ってくれます。

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ライブではまだ使用していませんか?

山近:そうですね。ただ、持ち運びの面でもすごく楽なので今後は使っていきたいと思っています。

自分のマイクを持ち歩くドラマーは少ないですか?

山近:マイクを持ち歩いて、外部のスタジオでレコーディングをするドラマーは少ないと思います。ただ僕も経験があるのですが、ドラムのお仕事が来た場合、スタジオを借りて簡易的なセッティングで録って、ミックスでどうにかすることもあるんです。だけど、とある案件のレコーディングをAUDIXで行った時、録り音を聴いて“少しいじれば大丈夫じゃん!”という安心感がすごく好印象でした。それこそスタジオのマイクで録ると、スネアとかタムが乗らない、キックが薄い、スネアの音が痛い、ハットの音が大きいといった“どうしよう状態”に陥ることがあります(笑)。もちろんマイキングの問題もあると思うのですが、それがストレスなくキレイに録れて良かったです。

ライブに関して言うと、ライブハウスに置いてあるマイクを使うのが一般的ですか?

山近:どうなんでしょう。例えばすごくこだわりがある人だったら使うかもしれないですけど、ライブハウスだとPAさんの趣味嗜好が左右する可能性が高いので(笑)、“このマイクを使ってください”と言いづらい部分もあるかもしれないです。ただEYRIEは特殊な編成なので、“この編成だったら仕方がない”と使わせていただけそうな気もします(笑)。ぜひライブでも使ってみたいですね。あとは今後、動画撮影でも重宝しそうだと思いました。

ユーザーさんに向けて、改めてAUDIXのアピールポイントをお願いします。

山近:特に良いなと思ったのは音の立ち上がりの良さ。僕のプレイスタイル的にアタック感が強かったり、音数も多かったりして、普通のマイクだとなかなかキレイに音を拾ってくれないところを、すごくキレが良く拾ってくれる。持ち運びの点においても、どこへでもスタイリッシュに持って行って良い音でレコーディングや動画撮影ができる。他のマイクとの組み合わせもレコーディングで試すことで、よりキレの良いクリアな音でレコーディングができるので、AUDIXはすごく遊び心をくすぐられるマイクだと思います。

どんなプレイヤーにオススメでしょうか?

山近:僕もそうなのですが、同年代やそれよりも下の世代のプレイスタイル的に、派手なフィルや黒人ミュージシャンの影響を受けたゴスペルチョップスが好きなプレイヤーが多いと思うんです。基本的にはどのジャンルにも対応できると思いますが、それこそ僕がやっているようなジャズではないけれどビート感の強い、ニューヨークシーンで流行っているようなプレイスタイルだったり、キレが良くてタイトさがある、ベロシティの短さが肝になるようなブラックミュージックに特にマッチする気がします。そういったプレイもカッコ良く録ってくれるので、自分のプレイがめっちゃ映えると思いますよ(笑)。

PROFILE

EYRIE

鍵盤奏者 鈴木瑛子、Rina Kohmotoとドラマー山近拓音によるインストゥルメンタルバンド。デビューステージとして出演したFUJIROCK’21では、たった三人とは思えないそのアグレッシブなパフォーマンスが話題を呼ぶ。メンバー全員が米バークリー音楽大学出身。2022年サン=テグジュペリ「星の王子さま」をオマージュした1stアルバム”Eyriesii”を発表。 現在、interfmにて毎週日曜朝6時~レギュラー音楽プログラム「Early Birds Music」を放送中。2023年は8/27させぼJAZZ2023ほか多数のイベントに出演予定。EYRIE公式website/SNSにて随時情報更新中。
 
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